沖縄県国頭村|沖縄本島よりみち旅14〜自然の力強さを感じる「大石林山」によりみち観光&グルメ

沖縄本島の北端の辺戸岬に行く前に、国頭村の観光スポット「大石林山」によりみちしました。大石林山は「やんばる国立公園」の中にある観光スポットで、熱帯植物が生い茂る中に、尖った奇岩がいくつも顔をのぞかせ一種独特な風景が広がっています。自然の雄大さに圧倒されます。

チケットセンターのところでいただけるグルメもご紹介します。

【よりみちレポート】沖縄県国頭村|沖縄本島よりみち旅14〜自然の力強さを感じる「大石林山」によりみち観光&グルメ

日時:2020年1月〜2月
エリア:沖縄県(国頭郡国頭村)

沖縄本島に初よりみち。主に北部の名護市、本部町、今帰仁村、国頭村をめぐり、那覇市に戻りました。

よりみちスポット

やんばるの観光スポット「大石林山」へ

今回は、国頭村の一番奥地にある「奥地区」をよりみちした帰りに、「やんばる国立公園」の中にある観光スポット「大石林山」によりみちしました。

予約制の国頭村営バスを利用して「奥」から「大石林山」まで乗りました。辺土名の町からも、同じように村営バスを利用していくことはできます。2便ある予約制の村営バスは、降りたいところまで乗せてくれますが、定期便のバスを利用する場合は、バス停のところからの乗降になります。定期便のバス停には、「大石林山」がないので、最寄りの「辺戸」か「辺戸岬入り口」バス停まで行かないといけません。ご注意を。

「奥」から10分ほどの乗車で「大石林山」に到着。結構駐車場がいっぱいになっていて、人気の観光スポットです。熱帯植物と奇岩が同居している風景が見られます。入り口には「大石林山」を象徴するように、岩が置かれています。この建物は、2018年に新しくつくられたそうです。

広大な敷地の中を歩きながら岩や熱帯雨林の林の風景を観光して行きます。山道のようなところを行きますので、歩きやすい服装がおすすめです。

建物には、チケット売り場や、ふれあい食堂なんと屋、沖縄石の文化博物館などがあります。まずはチケット売り場でチケットを購入して、待合室で待ちます。

ある程度のグループが集まったら、「大石林山」の楽しみ方などのレクチャーを受けて、送迎バスに乗り込みます。

途中の「精気小屋」までバスで送ってくれます。ここまではかなり急な登り坂なので、バスに乗っていく方が楽でいいです。バスできた道沿いにも見所があるので、帰りの下り坂で見ていくのがおすすめです。

この「精気小屋」からコースが3つに分かれています。

【奇岩・美ら海パノラマコース(1,200m / 約60分)】
2億5千万年前の石灰岩層が隆起してできた世界最北端の熱帯カルスト地形を体感するコース。切り立った岩が林立する絶景や、頂上からは海を見渡すパノラマが楽しめます。時間があるならこのコースがおすすめです。

【バリアフリーエリア(600m)】
山道を歩くのが大変という方や、時間があまりない方向けに、舗装された道が用意されています。ここからでも奇岩と熱帯植物の風景を遠目に楽しむことができます。

【やんばる森林コース(1,000m / 約30分)】
巨大なガジュマルや6万本のソテツ群落など、亜熱帯の樹々が密生する森のコース。爽やかな空気のなか、植物の息吹が満喫できます。精気小屋から、チケットセンターに戻る帰り道として通ることができます。未舗装で、ジャングルの中を進むよう雰囲気の道です。この道を通らない場合は、バスが通ってきた舗装された道を歩くか、帰りも送迎バスを利用することもできます。

おすすめは、【奇岩・美ら海パノラマコース】を見て回って、【やんばる森林コース】を通って帰ってくるコースです。

バスを降りたら、あとは自由散策になります。体力に合わせて、コースを行きます。

「大石林山」の 奇岩・美ら海パノラマコース

一番「大石林山」を体感できる「奇岩・美ら海パノラマコース」を行きます。バスで到着した「精気小屋」から少し戻ったところにあるコースの入り口から進んでいきます。ほぼ山道を行く感じになります。鬱蒼と木々がしげる道を行きます。

岩が露出しているところに熱帯植物がまとわりつくように生えていて、2つが共存しているみたいです。

チケット売り場でチケット共にコースマップもいただけます。「奇岩・美ら海パノラマコース」では11カ所ほど奇岩の説明や見所が載っていました。

大石林山らしさの象徴とも言えるのは「ピナクル」と呼ばれる石灰性の岩です。人間の背よりもはるかに高く尖った岩がそこかしこにゴロゴロしています。ピナクルは石灰性の岩が風化されて出来るもので、日本で、これほど大きなピナクルはそうそう見られるものではないんだそうです。

「巨人の腰掛」。高くそびえ立ちます。

ところどころ、コースマップに載っていない見所もあります。何かに似ている岩のところに看板が立っていたりします。「キノコ岩」。確かに、ニョキッとキノコが生えたように見えます。

