岐阜県各務原市・関市・岐阜市|岐阜現代美術館から中将姫誓願桜へよりみち

岐阜県の各務原市「三柿野駅」からはじまり、関市の「岐阜現代美術館」を回って、岐阜市の「中将姫誓願桜」までぐるっとよりみちして回りました。

岐阜に「岐阜現代美術館」があることは知っていましたが、交通の便が悪い場所にあり、公共交通機関ではなかなか行きにくいと思っていました。調べて見ると、昼間なら、うまく時間調整すれば近くまでバスがあることがわかり、よりみちしてみることにしました。名鉄バスと、コミュニティバスの2つの方法があります。

ちなみに、岐阜現代美術館では、夜に高橋アキさんなどが出演する演奏会も定期的に開催されています。こちらの演奏会はバス路線が終了してしまうので、バスでは伺うことはできません。

今回は美術館の他にも「テクノプラザ」など聞いたことはあっても訪れたことのないところを巡ることが出来ました。少し前に放送されていたテレビを見たと言う方にも声をかけていただけました。

【よりみちレポート】岐阜県各務原市・関市・岐阜市|岐阜現代美術館から中将姫誓願桜へよりみち

日時:2017年3月
エリア:岐阜県(各務原市・関市・岐阜市)

よりみちスポット

三柿野駅周辺の街の風景

名鉄「三柿野駅」からよりみちスタート。名鉄岐阜駅から三柿野駅までは、名鉄犬山線で20分ほどです。

「三柿野駅」は、岐阜県の各務原市にあります。駅の南側には、航空自衛隊の基地があります。「三柿野駅」の出口は北口のみ。北口を出ると、目の前に高架になっている道路があります。窮屈そうな駅です。

三柿野駅からすぐのところにある幹線道路。ここが旧中山道の通りになります。とても交通量の多い道路です。向こう側には川崎重工などの大きな工場があります。

三柿野駅からすぐの踏切を渡って線路の南側に行くと、ずらっと向こうまで壁に囲まれた道が1駅先の「二十軒駅」まで続きます。この辺りが航空自衛隊の基地の付近になります。とても圧迫感があります。

ほぼ工場しかないので、歩いている人はほとんどいません。

「甘味処あべまき茶屋」でランチ

三柿野駅から二十軒駅のあたりは、意外とカフェが多いところです。「喫茶室山脈」など行ってみたいお店も多く出来ました。今回は「甘味処あべまき茶屋」でランチをいただきました。

大正14年に建造された蔵を改装したカフェです。お店の前には、店名にもなっている「あべまき」の木が迎えてくれます。推定樹齢150年なんだそうです。

ランチタイムには、スイーツだけでなく、体にやさしいお食事も大人気です。店内は女性のお客さんでいっぱいでした。ランチメニューの「棈(あべまき)set」をいただきました。

メイン料理を「豆腐ハンバーグ」「彩り野菜の焼きリゾット」「ひじきのサラダご飯」「豆乳シーフードドリア」などから一品選びます。体に優しそうなメニューが並びます。

豆腐ハンバーグをいただきましたが、味噌田楽風の餡が絡まって、しっとりとした食感。結構大きめのハンバーグですが、ぺろっと食べられます。

「棈set」には甘味4種類とドリンクがつきます。抹茶シフォン、抹茶ショコラ、豆乳プリン、アイスクリーム。ツルッとするものや、とろけるものなど、いろんな食感を楽しめるのがいいですね。

二十軒駅からテクノプラザへ

岐阜現代美術館の方に向かって、どんどん北へ向かいます。あべまき茶屋からすぐ北にある大きな交差点を渡ったところにあるのが「神明神社」。灯篭が並んだ風景って、なんとなく落ち着きます。

神明神社の脇にある道を北へ向かって、JR線の線路の下をくぐっていきます。名鉄電車に乗ってると各務原を抜ける時に必ず見えるので気になっていた禿山が見えてきました。「各務山」と言う山で、採土されてこうなりました。

各務原高校の前を通っていきます。

二十軒駅から50分ほど歩いて、「テクノプラザ」に到着。名前だけ聞いたことがあった「テクノプラザ」は、岐阜県が各務原市に整備している先進情報産業団地(研究開発拠点)、VRテクノジャパンの中核となる施設です。1998年に完成しました。ITとモノづくりの融合を目指した施設です。いろんなベンチャー企業が入っています。

イギリスの建築家リチャード・ロジャースの設計です。丘を利用した設計で、おしゃれなホテルみたいです。とても静かなところです。

岐阜バスに乗って、少しショートカット。関市に入ります。

「関商工前」から「岐阜現代美術館」のある「向山団地」へ

「三柿野駅前」から「せき東山」を結ぶ岐阜バス「倉知線」に10分ほど乗車して、「関商工前」バス停で降りてみました。

「関市立関商工高等学校」は、岐阜ではラグビーなどのスポーツで有名な高校です。至誠明朗・・・知・徳・体の調和のとれた創造的・人間性豊かな実践力のある地域社会人の育成を図ると言う校訓です。

