鹿児島県指宿市|鹿児島・宮崎初よりみち4〜砂蒸し温泉で有名な指宿からJR最南端の駅「西大山駅」へ

鹿児島中央駅から南にある指宿へ。指宿といえば、砂蒸し温泉で有名です。立ち寄りできる砂蒸し温泉に入りました。指宿駅からさらにバスで南を目指します。開聞岳がきれいに見える長崎鼻や、JR最南端の駅「西大山駅」によりみちしました。

【よりみちレポート】鹿児島県指宿市|鹿児島・宮崎初よりみち4〜砂蒸し温泉で有名な指宿からJR最南端の駅「西大山駅」へ

日時:2017年3月
エリア:鹿児島県(指宿市)

鹿児島県と宮崎県に初よりみち。鹿児島市、桜島、指宿市、南九州市、枕崎市、宮崎市、青島によりみちしました。

よりみちスポット

鹿児島中央駅から指宿駅へのアクセス

鹿児島中央駅から指宿駅へ向かいます。特急で50分、普通で1時間15分ほどかかります。

指宿へ向かう列車といえば、特急「指宿のたまて箱」がありますね。半分黒で半分白の車体。浦島太郎の黒い髪と、老人になった白い髪を表しています。駅に到着すると、玉手箱を開けた時の煙のイメージで霧状の水が噴射されます。色々と細かく楽しめますね。

指宿への観光だと、JRの「指宿レール&バスきっぷ」がお得です。鹿児島中央〜指宿・西大山間を、「往復JR」もしくは「片道JR+片道路線バス」でお得に観光できるきっぷです。しかも、特急指定席にも乗れるので、観光特急「指宿のたまて箱」が利用できます。バスだと、知覧で途中下車して観光もできます。

1日3往復している観光特急「指宿のたまて箱」に乗りたかったですが、夕方からの移動だったので、特急には乗れませんでした。

黄色い車体の普通列車で指宿に向かいます。九州はこの黄色い車両が結構多いですね。

車窓から錦江湾の向こうに桜島が見えます。

1時間ほどで指宿駅に到着。植えられている木など、南国の雰囲気を出しています。

指宿駅からの風景。随分日が暮れてきました。

立ち寄り入浴できる砂蒸し温泉「砂楽」

指宿というと、「砂蒸し温泉」が有名です。ホテルに併設されている砂蒸し風呂や、立ち寄り入浴専門の砂蒸し温泉などあります。立ち寄り入浴専門の「砂むし会館 砂楽」に向かいます。

指宿駅前の商店街。このまま東へ進んでいくと7分ほどで海に出ます。

後で知ったんですが、この商店街に「ストリートピアノ」が置いてあるそうです。日本でのストリートピアノの始まりは、鹿児島と宮崎です。何箇所か誰でも弾けるピアノがあります。

宮崎に住んでる知り合いに「ストリートピアノあるよ」という情報を事前に頂いていたので、そちらは知ってましたが、鹿児島の方が先だったとは知りませんでした。

海の手前の道を南にさらに12分ほどいくと、日帰りで砂蒸し温泉が楽しめる「砂むし会館 砂楽」があります。指宿駅からバスも出ていて、5分ほどの乗車で行けます。

「砂むし会館 砂楽」では、朝は8時半から、夜は20時半の受付まで砂蒸し温泉に入浴できます。

まず浴衣に着替えて、砂蒸し温泉の案内されたところに仰向けに寝転びます。そうすると、スタッフが砂をかけてくれるので、そのまま砂の中で蒸されます。10分くらいするとじわっとあったまり、汗が出てきます。時計を見ながら自分で時間を調節して、いい頃に自分で砂から脱出します。別の部屋で浴衣を脱いでシャワーで砂を落とします。その後は、普通に温泉やサウナに入浴できます。

「砂むし会館 砂楽」の蒸し風呂は、満潮の時は屋根のある場所で、干潮の時は、海の近くで砂に入ります。今回は夜に入ったので、波の音を聞きながらの砂蒸し温泉はとても癒されました。体も心もあったまって、入浴後は、とても清々しい感じでした。

指宿の砂蒸し温泉は、世界で唯一の天然砂むし温泉で、海岸に自然湧出する豊富な温泉を利用して、その蒸気で砂があったまります。天然砂むし温泉の泉質はナトリウム塩化物泉です。

入浴料は砂蒸しと温泉のセットで1100円、砂蒸しなしで温泉だけ入ることもできて、温泉のみは620円です。

翌日も「砂むし会館 砂楽」の前を通りましたが、もう一度入っても良かったかなと、ちょっと心残りでした。

「居酒屋TAMA」で地元の方と交流

夕食は、「砂蒸し会館 砂楽」の近くにある「居酒屋TAMA」に入りました。

海沿いの街なので、刺身ももちろん美味しいのですが、鹿児島に来たら絶対食べるのが、「鳥刺し」です。鹿児島では鳥刺しがスタンダードに出てきます。これと焼酎が合うんです。鳥もものタタキ風にした鳥刺は、コリコリとした食感がたまりません。ニンニク醤油が、とてもあいます。

何気に入ったお店でしたが、海外からのお客さんもいて、ちょっとした国際交流がカウンター席で行われました。常連さんのボトルから、焼酎の水割りをご馳走していただきました。

地元に根付いた居酒屋だと、地元の方との交流もできて楽しいですね。

バスで山川地区へ、山川の街の風景

翌日は天気予報では雨予報。昼過ぎには雨が降るということだったので、朝早めからよりみち開始です。もう今にも降り出しそうな空模様です。「砂むし会館 砂楽」へ向かいます。道沿いにはヤシの木が並んでます。