「ヒミコ岩」

岩を包み込むように木が生えていて、「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせます。

ところどころ木の通路がかけられています。雨で濡れるとちょっと滑りやすくなるので、ご注意を。

「悟空岩」。古生代の石灰岩が雨水などで急速に侵食されできたタワー状のカルスト。かなり高くまでそびえ立っています。壮観な風景です。

「石林の壁」。山から登る太陽の光が岩壁にあたりパワーが集まるといわれるスポット。

山の上にある観光スポットなので、コースの途中にあたりを見渡せる展望台もあります。「美ら海展望台ステージ」。天気の良い日には与論島や沖永良部島(鹿児島県)まで一望できるそうです。

1枚目の写真で先端にボコっと出たところが、沖縄本島の最北端「辺戸岬」です。のちほどあそこまで歩いてよりみちしました。

岩の真ん中にくり抜かれたような穴がある、「生まれ変わりの石」。3回くぐると新しく生まれ変わると伝えられています。

「石積み」。何時の時代に、どのような目的で積まれた石垣なのかわかっていないそうです。

「ピカソ岩」。ピカソのシュルレアリズムの絵のような、顔の形に見えます。鼻とか口とかみたいに見えますね。

「断層」。岩が裂けてできた道のようです。

「烏帽子岩」。古生代の石灰岩が雨水などにより侵食され鋭く尖ったピナクルという地形が見られます。

「大石林山」のバリアフリーエリア

バスを降りて、精気小屋を通り抜けたところに、「バリアフリーエリア」があります。写真撮影スポットが用意されています。

ウッドデッキの脇から舗装された道が続いています。歩きやすいことは歩きやすいですが、坂道になります。

小回りで一周する感じで道があります。バリアフリーエリアからは、唯一「烏帽子岩」だけ見えます。これだけでも、自然の力強さを感じられます。

少し頑張ると、「悟空岩」までバリアフリーエリアからショートカットの道が用意されています。時間がないという方でも、すぐ見に行けます。

精気小屋の前には、2月だと寒緋桜が咲いていました。

「大石林山」の やんばる森林コース

帰り道に、バスが通る道とは別に「やんばる森林コース」があります。巨大なガジュマルや6万本のソテツ群落など、亜熱帯の樹々が密生する森のコースです。

「御願(うがん)ガジュマル」。日本最大級の巨大ガジュマルがあります。「御願」とは願いや祈りを表す沖縄の方言。沖縄の聖霊「キジムナー」にも出会える?かも?

ここで雨が強く降り出しました。まるで熱帯雨林の中でスコールに降られたような感じでした。木々が雨を防いでくれているので、その合間をぬって、チケット売り場のある建物まで急いで戻りました。

途中に太陽信仰の拝所とも自然の造形ともいわれている「アガリメー」という石積みなどがよりみちできませんでした。

「やんばる森林コース」から戻ると、建物の2階へ続く道があります。建物に入ると、ペーパータオルが用意されていたので、雨に濡れたところを拭くのに利用できます。

「ふれあい食堂なんと屋」で やんばる鍋

大石林山のトレッキングから建物に戻ってきて、2階に入ると、すぐ「ふれあい食堂なんと屋」があります。お昼をいただきました。窓からは辺戸岬の方向が見えます。黒い雲が来ていましたが、その向こうは雲の切れ目があります。スコールのように、1時間ほど降ってやむ感じの雨でした。

「ふれあい食堂なんと屋」の看板メニューとして「薬草と県産豚のやんばる鍋」がおすすめされていたので、いただきました。ランチタイムに「やんばる鍋」のほか、「沖縄そば」「県産豚の具だくさんカレー」「牛丼」「大豆ミートのあんかけ丼」などを頼むと、薬草サラダバーがついてきます。

ハンダマ、フーチバー、二ガナなど、独特な葉物野菜が並びます。ドレッシングも、「サクナ」という薬草を使ったものなどもあって、色々と試してみたくなります。

豚や野菜、薬草がたっぷり入った「やんばる鍋(豚汁)」もお替り自由です。沖縄そばに入る三枚肉のような豚肉が入ります。

ご飯は白米の他に、サトウキビで炊いたサトウキビご飯もあります。ほのかに甘みが残ります。こちらもおかわり自由です。薬草でデトックス完了。

「ヤンバルジェラート」でひと休み

1階のお土産物などが購入できる売店のところには、「ヤンバルジェラート」というジェラート屋がありました。

種類を見てみると、沖縄色豊かです。八重山地方などの特産にもなっている「長命草」や、「伊江島産紅芋」、「プレミアムミルク」「沖縄マンゴー」「今帰仁スイカ」「勝山シークヮーサー」。

今帰仁って、スイカが特産なんですね。

「今帰仁スイカ」のジェラートをいただきました。まさに、スイカ!な味です。

他の味も珍しいものが多いので、色々と試したくなります。

冷たいもので一息ついた後は、辺戸の町と、辺戸岬へよりみちしました。

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