熊本県天草市|天草・佐賀・対馬のよりみち旅12〜世界遺産「大江天主堂」と大江の街の風景
下田温泉から世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録されている教会を巡ります。まずは「大江天主堂」へよりみちしました。大江天主堂は、天草下島の西側真ん中あたりにあります。少し南へ歩くと海辺の「大江集落」に出ます。「天草四郎」と「島原・天草の乱」にまつわる神社などがあります。
日時:2018年8月〜9月
エリア:熊本県(天草市)
天草・佐賀・対馬をよりみち旅しました。
よりみちスポット
下田温泉から「大江天主堂」へ
「下田温泉バス停」から世界遺産の「大江天主堂」がある最寄りの「大江天主堂入口バス停」に向かいます。バスだと30分ほどかかります。
バスは、木々の中を進みます。入江ごとに集落がある感じで、それ以外は山道のような感じです。
「大江天主堂入口バス停」へ。ここで降りたのは、「下田温泉」から一緒に乗った1組だけでした。丘の上に見える建物が「大江天主堂」です。
キリシタン資料館「天草ロザリオ館」へ
「大江天主堂」の開館は9時からなので、まだ少し時間がありました。先にバス停近くにある天草キリシタン資料館「天草ロザリオ館」へ。8時30分から開館しています。
「天草ロザリオ館」では、隠れキリシタンの歴史や、大江天主堂の教会についての解説映像などが見れます。館内は撮影NGです。
まず天草キリシタンの歴史を知ることができる3D立体映像ホールへ案内されて、映像を見ます。
潜伏しながら信仰を続けていくため、さまざまな祈りの道具が生まれました。仏教のお経を封じ込めるための「経消しの壺」や、背中に十字架が描かれたマリア観音像、ひそかにオラショ(お祈り)を唱えていたかくれ部屋などが復元されてます。
「天草ロザリオ館」で出会ったようかい手々てん。
「大江天主堂」へ
「天草ロザリオ館」の横の通りを道なりに、坂を上がったところにあるのが「大江天主堂」です。丘の上に建つ、白くて美い教会です。5分ほど坂を登っていきます。
フランス人宣教師ガルニエ神父によって建てられた、ロマネスク建築で天井の高いカトリック教会です。内部の撮影はできません。赤い絨毯が印象的な広い空間です。
8月の終わりでまだ夏休みの期間中でしたが、9時頃の大江天主堂はとても静かでした。中に入ると蝉の声しか聞こえません。30分くらいこの空間を独り占めできました。
10時近くになるともちらちら見学される方もみえてきました。広い空間を独り占めにできるのはとっても贅沢な時間ですね。
大江天主堂から町を見渡せます。向こうの方に海が見えるあたりが、「大江集落」です。
次のバスまで時間があるので、大江集落までよりみちしてみます。
大江の街の風景
大江集落のさらに先に、「崎津天主堂」のある崎津集落があります。そこまで行く道に新しくトンネルができて、早く行けるようになったそうです。それまでは海岸沿いを通っていました。こちらの古い方の道で、海岸沿いを行くのでくねくねした道です。
写真の左上の小高くなっているところに、トンネルの方へ向かう新しい道があります。みなさん新しい方の道を行くので、こちらの道はあまり車も通りません。
15分ほど歩くと、大江の集落が見えてきました。町の入り口あたりにある「大江八幡宮」。天草ロザリオ館の解説映像で出てきた社です。
「大江八幡宮春季例大祭」など地域のお祭りも催されます。
大江集落から海へと続く道。なんだかくねくねっとしてますね。
道のサイドに石の柱があって、この時は何かわかりませんでした。ずっと気になっていたんですが、よく見てみると、元は神社の鳥居だったようです。ただ、かなり背の低い鳥居です。柱のところに「大正4年」と書いてありました。車も通れるようにしたので、石の柱だけ残ったみたいです。
道をまっすぐ進んでいくと、海に出ました。大江の漁港があります。
もう一つ、「天草ロザリオ館」の解説映像に出てきた、「唐崎天満宮」。どういう解説で出てきたのかを覚えきれなかったのが残念です。
大江郵便局前からバスに乗って次の「崎津天主堂」へ。
ここからトンネルを通って「崎津天主堂」まで歩こうと思うと、40分〜1時間ほどかかります。海沿いのサンセットラインを行くと、1時間30分ほどかかります。のんびり行くなら、このコースをブラブラ歩くのもいいかもしれません。