ピアノ教室発表会2024、ウーーノ演奏曲目の解説

演奏曲目の解説

今回は、たまにはアニメの音楽を演奏しようと思い、メインにジブリ映画「風の谷のナウシカ」の音楽を3曲を選びました。こちらの楽譜はmucomeなどの楽譜ダウンロードサイトから入手することができます。

「風の谷のナウシカ」の音楽を最初と最後に配置して、その間に、ナウシカの世界観に合いそうなクラシック音楽を3曲入れてみました。アニメとクラシックのマリアージュをお楽しみいただければと思います。

ジブリ作品の音楽は、ウーーノがアレンジした作品を演奏しました。元となる音楽は、久石譲さんが武道館ライブ「久石譲in武道館~宮崎アニメと共に歩んだ25年間」にて、久石譲さんの指揮でオーケストラ演奏されたものです。

風の谷のナウシカ 武道館ver. <ピアノソロ上級楽譜>

今回は、この5曲の中から3曲演奏しました。最初に「風の伝説」と続けて「ナウシカ・レクイエム」、最後に「鳥の人」を演奏しました。

武道館ライブのはじまりの鐘をつけるかのように、ティンパニーの荘厳な音から「風の伝説」が始まります。

「ナウシカ・レクイエム」では、コレルリ作曲の「ヴァイオリン、ヴィオローネ、チェンバロのための12のソナタ」op5の終曲である変奏曲「ラ・フォリア」のテーマにも似たメロディーが聞こえてきます。まさに、クラシックのバロック時代の音楽を彷彿とさせます。そこで、「ナウシカ・レクイエム」に続けてバロック時代の作品を2曲選んでみました。

映画の最後を飾る「鳥の人」で締めくくります。両手のトレモロとグリッサンドで盛り上げて終わります。

スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K. 213 L. 108

555曲もの「ソナタ」という曲を作曲したドメニコ・スカルラッティの1曲です。哀愁ただよう雰囲気とても素敵で、ウーーノお気に入りの一曲です。

バロックの作品の演奏は、いろんな解釈があり、演奏者によってかなり違う個性が出ます。また、楽譜に書いていない装飾音符を付け加えて演奏することも多くあります。

今回のウーーノの演奏のコンセプトは、音と音の幅を感じるように演奏してみました。音から音へはワープするのではなく、人が移動するのと同じように、時間がかかります。隣の音なら、一歩分。1オクターブならジャンプして行かなければいけません。それだけ時間とエネルギーがかかります。音の距離感を、時間とエネルギーの変化で表してみました。

ラモー:『新クラヴサン組曲集2-5 』より「未開人」

こちらもバロックの作曲家ラモーの作品です。タイトルの「Les sauvages」は「未開人」や「野蛮人」と訳されますが、これは文明に毒されていない人たちという少し風刺めいた意味を含んでいます。そういうところはフランスの作曲家っぽいですね。

楽譜通りに弾くと、上のピアノ演奏のように演奏されますが、フランス風の別の演奏方法があります。

イネガル奏法(イネガルそうほう、仏: notes inégales)という奏法で、バロック音楽および古典派音楽の時代に行われていた演奏手法です。楽譜には均等に書かれている2音の長さの一方を長く、一方を短く演奏する奏法です(inégalesとは「不均等な」という形容詞)。いわゆる付点のリズムといった感じです。

今回は、この「イネガル奏法」で演奏してみました。

ヒップホップダンスと、バロックの組み合わせという珍しい舞台の映像がYoutubeにあります。確かに、この付点のリズムが、ヒップホップの乗りにマッチしていて面白いです。

バルトーク:『ミクロコスモス 第6巻』より「ブルガリアのリズムによる6つの舞曲」第6番

ハンガリーの作曲家バルトークの作品。「ミクロコスモス」という曲集の最後の作品です。バルトークは民俗音楽を楽譜にした功績でも有名で、ルーマニアやブルガリアなどヨーロッパ各地の民族音楽をテーマにしています。

今回演奏するのは「ブルガリア」の音楽です。拍子の記号を見てみると、8分の3+3+2と変わった書き方になっていますが、ピアソラのリベルタンゴなども、この3+3+2のリズムになっていて、比較的よく使われるリズムです。最後が2拍になることで、次へと進んでいく感じがより強まります。

不協和な和音が並んでいて、その辺りが民族音楽だなという雰囲気を醸し出してくれています。

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