岐阜県揖斐川町|揖斐から谷汲2〜谷汲山華厳寺から谷汲口駅のよりみち観光&グルメ

養老鉄道線の揖斐駅から出発して「谷汲山華厳寺」を経て、樽見鉄道線の谷汲口駅までいくルートで、よりみちして行くことにしました。

揖斐駅からよりみちを初めて、谷汲山華厳寺へ向かいました。谷汲山周辺にも、よりみちスポットがたくさんありました。しいたけやジビエをいただけるグルメスポットや、日帰り入浴できる温泉地などもありました。

【よりみちレポート】岐阜県揖斐川町|揖斐から谷汲2〜谷汲山華厳寺から谷汲口駅のよりみち観光&グルメ

日時:2019年10月
エリア:岐阜県(揖斐郡揖斐川町)

養老鉄道線の揖斐駅から出発して「谷汲山華厳寺」を通り、樽見鉄道線の谷汲口駅までいくルートで、よりみちしました。

よりみちスポット

揖斐駅から谷汲に向けて歩く

養老鉄道の揖斐駅から谷汲方面へ向かいます。揖斐高校の前の道を進むと、行く手に山が見えます。あの山を越えて行きます。

くねくねと行ったり来たりして登っていく山道を行きます。竹林の山を進み、トンネルを抜けて行きます。

トンネルを抜けると、ようやく山道を抜けたようで、その先に平野が広がっていました。周りを山に囲まれた、盆地という感じです。揖斐高校から30分ほど歩きました。

谷汲まで、巡礼花街道という道が続いています。春になると桜が沿道に咲きます。

トンネルを抜けてすぐくらいのところに「村社稲荷神社」がありました。奥へどんどん入っていくと、赤い鳥居の先にに、ひっそりとたたずむ社が見えました。趣のある風景です。

盆地には田んぼが広がっていました。その周りは獣よけの柵で覆われていて、道も柵で封鎖されていました。自分で鍵を開けて中に入っていく感じになります。

「谷汲深坂バス停」の近くに気になる公園がありました。「深根地区活性化支援センター」の横にあるスペースという感じです。特に遊具などはありませんが、藤棚のあるベンチと国旗掲揚のポールがあります。その真ん中に何か2つ置いてあります。

近づいてみると、ライオンとラクダ。なぜ、ライオンとラクダだけ?

そして、ライオンは明らかにラクダを狙っています。なぜこの配置?

謎は深まるばかり・・・

「日枝神社」。この辺りの神社は、いい具合に苔生しています。

日枝神社の向かい側あたりに、「渡船場跡」という立て看板がありました。どこが渡船場?という感じですが、今田んぼになっているあたりは、池だったそうです。その池を渡るための船が出ていたんですね。

「谷汲山華厳寺」までもう少しというところに、料理旅館「立花屋」の「谷汲温泉 満願の湯」があります。日帰り温泉利用もできます。泉質はアルカリ性単純温泉。露天風呂もあります。入浴料は600円。

「谷汲温泉 満願の湯」から少し山間に入ったところに「谷汲サンサンホール」がありました。グランドピアノもあって、演奏会や発表会でも利用できます。巡礼花街道からは、ちょっと奥まったところにあるので、見過ごしてしまいそうな建物です。

「谷汲サンサンホール」の方にグルメ情報をいただきました。名鉄の旧谷汲駅の裏あたりに、しいたけ狩りができたり、美味しい椎茸を焼いて食べられる「谷汲しいたけ園」があるとのこと。谷汲山にお参りする前によりみちしてみました。

「谷汲しいたけ園」で椎茸三昧ランチ

早速「谷汲しいたけ園」によりみちしました。旧谷汲駅のすぐ裏手にあります。

大広間に通されました。ちょうどランチ時を過ぎたくらいの時間だったので、大広間はウーーノひとりでした。贅沢な空間利用です。大広間以外にも、個室があるようで、そちらから団体客の声が聞こえてました。

各テーブルに一つずつガスコンロが設置されています。

秋から翌年の春までは、園内でしいたけ狩りもできます。しいたけを鉄板で焼いたり、すき焼きでいただいたり、しいたけフライもあります。

今回は、「椎茸鉄板焼きセット」と「椎茸フライ」をいただきました。

椎茸焼きのお皿には、牛肉と野菜と椎茸が盛られていました。結構ボリュームがあります。

鉄板で焼いて行きます。肉厚の椎茸は、大きすぎるものは半分に食べやすく切ってくれています。醤油につけていただけます。旨味がすごい!肉厚なので食べ応え抜群。なんで椎茸って、こんなに美味しいんでしょうね。

