滋賀県大津市|比叡山よりみち2〜西塔、東塔へ
延暦寺は大きく分けて3つのエリアに分かれています。東にある「東塔エリア」、西にある「西塔エリア」、北の方の一番奥にある「横川(よかわ)エリア」です。
横川によりみちした後、峰道レストランでランチをいただき、「東塔エリア」と「西塔エリア」を巡りました。
坂本ケーブルで滋賀県側に下りて、琵琶湖の辺りにある浜大津に宿泊しました。
日時:2017年5月
エリア:滋賀県(大津市)
京都の車折神社によりみちした後、比叡山を通って滋賀県の大津によりみちしました。
よりみちスポット
「峰道レストラン」で近江牛のランチ
比叡山延暦寺の一番奥にある横川エリアから、西塔、東塔の方へバスで向かいます。行きのバスの途中で気になってた、「峰道レストラン」によりみちして、ランチをいただきました。
横川からバスで5分ほどのところにあります。歩くと40分ほどで行くこともできます。
「峰道レストラン」の上は展望デッキになっています。木々に囲まれた奥深いところっていう感じです。
贅沢に近江牛の乗った、冷やし坦々つけ麺。爽やかな辛さでした。
延暦寺西塔へ
「峰道レストラン」から「延暦寺西塔」へはそれほど遠くないので、歩いていくこともできます。西塔だけ入り口が、なんとなく観光地の雰囲気になってました。
国重要文化財に指定されている「常行堂・法華堂(にない堂)」。同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。正面向かって左が、四種三昧のうち、常行三昧を修す阿弥陀如来を本尊とする「常行堂」、右が法華三昧を修す普賢菩薩を本尊とする「法華堂」です。弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂とも呼ばれています。
にない堂内部は非公開です。
西塔の本堂にあたるのが、この「転法輪堂」です。こちらも国重要文化財に指定されています。一般にはご本尊の釈迦如来にちなみ、「釈迦堂」の名で知られています。現在の釈迦堂は、延暦寺に現存する建築中最古のもので、もとは三井寺の園城寺の金堂でしたが、秀吉が文禄四年(1595年)に西塔に移築したものとなります。
西塔の敷地は横川に比べるとこじんまりしている印象でした。西塔から東棟までの道の途中にもいくつかお寺のお堂があるので、よりみちしながら向かってみました。
延暦寺西塔から東塔へ
西塔から東塔へは歩いて行ってみます。灯籠が立てられている、道を進んでいきます。
途中に「浄土院」がありました。こちらもきれいに砂利が整えられていました。伝教大師の御廟がある浄土院は、弘仁13年(822年)6月4日、56歳で入寂された大師の遺骸を、慈覚大師が仁寿4年(854年)7月ここに移して安置した場所です。 東塔地域と西塔地域の境目に位置し、所属は東塔地域になります。
このあたりからのアップダウンが結構きついです。階段の1段1段の高さが結構あるので、歩くのに自身のない方は余裕を持ってバスで行かれた方がいいです。20分くらいアップダウンを超えて東塔へ。
延暦寺東棟へ
東塔は延暦寺発祥の地であり、本堂にあたる根本中堂を中心とする区域です。
伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所であり、総本堂根本中堂をはじめ各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、先祖回向のお堂である阿弥陀堂など重要な堂宇が集まっています。
東塔地域には、延暦寺バスセンターがあり、比叡山山頂、西塔、横川地域へのシャトルバスや京都市内行きの路線バスに乗車することができ、また坂本ケーブルを利用して門前町坂本へ降りることもできます。
延暦寺東塔の「阿弥陀堂」。昭和12年(1937)に建立された、檀信徒の先祖回向の道場です。
やはり東塔が一番大きな敷地ですね。階段など、一つ一つの設備のスケールが違います。
「戒壇院」。最澄構想による大乗戒壇授戒のために建立された建物です。