「砂むし会館 砂楽」の前から鹿児島交通バスに乗って、南の方へ向かいます。指宿駅からバスで20分ほどのところにある港町「山川」へ。

指宿での移動は、公共交通機関のJRや鹿児島交通バスのほかに、曜日限定で走る指宿市コミュニティバス「イッシーバス」があります。

そのほか、観光で巡るなら、レンタサイクルもおすすめです。「いぶりん」というレンタサイクルがあり、JR指宿駅内総合観光案内所や主要ホテル、観光施設でレンタルできる電動アシスト付き自転車です。結構坂道が多いので、アシスト付きだと快適に乗ることができます。

山川地区の入り口「浦向バス停」で下車。

周りを海に囲まれた港町です。

山川からは、鹿児島の反対側の半島「大隅半島」に船で渡ることもできます。山川〜根占を結ぶ「フェリーなんきゅう」があり、車で待っている方もみえました。50分ほどの乗船で、1日4〜5往復しています。

海からすぐのところにある「道の駅 山川港活お海道」。「イオバーガー」が気になりましたが、朝早くてまだ売り出し前でした。カツオの蒲焼がサンドされたバーガーです。180円って安いですね。「イオ」というのは「ウオ(魚)」が訛ったものだそうです。

ほかにも、道の駅にはカツオグルメがいろいろあります。たい焼きの形がカツオになっている「カツオ焼き」。食事処では、カツオのたたき、カツオカツ、カツオだしうどん、指宿のご当地丼「指宿たまらん丼」など目移りしてしまいます。食事どころが営業している時間帯に来たかった!

「フェリーなんきゅう」の乗り場向かい側にある「たいやき喫茶」というのも気になります。たいやきの餡に、指宿産の紅さつまを使用しているんだとか。

山川地区は、気になるグルメのお店が多くありました。どれも食べれてないのが残念です。

「山川桟橋」バス停からさらに南へ向かってバスに乗ります。

竜宮城のような長崎鼻へ

「長崎鼻」バス停で下車。おみやげ物屋が並ぶ坂を下りていきます。テレビ番組「ナニコレ珍百景」でも紹介された、「夫婦喧嘩のため本日臨時休業」と書かれた看板のあるお店があります。ちゃっかり宣伝が入ってました。

この長崎鼻には、竜宮城のような雰囲気の「龍宮神社」があります。イメージの龍宮城っぽい建物ですね。絵馬の代わりに、貝に願い事を書いて奉納します。

竜宮だけに、浦島太郎の石像もありました。亀の石像もありますが、貝殻に埋もれてます。それだけたくさん、みんなの願いを受け止めてるんですね。

長崎鼻からは、綺麗な三角形が印象的な「開聞岳」が見られます。「薩摩富士」とも呼ばれています。海越しに、綺麗な三角形が見られます。地図で見ても綺麗なんですよね。

天気が良くて、波が少ないと、海に三角の姿が逆さに映ったりするかもしれませんね。

薩摩半島最南端の長崎鼻にある「薩摩長崎鼻灯台」。

浜辺にも下りることができます。鹿児島の浜辺は黒いことが多いのですが、やはり桜島の火山灰の影響なのでしょうね。

JR最南端の駅「西大山駅」へ歩いて向かう

長崎鼻から歩いてJR最南端の駅「西大山駅」に向かいます。「西大山駅」はバス路線では通らないので、JRに乗って行くのがいいです。写真を撮る方のために、西大山駅で少し停車してくれます。

ちなみに長崎鼻から歩いて西大山駅まで行こうとすると、50分ほどかかります。最寄りのバス停「徳光小学校前」からだと、25分くらいで歩いて行けます。

ちょうど菜の花が満開の時期でした。徳光小学校近くで、菜の花越しの開聞岳の風景に出会えました。

畑越しの開聞岳。いろんな風景の中にある開聞岳が見られます。

なんとか持ち堪えてくれていた雨がとうとう降り出してきました。しかも、風が強い。風を遮るものがないので、吹き抜けていきます。傘が吹き飛ばされそうです。

西大山駅までもうすぐの看板が見えてきました。

ようやくJR最南端の駅「西大山駅」に到着。

「西大山駅」が「日本最南端の駅」だったんですが、沖縄にゆいレールができて、「日本最南端の駅」は「赤嶺駅」になりました。

ただ、ゆいレールはモノレールのため、鉄道として走っている中で「日本最南端の駅」はやっぱり「西大山駅」だといろんな言い方ができます。JRの中で最南端の駅ってことは間違い無いですね。

「日本最南端の駅 西大山駅」の風景

「西大山駅」は無人駅で、ホームには「日本最南端の駅」の看板が立っています。開聞岳をバックにみなさん写真を撮っていきます。

これで、最西端の駅「たびら平戸口駅」、最南端の駅「西大山駅」を訪れました。この後の2017年夏に最東端の駅「東根室駅」と最北端の駅「稚内駅」へ行き、端っこ制覇しました。これから記事を書いていきます。

無人駅なので、ホームの他に何もありません。

西大山駅の前には黄色いポストがあります。さっきまできれいに見えていた綺麗な三角の形が雲で上の方が見えなくなりました。

西大山駅の前には、「かいもん市場久太郎」という売店&食事処があります。ここで、「最南端の駅到着証明書」が購入できます。

写真を撮るためのグッズがお借りできます。

「開聞岳」を見ながら「開聞カレー」をいただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です