「1」にまつわるエトセトラ この曲な〜んだ?! – 答え合わせ&曲目解説

「1」といえば、どんな曲が思い浮かびますか?

「1」にまつわるエトセトラの答え合わせと、解説です。

「1」の数字にまつわる曲を、9曲集めてみました。作曲家の名前や、何というタイトルの作品か、わかりますか?

【ヒント】

  • ロマン派の作品
  • ロマン派の作品
  • ロマン派の作品
  • 古典派の作品
  • 新しい作品
  • ウーーノの作品
  • ロマン派の作品、❸と同じ作曲家
  • バロックの作品
  • ロシアの作曲家

「1」
にまつわる
エトセトラ

答えと解説
 

❶ リスト作曲:超絶技巧練習曲 第1番「前奏曲」

12曲あるリストの超絶技巧練習曲の華々しい幕開けを飾る「1」番目の作品です。はじまりを飾る作品は、短めの曲が多く、タイトルも「プレリュード(前奏曲)」となることが多いようです。

ハ長調の短い(約1分)で即興的・幻想的なピアノ曲です。わずか23小節の中に壮大なモチーフが凝縮されており、超絶技巧の練習曲群の始まりにふさわしい、華やかで前衛的な作品として知られています。

あっという間に終わるので、演奏会の幕開けを告げるファンファーレのように演奏すると効果的です。

❷ シューマン作曲:子供の情景 op.15 第1番「見知らぬ国」

13曲あるシューマンの「子供の情景」の「1」番目の作品です。タイトルは、「見知らぬ国と人々について」や、「遠い国から」「見知らぬ国から」など、日本語訳がされています。まだ見ぬ異国への憧れや期待感を、優しく幻想的なメロディで描いたピアノ小品です。この曲集全体が、大人になったシューマンが子どもの頃の気持ちに戻って作曲したもので、この第1曲はその物語のプロローグとして、これから始まる情景への期待感を表現しています。

楽譜は1ページに短くまとまっているので、シューマンの雰囲気を味わうのには、気軽に取り組める曲です。

❸ ショパン作曲:エチュードop.10-1

12曲あるショパンの練習曲(エチュード)op.10の「1」番目の作品です。

ピアノの上から下まで広大な音域を駆け巡る右手の分散和音(アルペッジョ)の訓練を目的とした、非常に難易度の高い作品です。手を開いたり閉じたりを繰り返すので、手の柔軟性・拡張性が求められます。

バッハの『平均律クラヴィーア』から着想を得ており、同じようにハ長調からはじめて、全部の調の作品を作ろうとして作り始めました。ですが、途中で挫折したようです。

❹ モーツァルト作曲:メヌエット KV.1

モーツァルトのメヌエットKV.「1」は、1761年12月16日にわずか6歳で作曲した、ト長調の3拍子のメヌエットです。彼の初期の作品であり、父レオポルトが日付を記した重要な作品です。

KV.(ケッヘル) とは: ルードヴィヒ・フォン・ケッヘルが作成したモーツァルト作品目録の番号で、作曲年代順に振られています。

短いスラーと長いスラーが効果的に並べられていたり、物語の進行を考えた作りになっていて、本当に6歳で作ったんでしょうか。調べてみると、すごいなと思います。

❺ カプースチン作曲:8つの演奏会用練習曲 第1番「前奏曲」

ウクライナ出身の作曲家カプースチンの「8つの演奏会用練習曲 op.40」のはじまりを告げる「1」番目の作品です。クラシックの形式とジャズの語法(スウィング、ビバップ、ラテンなど)を融合させた独自の作風で知られ、卓越したピアノ技術を要する作品を多数残しました。2020年に亡くなるまで、作品を書き続けていました。

第1番は、やはり曲集のはじまりを告げる最初の曲ということで「前奏曲」というタイトルがついています。ジャズのリズムとクラシック音楽が融合した、躍動感あふれるピアノ独奏曲です。盲目のピアニスト辻井さんや、Youtubeでも知られる、かてぃんさんなども演奏していて、現代曲の中では、意外と聞く機会の多い作品だと思います。

❻ ウーーノ作曲:for you No.1

ウーーノのオリジナル作品「for you」の「1」番目の作品です。

9曲ある「for you」の最初の作品。言葉のない手紙といった感じで作りました。

ありふれた言葉がそこにあります。でも、手紙にすると特別になります。

❼ ショパン作曲:24の前奏曲 第1番

ショパンの24曲から成る前奏曲op.28の最初を飾る「1」番目の作品です。

力強い左手のアルペジオ(分散和音)に乗って、希望に満ちたような、あるいは切望するような優美な旋律が歌われる、短くて印象的な小品です。J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の第1番(ハ長調)に触発されたとも言われ、ショパンの「24の前奏曲」集の始まりを飾る、情熱的でピアニスティックな魅力を持つ作品として知られています。

音楽では「24」という数字をよく目にします。これは、長調と短調がそれぞれ12種類ずつ、合わせて24の調があるので、それぞれの調で1曲ずつ作った作品であることが多いです。そのバイブル的な存在がJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」です。それになぞらえて、後世の作曲家たちは、「24」の曲に挑戦しました。

❽ バッハ作曲:平均律クラヴィーア曲集 第1巻第1番 前奏曲

ということで、そのJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の第「1」巻目「1」番目の作品です。ハ長調で書かれた、アルペジオ(分散和音)が特徴のシンプルで美しい作品です。シンプルが故に、演奏者の個性が出やすい作品と言えるかもしれません。

「平均律クラヴィーア曲集」は、各曲「前奏曲(プレリュード)」と「フーガ」の2曲で構成されています。前述の通り、24の調で作った24曲ある組曲です。

「平均律クラヴィーア曲集」の中では最も有名な作品です。シャルル・グノーの『アヴェ・マリア』の伴奏としても知られています。

❾ スクリャービン作曲:24の前奏曲 第1番

ロシアの作曲家、スクリャービンの「24の前奏曲op.11」の「1」番目の作品です。

ショパンの「24の前奏曲」に触発され、同じように全ての長調・短調を網羅する形式で書かれています。スクリャービンの初期のロマンティックな作風が特徴です。

23歳の時にモスクワで作曲された作品で、第1番は、5連符が特徴的で、生き生きとした短い作品です。流れるような右手のメロディが、五連符によって、少し妖艶な輝きも感じられます。ショパンの前奏曲第1番にも、五連符が登場するので、それをオマージュとして取り入れたのかもしれません。

2ページと短めの作品なので、スクリャービンの雰囲気を味わうのに、ちょうどいい練習作品だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です