ドレミファソラシドはどこの国のことば?

音の名前の「ドレミファソラシド」って日本語?いや違うよねって思ったことありませんか?

答え知ってるよ・・・イタリアでしょ。 正解!イタリア語です。

「じゃあ、なぜイタリア語つかってるか知ってる?」

この質問の答えがわかると、どうやって「ドレミファソラシド」という言葉ができたのかもわかるんです。

イタリアで音楽というと、カンツォーネとかオペラとかを思い出しますが、もっと大切な音楽があります。それが、宗教音楽です。イタリアの国の中に、とっても小さい国がありますね。バチカン市国。こちらは、キリスト教の教会があります。イタリアというと、キリスト教です。キリスト教を布教させるために、言葉だけでなく、聖歌を歌うことで広めたと言われています。

キリスト教の布教とともに、聖歌によってイタリア語が広まっていったのです。その名残で、音楽の用語や音名はイタリア語を使うことが多いんです。

「ドレミファソラシド」の音名の成り立ちも、この聖歌に由来しています。下のある聖歌の歌詞を見てみてください。

Ut queant laxis, 
Resonare fibris,
Mira gestorum, 
Famuli tuorum, 
Solve polluti, 
Labii reatum, 
Sancte Johannes.

頭文字が「Ut、Re、Mi、Fa、So、La」となっていますね。これが現在の「ドレミ」のはじまりと言われています。これを決めたのがグイード・ダレッツォ(Guido d’Arezzo)という人でした。

元々の使い方は、「レのところからはじめますよ」というように、音の高さではなく、歌詞のはじめの文字を指していっていたようです。それが、だんだんと音の高さを表すようになってきたわけです。

少し気になるのは「ド」ではなくて「ウト」になっていることと、「シ」がないところですね。この辺りはいろんな説があるみたいですので、一つの説だけ書いてみます。

「ド」はキリストを表す「ドミヌス」という言葉からきたらしい・・・
「シ」は上記歌詞にある「S」と「J」からきたらしい・・・

あくまでも、この辺りは、「そうらしい」という程度です。

「ドレミ〜♪」と歌っているということは、みんなイタリア語をしゃべっているんですね!すご〜い(笑)

ところで、「ドレミ」を他の国のことばでいうとどうなるか。それは、それぞれの国の言葉で、数字以外に数を数えたりするときに使用する言葉を利用しています。

日本だと「いろはにほへと」。英語だとアルファベットの「ABCDEFG」になるわけですね。ただし、「ド」を日本語にすると1番目の「い」ではなくて、3番目の「は」が正解という風に、少しずれているんです。

[イタリア]ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
[日本]  ハ ニ ホ ヘ  ト イ ロ ハ
[英語]  C D E F  G A B C

なぜこうなったか、はっきりとした経緯はわからないみたいですが、またの機会にズレたドレミのお話をしたいと思います。

本日の音楽の時間はこれまで!

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