【超難問 PART.2】ピアノやってる人なら、これだけでも何の曲かわかる?!

ピアノやってる人なら、これだけでも何の曲かわかる?! PART.2 の答えと解説

第1問(超難問6)

答:ジョン・ケージ作曲 4分33秒

1音も楽器の音を鳴らさない作品です。ピアノでもオーケストラでも尺八でも、楽器はなんでもOKです。ピアニストのデイヴィッド・チューダーが、この作品を初めて演奏した時、曲のはじまりと終わりでピアノの蓋を開けたり閉めたりしました。その時の時間が「4分33秒」だったので、タイトルが「4分33秒」になりました。

3つの楽章からできていて、第1楽章を33秒、第2楽章を2分40秒、第3楽章を1分20秒での初演でした。

楽譜も「Edition Peters」から出版されています。なんと「楽天市場」でも購入できます。ただ数字が書いてあるだけの紙切れ1枚です。

第2問(超難問7)

答:エルッキ・スヴァン・トゥール作曲 ピアノソナタ(1985)第3楽章

プログレッシブロックのバンド活動もしている、エストニアの作曲家「トゥール」のピアノソナタです。数字がたくさん書いてあったややこしいと思うかもしれませんが、この数字があることで、演奏しやすくなります。

拍子記号というのは、幾つのまとまりで数えるといいのかを教えてくれます。表紙の書き方は分数と同じです。参考記事があるので、読んでみてくださいね。

【参考記事:「音符の名前」の本当の意味は、小学3年にならないと分からない?!】

はじめのところを数えてみると、分母を16に揃えると・・・「1234、123、123、12345678」と数えてね!ということです。

↓ウーーノの演奏はこちら

第3問(超難問8)

答:カール・ヴァイン ピアノソナタ第1番 第1楽章

シドニーダンスカンパニーのダンスのために書かれた作品です。映像を思い浮かべながら聞くと楽しめる作品だと思います。「gliss.(グリッサンド)」というのは、鍵盤の上で指を滑らせて弾く方法です。ですから、今回は下の方の音から上の方の音へ白い鍵盤をスケートのように指で滑って行きます。そして最後は全部黒い音を弾いて欲しいので、全ての音に「♭(フラット)」の記号が付け加えられています。

これだけの音を一気に指で押すことはできないので、腕を利用して一度に全部の音を鳴らします。これをピアノ奏法で「クラスター(音塊)」と言います。この言葉は最近別の意味で流行ってしまいました。

↓ウーーノの演奏はこちら 楽譜の部分からの動画

第4問(超難問9)

答:ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第31番 第3楽章

ベートーヴェンは言わずと知れたクラシックの作曲家です。彼は「ピアノソナタ」という作品を32曲作ったので、31番というと、かなり最後の方の作品です。もう次の時代ロマン派が始まっている頃です。型にはめる時代から、ロマンチックで自由な音楽に溢れて行きます。自由な書き方ということで、「ラ」の書き方一つとっても色々と工夫したのではないでしょうか。

第5問(超難問10)

答:シュニトケ作曲 ピアノソナタ第2番

たまたまですが、今回は「ピアノソナタ」というタイトルの作品から多く出題となりました。ロシアの作曲家「シュニトケ」の作品です。1934年から1998年まで生きていた作曲家です。

心電図のような曲線がずっと書かれていますが、演奏の仕方は・・・適当です。

「アドリブ」という風にこの画像の前に書かれています。大体線の書かれているあたりを自由に弾いてください・・・というくらいの意味で書かれています。

楽譜の風景を眺めるというのも、楽しみ方の一つだと思います。

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