沖縄県那覇市|沖縄本島よりみち旅16〜首里城周辺によりみち観光&グルメ

沖縄本島の北部の国頭村によりみちした後、那覇市に戻りました。那覇からはまず首里へよりみち。焼け落ちてしまった後の、世界遺産「首里城」の様子を見てきました。近くまではいくことができます。近くには、こちらも世界遺産に登録されている「玉陵」もあります。

泡盛で有名な瑞泉酒造は首里城の近くにあり、見学することもできます。そして、人気店「首里そば」でソーキそばをいただきました。

【よりみちレポート】沖縄県那覇市|沖縄本島よりみち旅16〜首里城周辺によりみち観光&グルメ

日時:2020年1月〜2月
エリア:沖縄県(国頭郡国頭村、那覇市)

沖縄本島に初よりみち。主に北部の名護市、本部町、今帰仁村、国頭村をめぐり、那覇市に戻りました。

よりみちスポット

オクマから送迎バスで那覇市へ

国頭村を巡るのに拠点にしたホテルは「オクマプライベートビーチ&リゾート」でした。リゾートホテルなので、少し高めではありますが、ありがたいサービスもあります。それが、那覇まで無料シャトルバスで送迎してくれることです。

このオクマまで路線バスを利用してくると、片道3000円ほどかかりますが、それが無料になる。往復6000円が浮くのはとてもありがたいですね。

オクマの美しい海の風景に別れを告げて、シャトルバスで、那覇市へ向かいました。帰りのバスでは、伊芸SA休憩をはさんで、那覇空港、リーガロイヤルグラン沖縄、HIS LeaLeaラウンジ、ハイアットリージェンシー那覇で降りることができます。

伊芸サービスエリアで休憩したときに、売店を覗いてみたら、名護城公園の屋台でも見かけた「田芋パイ」が売られていました。

【参考記事:】

2時間ちょっとで予定より早めにハイアットリージェンシー那覇に到着しました。桜坂通りのところにあります。

牧志駅から首里駅へゆいレールで移動

ゆいレールの最寄り駅「牧志駅」からまずは「首里駅」までモノレールに乗りました。

2019年の10月に、首里駅から先「てだこ浦西駅」まで延伸したので、後ほどよりみちしてみました。

【参考記事:】

ゆいレールに乗るなら、1日乗車券800円がお得です。1日といっても、その日だけということではなく、24時間乗れる券です。ですから、お昼12時に乗り始めたら、翌日の12時まで乗ることができます。

QRコード方式の切符で、改札では印刷されたQRコードをかざして入場します。

那覇の街を見下ろすように、ゆいレールは高いところをに走ります。こうやって那覇の街を見てみると、起伏のある土地だなと思います。

ゆいレールの「牧志駅」から「首里駅」までは、11分ほどの乗車です。

ここから首里城までは歩くと10分ほどかかります。2019年に焼け落ちてしまった「首里城」の現在を見にいく前に、首里城の周辺をよりみちして回りました。

人気店「首里そば」でいただく「首里そば」と「ジューシー」

首里駅から歩いて5分ほどのところにある「首里そば」でお昼をいただきました。こちらのお店は人気店ということもあって、お昼時に訪れてみると、入店待ちの行列ができていました。駐車場もそれほど大きくないので、出入りが激しいです。回転は早いので、思ったほどは待たなくても入ることができました。

「首里そば」のメニューを見てみると、「首里そば」で勝負!という感じのメニューの少なさです。

「首里そば」のほかには、島豆腐の厚揚げが入った「煮付け」、油味噌の「おにぎり」、沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」と、「氷ぜんざい」。沖縄色満載のメニューです。

「首里そば」と「ジューシー」をいただきました。この「首里そば」の麺は、他で食べる沖縄そばの麺とは違う感じがするんですよね。持った感じは硬い麺の感じなんだけど、食べてみると別に硬いわけではなくて、弾力を感じる麺です。例えるなら、スパゲティのアルデンテが一番近いかもしれません。実に、不思議な食感です。沖縄そばを食べにここにくるというよりは、首里そばを食べにわざわざここにくると言っても過言ではないかもしれません。

ジューシーも、首里そばも、あっさりした味付け。サラサラっと食べてしまいます。多分、「煮付け」も同じような優しい感じの味なんでしょうね。

後、色合いがとても上品ですね。これだけで勝負しているというか、余裕のある勝利という感じがしました。

首里にある「瑞泉酒造」

泡盛の「瑞泉酒造」が、首里そばのお店の近くにありました。ちょっとよりみち。門構えが趣あります。

「瑞泉酒造」は、1887年に創業された琉球泡盛の製造販売元です。泡盛は、⽶と⿊麹菌を原料にした⽇本国内最古の蒸留酒といわれていて、その歴史は15世紀の琉球王府時代にさかのぼります。

入り口を入ったところで試飲もできますが、自由に見学できるスペースに先によりみち。

作っている感じの工程は見られませんでしたが、上の階で映像で紹介されています。

瑞泉酒造でプチよりみちコンサート開催。ようかい手々てん発見しました。

お礼にと、瑞泉のミニボトルと、タオルいただきました。ありがとうございます!