「大講堂」。昭和39年(1964)に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです。本尊は大日如来で、その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。
訪れた時は、こちらも大改修工事中。日光東照宮など、各地で平成の大改修が行われていた頃でした。
工事中の「根本中堂」。延暦寺では三塔即ち東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂があり、これを「中堂」と呼んでいますが、東塔の根本中堂はその最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂となります。本尊は薬師如来です。
工事中の「根本中堂」から振り返ると、とても急な階段があります。登らざるをえない・・・
登った先には、「文殊楼」という建物がありました。
中も入れますが、トイピアノを持ってだとちょっと狭そうだったので、今回はやめておきました。
延暦寺会館で珈琲時間
そろそろ一息つきたいなぁと思って、延暦寺東塔の敷地内にある「延暦寺会館」へよりみち。
ゆるキャラの「しょうぐうさん」がお出迎えしてくれます。目がパックマン(笑)
入り口すぐのところにカフェスペースがあります。ガラス張りになっていて、琵琶湖の風景を眺めながら、冷たいコーヒーで珈琲時間を過ごしました。冷房も効いてて涼めました。あまり知られていないのか、この日はとても静かでした。
ん〜。いい景色・・・
よくみてみると、いつの間にかあたりが黒い雲で覆われています。遠くでゴロゴロと雷の音も聞こえてきていました。天気予報で夕方くらいに激しい雷雨になるという予報が出ていたのですが、思ったよりも早くやってきたようです。
激しい雷雨になってしまうと、帰りのケーブルカーが動かなくなってしまうかもしれないということで、急いで帰り支度しました。
日本一長いケーブルカー「坂本ケーブル」
急いで帰りのケーブルカーへ。延暦寺会館からケーブルカーの乗り場まで普通に歩くと10分くらいかかります。急ぎ足で向かいました。
雷がなると、運休もあり得るらしいので、急いで乗りました。駅員さんも、「雷がなっちゃうとこの便が最後になるかもしれませんのでお急ぎください」って促してました。
このケーブル延暦寺駅からケーブル坂元駅を結ぶ、「坂本ケーブル」は日本一長いケーブルカーなんだそうです。全長2000mを超えて、13分ほどの乗車になります。乗りごたえありますね。クネクネと幾つもカーブを曲がっていきます。
あ〜雨降らないでね〜
Yahooの雨雲の動きをみてみると
雨雲がくるくるくるくる・・・こな〜い。
ということで、結局雨は降りませんでした。よかった。今日もいい天気でした。
「坂本駅」から琵琶湖の辺り「浜大津駅」へ
「比叡山坂本ケーブル」で、比叡山下の「ケーブル坂本駅」へ到着。「比叡山坂本ケーブル」は昭和2 (1927)年に開業して、もう90年以上も経つケーブルカーです。平成9(1997)年に、国の登録有形文化財に指定されました。それだけ歴史のある乗り物なんですね。駅舎も趣がある佇まいです。
「ケーブル坂本駅」から京阪の「坂本比叡山口駅」まではバスが出てますが、歩いても10分弱です。今回は歩いてみました。お寺が道沿いにたくさんあり、緑に囲まれた道が続きます。
近くに大きな神社「日吉大社」があったのでちょっとお参りしていこうと思って、よりみちしてみました。橋にロープがしてあって、通せんぼ。どうやら、参拝料がかかるタイプの神社のようです。またの機会にしました。
程なくして京阪電鉄石山坂本線の終点、「坂本比叡山口駅」へ到着。緑に囲まれた駅です。丸っこくてかわいい緑色の車両でした。
京阪に乗って、「坂本比叡山口駅」から「びわ湖浜大津駅」までは16分ほどでした。最近駅の名前が変わってるみたいですね。前は「坂本駅」「浜大津駅」だけだったような気がします。
浜大津駅から琵琶湖は歩いてすぐ行けます。あたりが暗くなってきました。
琵琶湖は夜の風景で楽しませてくれます。照明に照らされた噴水が上がり、ショータイムのように見せてくれていました。
この後、夜中に結構雷雨がひどかったみたいです。ピカピカ光ってました。