「10」にまつわるエトセトラ この曲な〜んだ?! – 答え合わせ&曲目解説

「10」といえば、どんな曲が思い浮かびますか?
「10」にまつわるエトセトラの答え合わせと、解説です。
「10」の数字にまつわる曲を、8曲集めてみました。作曲家の名前や、何というタイトルの作品か、わかりますか?
【ヒント】
- ロマン派の作品
- バロック時代の作品
- アメリカ、近現代の作品
- ロシア、マイナーな作品
- ❹と同じ作曲家、同じ曲集
- 日本の作曲家
- フランス、コンクールで弾かれることが多い作品
- フランス
「10」
にまつわる
エトセトラ
の
答えと解説
❶ ショパン作曲:エチュードop.10-10
12曲あるショパンの練習曲(エチュード)op.10の「10」番目の作品です。
右手の分散6度のための練習曲。ショパンのエチュードの中では、かなり難しい部類の曲です。同じような右手のメロディを使って、スタッカートでにしたり、2つの音でまとめたり、3つの音でまとめたり、6つの音でまとめたり、変化をつけていきます。途中までは1オクターブの幅に手を広げて進みますが、最後は1オクターブ以上広げるので、さらに難易度が上がります。最後にダメ押しの練習をさせるのが、ショパンの練習曲の特徴かもしれません。
難しい練習ではありますが、とても華やかな感じがするので、弾けるようになると、人前に出したくなる1曲かもしれません。
❷ バッハ作曲:インベンション第10番
15曲ある、J.S.バッハの「インベンション」の「10」番目の作品です。
インベンションでは、主役の2人がそれぞれ歌っているような、2声の作品です。
分散和音音形による快活な曲。同じ形で少しずつ高さを変えていくゼクエンツが多く出てきます。音楽の方向づけがしやすく、後半に長いトリルが右手も左手にも出てきたりと、バッハを練習するには、とてもいい作品です。
❸ ギロック作曲:十月の朝
アメリカの作曲家ギロックの「叙情小曲集 (24 Short Piano Pieces in All Keys)」に収められている作品。タイトルに「10月」と入っています。
わずか10小節しかなく、初心者でも弾きやすい、ほっとするような短く美しいメロディが特徴です。
ほぼ2小節ごとに、わざと音楽を止めるように、ゆっくりさせます。まるで、一息ついているような感じ。こういうところに、演奏者のセンスが出ますね。
❹ レビコフ作曲:情緒のある風景 op.10 第5番「達成不可能な理想を目指して」
ロシアの作曲家レビコフの10曲からなる作品集「情緒のある風景 op.10」の5番目の作品です。「達成不可能な理想を目指して」という変わったタイトルがついています。
レビコフの作品は、独特な音の取り方が特徴的です。この作品では、伴奏の分散和音の音の取り方が幅広く、不思議な雰囲気を醸し出します。途中に出てくる3:2の音のズレも印象的です。
「達成不可能な理想」・・・それは夢のまた夢といったことでしょうか
❺ レビコフ作曲:情緒のある風景 op.10 第10番「小ワルツ」
この曲も❹と同じく、ロシアの作曲家レビコフの10曲からなる作品集「情緒のある風景 op.10」の「10」番目の作品です。
1ページの短い作品ですが、メロディが揺れ動く様に秘められた情熱を感じます。
❻ 山田耕筰作曲:子供とおったん 第10番「星の子守唄」
山田耕筰の、10曲から成るピアノ曲集「子供とおったん」の「10」番目の作品です。
山田耕筰はベルリンから帰国後、しばらく姉の家に身を寄せていた。そこで過ごした幼い甥と姪との穏やかな一日が、この作品集では描かれています。タイトルにある「おったん」は、3歳の姪の発音による「叔父さん」、すなわち山田自身のことです。かわいらしいですね。
ずっと続く左手の同型反復に乗って、優しく温かく子守唄が歌われます。
❼ シャブリエ作曲:10の絵画風小品 第10番「スケルツォ・ワルツ」
フランスの作曲家シャブリエの、10曲から成るピアノ曲集「絵画風小品」の「10」番目の作品です。
リズミカルに動き回る楽しい音楽で、子供のコンクールなどでも度々演奏される作品です。
途中雰囲気が変わると、ギターを引っ掻いて鳴らしているような箇所もあります。
❽ ドビュッシー作曲:前奏曲第1集 第10番「沈める寺」
12曲あるドビュッシー作曲の『前奏曲集第1集』の「10」番目の作品です。
ブルターニュに伝わる伝説に着想を得たとされています。最初5度と4度音程からなる和音が連続で響いて、深い海の底から、かつて海に沈んだ大聖堂の鐘がゆったりと響いてくるみたいです。
やがてバスがアルペッジョで動き始めるのに合わせて、徐々に霧は晴れ大聖堂が海の中から姿を見せ始め、ffの力強く重厚な響きとともに、大聖堂は完全に海の上に現れる。聖堂の中から歌が聞こえてきて、再び大聖堂は海に飲まれていく。束の間の聖堂の復活の余韻が、第28小節からのフレーズのエコーとして鳴り、かすかに聞こえる鐘の音と霧だった静かな海が戻ってくる。
とても印象的で、神秘的な雰囲気の作品です。
