ピアノを弾く手の形は「たまご型」と言われるけど、これは〇〇の力と〇〇〇〇〇〇を利用しているから

今回のテーマ

ピアノを弾く手の形は「たまご型」と言われるけど、これは〇〇の力と〇〇〇〇〇〇を利用しているから

の答えは・・・

ウーーノ先生

「グー」の力と「梃の原理(てこのげんり)」です

じゃんけんでも使う「グー」です。そして、「てこの原理」というと、小学校の高学年くらいで習う、理科の知識です。小さい力で大きな力を発揮させる工夫です。

ちなみに、この力を使わなくてもピアノは弾けます。鍵盤の上を猫が歩いただけで音は出ますので。ただ、「楽に弾く」ということを考えたときに必要になってくる知識かなと思います。必死こいて弾いている姿もそれはそれで愛らしいですが、サラッと何事もなかったかのように弾けるのもカッコイイかなと思うんです。

だから、「楽に弾きたい」ということを願っている方は読み進めてみてくださいね。根性で必死に弾きたい方には意味のない知識だと思いますので。

さて

では、ここで質問です。「手に力を入れてください」と言われたらどういう形にしますか?

グー? パー? チョキ? ナンバーワン? きつね?

やっぱり「グー」の形ですよね。これが一番手に力が入っている形だと思うんです。

ピアノを弾く時も、この力を使わないてはありません。この「グー」にした手を、ちょっとずつ「パー」の形に開いていってみてください。そうすると・・・

多分この形が自然にできてくると思うんです。グーからパーになるちょうど途中がこの「たまご型」なんです。

前回の

ピアノ弾くとき鍵盤を押したり叩いたりではなく、〇〇〇

とも関連している話で、手の形が「パー」から「グー」に変化するときの力を利用してピアノの鍵盤をつかんで弾いています。だから、鍵盤を真下に下ろすという感じではなくて、ショベルカーのように向こうの方から手前につかみ取ってくる動きのうちの、ほんの1センチだけの動きです。だから、目で見ると、真下に動いているように見えてしまうんです。

この、グーにする力を利用して演奏するときのポイントは・・・

指先から3つ目の第3関節の部分が「山型」になっているところが大切です。このあたりに「てこの原理」の知識が生きてきます。

たまに、下のような手の形で演奏しているのを見かけます。

指先から3番目の関節がへこんだ形になる弾き方です。この形だと大きく2つ損をしていることがあります。

1つは、親指をくぐらせて移動するとき、手の下のトンネルが狭いので、いちいち手首をあげたりひねったりという動作を加えないといけない。親指をくぐらせて移動しない曲だけならいいですが、ドレミファソラシドと弾こうとしただけでも親指をくぐらせる動作が必要になってきます。だから、トンネルは大きく取っておいた方が親指の移動が楽です。

そして、もう1つは・・・この手の形って、どんな力を利用しているんでしょうか?

「たまご型」は「グー」の力でした。このへこんだ手の形は・・・

こういう手の形の力を利用しています。指先の第1関節と第2関節の力だけを使っています。

「グー」の手の形の力と比べてどうでしょう?どちらの方がより力が入るでしょうか?

すぐ想像がつきそうですね。

「たまご型」のポイントで、第3関節が一番高くなるような「山型」にした方がいいと言いましたが、このあたりに「てこの原理」が生きてきます。

「てこの原理」というと、「力点」「支点」「作用点」で、それぞれの距離が大切というのがあります。シーソーを思い浮かべたりするとわかりやすいですね。

「てこの原理」の「支点」からの距離のことも大切なのですが、今回とりあえず覚えておいて欲しいことが、「支点」をしっかりさせるということです。

シーソーを思い浮かべてみてください。シーソーの真ん中で支えている部分がふにゃふにゃしていたらどうなるでしょう。もう「力点」や「作用点」のことなんてどうでも良くなってしまいまうくらい、シーソーの役割を果たさなくなることでしょう。

「力点」や「作用点」の力をしっかり発揮させるためには、まず「支点」がしっかりしていることが大前提なんです。だから、「たまご型」の中で大切なポイントというのが、「支点」の役割をしてくれている指の付け根にあたる第3関節です。

第3関節の「支点」がへこんだり、山型になったり、もっと高くなったりとブレてしまうと、力の入り具合がバラバラになってしまって、音が凸凹になりやすいです。

もっとつっこんでいうなら、もし第3関節をへこませて弾くなら最後までへこませて、たまご型なら最後までたまご型でと、同じ形で弾いた方が、音がそろう可能性が高くなります。

ただ・・・「たまご型」・・・慣れると楽ですよ!

さて、まとめましょう。

「グー」にする力とか、「てこの原理」とか言ってきましたが、ざっくりイメージとして覚えておいてもらえばいいのが・・・

ウーーノ先生

ピアノを弾く指は「ショベルカー」!

解説の途中でイメージの例として「ショベルカー」を挙げましたが、まさにあの動きがピアノを弾く指の動きに一番近いイメージです。支点をしっかりさせて、向こうの方から手前に土を掘ってすくうイメージで指を動かしてみてください。結構いい感じでピアノの鍵盤と一体感が生まれます。

まだもう一つ、指で鍵盤をつかむときのポイントがあるんですが・・・それはまたのレッスンでお話ししたいと思います。

思い返せば、今回のテーマは「ピアノを弾く指の動きは、まるで〇〇〇〇〇〇のイメージで」という問題にしてもよかったかも。なかなかピアノを弾くイメージから「ショベルカー」は思いつかないですもんね。

ウーーノ先生

これにて今日のレッスンを終わります。 キーンコーンカーンコーン♪

ピアノを弾く手の形は「たまご型」と言われるけど、これは〇〇の力と〇〇〇〇〇〇を利用しているから” に対して2件のコメントがあります。

  1. ミッキーヤベ より:

    初めてピアノを習います。このコメントは、ピアノ講師の先生から、ご紹介いただきました。
    一番の基本なのでしっかり忠実にしかも何回も繰り返して習得したいと思います。1っか月前に70才になり、今後の自己啓発のために電子ピアノを購入し、知人のピアノ講師さんを拝み倒して教えていただかかとになり、第一回目のレッスンでしっかり教えていただきました。このご案内でそのポイントが整理できました。ありがとうございました。

    1. uuuno より:

      お役に立ててよかったです。「たまご型」というのはよく聞きますが、「なぜ?」の部分を説明していることがまずないんですよね。結構「なぜ」がわかると進むのが早くなりますので、僕のピアノ教室では、「なぜ」をちゃんと説明するようにしているんです!
      ぜひ楽しいピアノライフを!

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