完全に椎茸が主役の鉄板焼きです。

椎茸ご飯がついてきました。お吸い物と、椎茸のきんぴらもあります。どれも旨味が口の中で広がります。ピリ辛なきんぴらだけでも白飯何杯かいけそうです。

椎茸フライ。大きさによって、個数が2〜3個で変わります。フライにすることで、椎茸の旨味が閉じ込められていて、噛んだ瞬間肉汁のように旨味のスープがジュワッと出てきます。これは食べなきゃ損です。350円で味わえる幸せです。

美味しかった「しいたけのきんぴら」は、持ち帰り用もありました。300円。めちゃくちゃ買って帰りたかったのですが、旅の大敵、汁気いっぱいなので、断腸の思いで諦めました。見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。

「谷汲山華厳寺」へお参り

巡礼花街道をそのまま進んでくると、「谷汲山華厳寺」の山門が見えてきます。「谷汲山バス停」は、山門を抜けて少し行った駐車場のあたりまで行ってくれます。

山門を越えて「谷汲山華厳寺」までは、まだかなり距離があります。参道を歩いていくと、「華厳寺まで八丁」というように、石碑が建っていました。1丁(1町)は約109.09メートルなので、歩いて10分くらいはかかります。

参道にはレトロな雰囲気のする灯籠や、お店も並んでいるので、よりみちしながらいくのもいいですね。揖斐川町観光プラザもあるので、観光案内の地図をいただいたり、見所を聞いておいたりできます。

西国三十三所霊場第三十三番札所になっている「谷汲山華厳寺」。その山号と寺号は醍醐天皇より賜ったそうです。

立派な仁王門から境内に入ります。仁王門には大きなワラジがかけられていました。

本堂まではまだまだあります。石灯籠の道をどんどん進んでいきます。緑がきれいな道ですが、春は桜も楽しめるそうです。

焼香堂の先に、最後の関門の階段があります。今まで登ってきた記憶のあるお寺の中では、比較的緩やかで登りやすい階段でした。

「谷汲山華厳寺」の本堂は、階段の上にすぐあるので、近くで写真に撮ろうと思うと、こんな角度になってしまいます。

ここで注目して欲しいのは、左右にある灯籠です。石灯籠の真ん中にハートマークがあるんです。一見ハート型に見えて可愛い灯籠ですが、実は猪目(いのめ)型といって猪目文様というものらしいです。イノシシの目の力で災厄をしりぞけて福を呼ぶという厄除けの文様なんです。ここ以外にも随所にあります。見つけてみるのもいいですね。

本堂の両脇の柱に青銅の鯉が張り付いています。巡礼お参り後、皆さんが触って帰ります。「精進落としの鯉」だそうで、巡礼の旅を終え俗世に戻るために鯉に触るのだそうです。鯉は、口を開いた阿形と閉ざした吽形の2匹がいました。

本堂から左側奥から更に石段上には「満願堂」があります。狸の石像たちが出迎えてくれます。ご本尊は、十一面観世音菩薩。

笈摺(おいずる)堂と苔ノ水地蔵の間にある渡り廊下。千羽鶴がたくさんかけられていました。

笈摺堂に西国三十三所巡礼を終えた人が奉納した笈摺や金剛杖・御朱印帳を納めるのだそうです。「おいずる」から「おりづる」ということで、折り鶴も奉納されているんだとか。

「名鉄旧谷汲駅」に懐かしい電車の展示

谷汲山の山門から少し東へ向かうとあるのが、2001年まで黒野駅から谷汲駅までを結ぶ「名鉄谷汲線」の終着駅として使用されていた、「旧谷汲駅」があります。現在も建物が残されていて、中に入ると、谷汲線で使用されていた路面電車が展示されています。

駅の中に入ると、当時の面影そのままに残されています。昔名鉄でスタンプラリーがあった時など訪れたことがあり、懐かしい感じがします。

秋には「赤い電車まつり」というイベントもここで開催されます。

赤い車両と、白と赤半々の車両が展示されています。丸い窓があって、おもちゃみたいにかわいいフォルムの車体です。ここから「新岐阜(名鉄岐阜)」まで乗って行けたんですよね。残って欲しかったな。

線路はすぐそこで切れています。その先は、かつて鉄道が走っていた面影は残っていますが、線路はもうありません。このまま並行してある道をいくと、樽見鉄道の谷汲口駅の方面へ行けます。そちらに向かって行きます。