そこには道がないはずですが、道になってる気がします。何事も、長年続ければそれが道になるという教訓が目で見て感じられます。

向かい側には中部学院大学があります。スポーツ健康科学部が新たに新設されたみたいです。

長閑な感じのバス停です。岐阜バスだと、この「向山団地」バス停が、「岐阜現代美術館」への最寄りバス停です。

現代美術館近くの向山地域には、いくつか喫茶店や商店がありました。喫茶河童に入ろうかと思いましたが・・・またの機会に。

篠田桃紅作品を有する「岐阜現代美術館」

「向山団地」のバス停から、関商工の野球場の脇の坂道を上っていきます。水の色が、工場の近くだという雰囲気を醸し出します。

4分ほど坂を登ると、「NBK鍋屋バイテック」の会社の門があります。「NBK鍋屋バイテック」は、450年つづく機械要素部品の専門メーカーです。こちらの敷地内に「岐阜現代美術館」があります。

そのままズカズカと敷地内に入っていきます。普通に会社の建物や倉庫などがあります。

門をくぐってから、すぐ右手あたりにある建物が「岐阜現代美術館」です。岐阜市生まれの建築家「大野秀敏」の設計です。円筒形ドームの美術館とプールが印象的です。

「岐阜現代美術館」は世界有数の「篠田桃紅」の作品を有する美術館です。篠田桃紅さんは年齢が104歳で、まだ現役で描き続けてます。墨の黒を使用して、白、赤、金が印象的な作風です。

美術館の前にプレートが埋められていて、「桃紅大地」と書かれています。これがここの住所です。

岐阜現代美術館で所蔵されているのが篠田「桃紅」さんの作品。住所が「桃紅大地」。「桃紅」かぶりは、さすがに偶然ではないですよね。

「かたちと響き」と題して、音楽を聴きながら作品を鑑賞するようになってました。企画展でも、入場料は無料です。

サティなどの音楽をヘッドフォンをして聴きます。

年に数回こちらの美術館でクラシックコンサートが開かれます。一度きてみたいですが、夜の開催なので、公共交通機関で来るのは無理なようです。

「岐阜現代美術館」から「中将姫誓願桜」がある岐阜市大洞へ

「岐阜現代美術館」を出て、どこかで珈琲時間にしようと思って、坂を下った野球場の近くにある「喫茶あすなろ」によりみち。

この道端で、「ウーーノさんですよね!テレビ見ました」って声をかけていただけました。少し前にちょうどNHKでウーーノの活動紹介をしていただけました。このご縁で、後日施設に演奏をお届けしてきました。こういうのは嬉しいですね。

【参考記事:】

ログハウス風の「喫茶あすなろ」は、障害者の方がスタッフとして働くカフェでした。飲み物だけにしようと思ったら、シフォンかプリンがついてくるんです。しかも、300円。安い!ビックリしました。

ここから関市の方面へバスで抜けてもよかったんですが、地図を見ていたら、岐阜市の大洞方面にも抜けることができることがわかり、大洞へよりみちすることにしました。

桐谷地区へよりみち、すると・・・パンダです。パンダがいます。ぽつーんとパンダ。シュールな構図です。

高速の下をくぐり抜けると関市から岐阜市に入ります。

山の長閑な風景が続く中、中将姫の誓願桜を目指していきます。

「願成寺」の山門。こちらのお寺に「中将姫誓願桜」があります。石碑には「聖武天皇」の文字が見られます。壬申の乱で功績を上げた村国男依の発案により創建されたといわれる、古い歴史をもっています。聖武天皇から命じられた僧行基がこの寺の七堂伽藍を造営したんだとか。

願成寺境内にある中将姫誓願桜は、山桜の変化したものと言われており花弁の数が20~30枚と多く国の天然記念物に指定されています。名前の由来となった中将姫は、継母からの迫害を逃れて各地を転々とした後、願成寺を参詣しました。この時中将姫は心労と長旅の疲れで病にかかっていましたが、たちまち治りました。そこで感謝の意と後世の女性たちの守りとなるよう誓願をこめて1本の桜を植えられました。これが中将姫誓願桜です。

桜の季節になると、ものすごく車が並びます。かなり渋滞するので、この地域を通り抜けなきゃいけない方々は注意してくださいね。

何年か前の桜の時期に、蕎麦屋のせいがんで演奏して、大渋滞でなかなか着かなかったんです。

近くに、宇宙帰りの誓願ザクラ2号も植えられていました。

懐かしの「蕎麦屋のせいがん」へ。春は「蛤そば」があり、帰りに食べて行こうと思いましたが、本日臨時休業。今回は食べれませんでした。いつかは「蛤そば」食べたいな!

「願成寺」から西へ20分ほど行った芥見南山にある「喫茶うつ木」によりみち。このよりみちした2ヶ月の後5月で営業終了して、四国の方に行かれるんだそうです。その前の4月にこちらでよりみちコンサートをさせていただきました。ありがとうございました。

【参考記事:】

現在はオーナーさんが変わって、「喫茶なごみ」というお店が営業されています。

来た道を少し戻って、大洞にある居酒屋「古民家DININGBARのらくら」によりみち。

岐阜のご当地グルメ「ケイちゃん」をいただいてきました。お酒が進む味です。

大洞からは岐阜駅方面のバスは、たくさん出てます。これにて本日のよりみちは終了。

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