〇〇〇をていねいに弾くことが大切

の答えは・・・

ウーーノ先生

「おわり(終わり)」です。

日本語でもよく「終わりよければ全てよし!」っていうじゃないですか。ピアノ演奏でも、他のことでも、全くその通りなんです。

みなさん、ピアノを弾く時、音を出すときは間違えないように気を付けて弾くんですけど、音を切る時は全く気にせずに弾いていることが多いんです。ですから、音の終わりに注意して弾くだけでも、他の人より演奏技術がワンランクアップすること間違いなしです!

他の人に言葉で説明をしてあげる時も、語尾で自信の有無がわかりますよね。語尾がうやむやになっていると、自身なさげに聞こえて、「この人大丈夫かな?」なんて思われてしまいます。語尾をはっきり丁寧に喋るだけでも、かなり説得力が生まれます。

ピアノ演奏も同じです。言い切るように断定したいなら、音の終わりをくっきり表現します。優しく語りかけたいなら、ていねいに音を伸ばします。迷いながら弾いてみると、疑問形にも聞こえます。

「終わり」とひとことで言っても、曲の中には様々な種類の「終わり」があります。

・曲の終わり
・段落の終わり
・フレーズの終わり
・1音の終わり

ていねいに弾くのが大変だというなら、まずは曲の終わりをていねいにすることからはじめるといいです。曲の終わりで大切なのは、この後「拍手」をもらうこと。「拍手」したくなるように、「これで終わりだよ」と分かるようにていねいに表現してあげてください。自然と拍手が出てきたら、成功です。

最終的には、「1つの音の終わり」を全部ていねいに感じて欲しいところです。とりあえず、1音をていねいに弾いたところで、聴いている人に理解してもらえるのは、次の音と繋がって聴こえる「レガート」なのか、次の音とくぎれている「ノンレガート」なのか、そして、お休みがあるのかということです。もっと細かく言うことができますが、とりあえずこの3つをくっきりと区別するように気を付けてみてください。

「1つの音の終わり」を気をつけるのが大変・・・と言う方は、フレーズの終わりをていねいに弾くだけでもかなりうまく聴こえます。大体2小節〜4小節ごとくらいにあります。要するに、歌で言えば、息を吸いたくなる場所です。息を吸うところは、1曲を通して満遍なくあるので、これをていねいに弾くだけでもかなりの効果が得られます。

「音の終わり」を注意するということは、「音の長さ」に注目して欲しいということです。いつ鍵盤をあげるのか。遊び道具をほったらかしにせず、ちゃんと元あった場所に片付ける・・・そんな思いで鍵盤を元の位置に戻してあげて欲しいなと思います。

「ていねいに弾く」というのが想像しにくかったら、「100万円の壺」を思い浮かべてみるといいです。今、100万円の壺を持たされています。壺が割れないように、置いてください。そんなイメージです。もっと大切な音だと思ったら、「1億円の壺」だと思ってみましょう。

どうですか?普段ピアノで出していた音は、いくらの壺でしたか?1万円?1000円?100均?

そう思うだけで、今出している音の価値がぐんとアップしますよ。

厳密にいうと、終わり方というのは、その都度ちょっとずつ変わります。最適解を早く知りたいなら、習っているピアノの先生に尋ねるのが一番早いと思います。でも、自分で試行錯誤しながら1曲を仕上げていくというのも、ピアノを弾く楽しみでもあります。

「終わりよければ全てよし」でいきましょう!

ウーーノ先生

これにて今日のレッスンを終わります。 キーンコーンカーンコーン♪

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