試飲で、普段使いのものから、古酒まで、いくつか飲み比べすることができます。

首里城の南側の町の風景

「首里そば」の道を歩いていると達磨寺と書いてある「達磨峰 西来院」がありました。

稲荷神社もあって、大願成就の鳥居を潜ります。あちこちで達磨にも会えます。

瑞泉酒造のあたりの坂道を登っていきます。

崎山公園があって、首里の街並みが一望できます。雨乞御嶽も敷地にあり、雨乞嶽展望台になっています。

ここで東京からやってきたというご年配のようかい手々てんに出会いました。僕のことをネット見て知っているというのです。本当かどうかはわかりませんが、嬉しいですね。東京で疲れ果てて、この地に来た・・・なんて話をしていましたが、なんだか、ちょっとだけ元気になっていってくれたようでした。

瑞泉酒造の看板が見える向こうに、首里城へ南側から入る門「美福門」が見えました。このあと首里城に向かいました。

2020年2月現在、首里城にどこまで入れるのか、見てきました。

南側から「首里城」へ、2020年2月の風景

首里城は観光で来られる方は、沖縄県立芸術大学のある北側や、守礼門のある西側から城内へ入ることが多いです。ですから、首里城の南側を歩くのは、結構珍しいルートかもしれません。ほとんど観光客の方はみえませんでした。では、珍しい南側からのルートをご紹介します。

「首里そば」の前の道を西の方へ道なりに進んでいきます。この辺りの道は、石畳のような道になっていました。城壁らしきものがある通りをいくと、上りの階段が見えてきました。

南側にある門は「継世門」です。首里城から見ると、南東あたりにある門です。この継世門は外郭の門で、別名「すえつぎ御門(うじょう)」という。門の両側には2基の石碑が建てられていて、当時猛威を振るっていた倭寇(わこう)に備え、1544年に建てられたという主旨のことが書かれていました。門は1998年(平成10)に復元されたものです。

カラーコーンは置かれていますが、ここからは城内に入ることができました。

外郭にある門「継世門」をくぐると、その先にはもう一つ「美福門」がありました。この門が、雨乞嶽展望台から見えていました。この門は通れないようにカラーコーンで仕切りがしてありました。

看板が立っていて、現在行けるところのマップが張り出されていました。ちょっと前までは首里城の建物の近くは行けませんでした。2月の時点では、現在の様子を見てもらうことで、復興へ繋げたいという思いで、遠目に見学できるようになっていました。

「美福門」の手前のところから東の方へ進めます。「東のアザナ外周」というところを通っていけます。首里城公園の東側に位置する高台で、北城郭や城外の首里の街一帯を展望することができるエリアです。

「東のアザナ外周」からの風景。高台から見下ろせるので、いい景色が広がります。

「北城郭」。広場になっています。石積みの奥には、人力でつくられた洞窟状の遺構「ガマの遺構」があります。出土状況をそのまま展示しています。この遺構は「ウシヌジガマ」と呼ばれ、首里王府の女官達が息抜きの場として使われたという伝承があります。

首里城内を見学し終わったときに降りて出てくる「淑順門」のところへは入れませんでした。

このあたりから、中の建物の崩れたところが見えてきました。

泡盛や日用品を管理していた「銭蔵」を越えていきます。

今まで、首里城内を見学しようとすると大体通っていた「瑞泉門」は通ることができました。ここから先が衝撃的な首里城の様子が見えるエリアになります。

お土産物などが売られていた建物も崩れていました。

首里城内への正面入り口「奉神門」はかろうじて残っていましたが、周りの建物は崩れています。

首里城南殿の近くまで行ける道がありました。

その奥を見てみると、正殿などは跡形もないくらいになっていました。

守礼門は離れたところにあるので、無事でした。この頃、コロナの影響が出始めていて、アジアの方がほぼいませんでした。

北の方にある「久慶門」の下の道をいくと、沖縄県立芸術大学にでます。

ぐるっと半周くらいしてみました。赤と白のイメージの首里城には出会えませんが、琉球王朝の雰囲気は味わえると思います。この通ったところは無料で見て回れるところです。入場料の代わりに、寄付をしていってもいいかなと思いました。案内所などに、募金箱が設置されています。

首里城近くでよりみちできるもう一つの世界遺産「玉陵」

首里城の守礼門の道をそのまま信号を渡ってまっすぐ進んでいくと、もう一つの世界遺産「玉陵(たまうどぅん)」があります。2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。世界遺産の他、国宝・国指定史跡にもなっています。

「玉陵」は第二尚氏王統歴代の陵墓で、1501年頃、三代目の王、尚真(しょう・しん)が創建したと伝えられています。周囲は石垣で囲まれ、墓室は東西に連なる自然の崖壁に穴をあけ、連続した3つの室が造られ、東室は洗骨後の王と王妃の遺骨を、中室は洗骨までの遺体を、西室にはその他の家族の遺骨を安置しました。外見は木造建築を模し、棟には尚家の家紋や牡丹・唐草・宝珠等が彫りこまれ、左右袖塔上には陵墓を守護する石彫りの獅子像が置かれています。

入場料は300円ですが、ゆいレールの1日乗車券を提示すると、割引があります。

チケット売り場から、木々の中を通って奥へ進みます。

二重になっている石垣を中に入っていきます。

3つの入り口が作られていて、左右袖塔上には陵墓を守護する石彫りの獅子像が置かれていました。

首里城に比べると、観光で訪れる方は少ないのですが、石造りの重厚感は圧巻です。周りを木々に覆われているせいか、ここだけ空気が違う感じで、静かです。

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