2017年11月18日に楽譜のことをかいたよ。

ト音記号ってどういう意味?


「ト音記号」ってなんで「ト音記号」って名前なの?

前回の【ドレミファソラシドはどこの国のことば?】を読んでいただいた方は、すぐにピンと来ますよね。

日本語の音名の中に「ト」という音がありますね。イタリア語で言えば「ソ」の音のことです。だから、「ト音記号」というのは読んで字のごとく、「ソの高さの音の場所を教えてくれる記号」という意味です。
英語だと「G clef」と言います。「clef」というのは、フランス語が語源になっていて、「鍵・手がかり」という意味です。ですから、英語を訳しても、「ソの音の高さの手がかりになる記号」という意味です。
どうやって「ソ」の高さを教えてくれるかというと、

ト音記号を書き始める赤丸の部分が「ソ」の高さですよ、ということを教えてくれます。
ということは、もう一つの音の高さを表す記号「ヘ音記号」の意味もわかっていただけますよね。日本語の「へ」はイタリア語の「ファ」。だから「ファの高さを教えてくれる記号」ということです。ヘ音記号のどこがファになるかというと、

こちらもト音記号と同じで、記号を書き始める赤丸の部分がファの高さになりますよということです。もう一つ言うと、右側につける点々の間がファになります。

ところで、なぜト音記号やヘ音記号はこんな変な形をしているかご存知ですか?これも、実はいうと前回の【ドレミファソラシドはどこの国のことば?】の中にヒントが隠されています。「ソ」の音は英語で「G」。「ファ」の音は英語で「F」です。どうですか?ピンと来ましたか?見えて来ました?

ト音記号はアルファベットのGの筆記体に似てますね。ヘ音記号の方はほぼFそのままです。これらをデザイン的少し飾ってに作ったんですね。だから、ト音記号とヘ音記号は、アルファベットを書いただけなんです。

ここで、みなさん気になりません?「ト音記号」や「ヘ音記号」があるなら、「ハ音記号」や「ニ音記号」、「ホ音記号」・・・などがあってもいいんじゃないか。特に「ド」がわかる「ハ音記号」なんていうのもあっていいじゃないか!

実はあります。ただし、「ハ音記号」のみ。

Cをひっくり返したものを上下に2つ合わせたような記号です。このちょうど真ん中が「ド」の音になります。

ではなぜ他の「ニ音記号」などはないのか・・・これは推測ですが、記号をなるべく増やさないで表現する、最低ラインがこの3つの音部記号だったのではないかと。もっと言えば、大体の楽譜はト音記号とヘ音記号だけでことが足りるので、ハ音記号はあまり一般的には使われなくなった・・・ということではないでしょうか。ただ、ハ音記号を使った方が便利だということもあるんです。

それを紐解く鍵は、「ト音記号」や「ヘ音記号」の別名です。
「ト音記号」は別名「高音部譜表」と呼ばれています。「ヘ音記号」は別名「低音部譜表」と呼ばれています。ですから、高い音を表すときに「ト音記号」を用いて楽譜を書き、低い音を表すときに「ヘ音記号」を用いて書きます。

「ト音記号」や「ヘ音記号」、そして「ハ音記号」を用いて楽譜を書くときのポイントは・・・またの機会にお話ししたいと思います。

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