「里山きさら」でジビエ料理

「旧谷汲口駅」から東の方へ、まっすぐ伸びる「西美濃もみじ街道」を行きます。道路の向こう側の盛り上がった部分が、かつて名鉄谷汲線の線路があったところです。同じように街道沿いにまっすぐ残されています。

「西美濃もみじ街道」沿いにある「結城神社」。

随分日が傾いてきました。周りは田んぼの風景です。

田んぼの中にあるのが「シャルキュトリーレストラン里山きさら」というお店です。こちらがジビエのお店で、隣に蕎麦のお店もあります。2016年にオープンしたお店です。

木の温もりあふれる店内と、外の風景を楽しめるテラス席があります。

猪や鹿などのジビエがいただけるレストランです。「シャルキュトリcharcuterie」というフランス語は食肉加工品全般の総称で、chair(肉)+cuite(火を入れる)、が語源。ハム、ソーセージ、パテ、テリーヌなどの総称で、その多くは豚肉を原料とし、鴨やジビエなどを使うこともあります。

「本日のジビエ」を注文しました。何種類かのシャルキュトリーが用意されていて、その中からおすすめを4種類出してくれます。ジビエというと、ワインを飲みたくなりますが、1グラス毎にお得になっていく、飲み比べセットもあります。

ちょうどこの頃豚コレラが流行っていたため、猪のソーセージがなかったので、2種類の鹿ソーセージが出てきました。辛めのチョリソーと、チーズ入りの2種類です。鹿肉は臭みなく加工されていて、ほのかに感じる赤身の感じが、ワインに合います。

その他、鹿ハムやレバーペースト、パテドカンパーニュが盛られていました。

岐阜では「ぎふジビエ」というブランドでジビエを売り出して行こうとしています。「ぎふジビエ衛生ガイドライン」に沿って、解体処理、加工し、安全・安心を県より認定されたのが「ぎふジビエ」です。こちらのお店も「ぎふジビエ」に認定されています。

こちらのお店は17時が閉店です。電話で先に確認しておいて、閉店ギリギリに入れました。17時以降は、1組の予約限定でディナー営業されるようです。

夜の「根尾川谷汲温泉」

ジビエ料理に舌鼓を打って、外へ出てみると、空が焼けていました。ここから樽見鉄道の「谷汲口駅」までは歩いて20分ほどです。

地図を見てみると、駅の近くに温泉があったのでよりみちしてみました。「根尾川谷汲温泉」という温泉で、谷汲山近くの「谷汲温泉満願の湯」とは別の温泉です。

「根尾川谷汲温泉」へ着く頃にはあたりは真っ暗になっていました。大通りを曲がって細めの道を進んだ先に「根尾川谷汲温泉」があります。細い道のところで写真に撮ってみましたが、暗くて、手振れがすごいことになりました。これはこれで面白い写真ですね。

この路地の正面にあるのが「根尾川谷汲温泉」です。ほぼ街灯がない道だったので、スマホの明かりをつけて歩いて行きました。この時間だと、歩いてくる人はほぼいなさそうです。みなさん車で通って行きます。

「根尾川谷汲温泉」に到着。「里山きさら」から歩いて30分ほどかかりました。谷汲口駅からだと10分ほどです。

「美肌の湯」と呼ばれるアルカリ性のツルツルのお湯です。温泉の他、プールや食事処もあります。ここの露天風呂は結構広いです。屋根があるところは明るいですが、暗くなっているところもあります。暗いところから空を見ると、満点の星の中お風呂に入れます。

600円の入浴料で、温泉とプールの両方を利用できます。結構地元の方で賑わっていました。

谷汲口駅へ向かおうと、google mapでルート検索すると、駅の裏側へ指示が出てしまいます。ご注意を。谷汲温泉の方に道順を確認しました。「七社神社」の前にあるT字路を行けば谷汲口駅に着くとのこと。

「里山きさら」から歩いて温泉まで来るときに、神社の前を通ったのを覚えていたので、そこまで行ってみました。

なんと、この闇の先に「谷汲口駅」があります。これは、先に聞いておいてよかったです。明かりがないので、不安になりますね。

突き当たりに「谷汲口駅」がありました。申し訳なさ程度に電気がついています。パッと見てこれが駅だというのは、なかなか認識できなさそうです。

無事に樽見鉄道に乗れました。貸し切りです。本巣駅を超えたあたりから乗客が増えます。

たくさんの美味しいグルメと、素敵な温泉に出会えた岐阜の旅でした。

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