香川県高松市|瀬戸内国際芸術祭2010によりみち2〜風の島 女木島

女木島は「風の島」と言われるほど、ずっと風が吹いている印象のある島です。鬼ヶ島伝説がありますが、この風で人々を寄せ付けなかったからかもしれませんね。島の真ん中に高い山があって、こんもりとした三角形が遠目に見えます。昨日フェリーで見えていた島は女木島だったかもしれません。鬼ヶ島の洞窟がその山の頂上付近にあり、洞窟内にもアート作品が展示されていました。

女木島へ渡るには、普段は香川県高松港からのみ船が出ています。女木島、男木島を往復して戻ってくるだけの航路です。芸術祭開催期間中だけ、女木島、男木島からそのまま豊島へと渡れました。

島独特の時間が流れているようで、時間の感覚を忘れてしまいそうになります。実際、船の時間を間違えて、一本乗り遅れてしまいました。その分MEGI HOUSEやIARA女木島でゆっくりできました。

【よりみちレポート】香川県高松市|瀬戸内国際芸術祭2010によりみち2〜風の島 女木島

日時:2010年9月
エリア:香川県(高松市・女木島)

5日間の日程で、岡山県や香川県の瀬戸内の島々で開催されていたアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」によりみちしました。宇野港、女木島、男木島、直島、小豆島、豊島、犬島を巡ります。

よりみちスポット

鬼ヶ島の洞窟へ

高松港からのフェリーの始発は8時です。前日の宿が港から遠かったので、危なく乗り遅れるところでした。やはり港近くに宿を取るべきですね!

フェリーで女木港までは20分ほど。フェリーが女木港に着くと、それに合わせて山の頂上の鬼ヶ島大洞窟まで行ってくれるバスがちょうどありました。女木島をよりみちして回る前に先に洞窟へ向かいます。

バスを降りるとかわいい(?!)鬼たちが出迎えてくれます。ここから階段を登って行きます。途中に売店があって、売店におばちゃんに「それは何?」と尋ねられたので、「これから洞窟の中で撮影してこようと思うんです」と説明すると、「ほえ~でっかいカメラだね~」・・・。まさか、大きなカメラだとは思ってませんよね。

洞窟の中にも鬼たちが住み着いています。洞窟の中のアート作品は【サンジャ・サソ:鬼合戦、あるいは裸の桃の勝利】。

洞窟外にも作品があります。【ロルフ・ユリアス:緑の音楽】。女木島で採集した音がどこかに隠されているスピーカーから流れてきます。自然の音なのか、スピーカーからの音なのかわかりません。自然と不自然の融合。

風化する音、物、記憶

港に戻ってきて、浜辺の作品。【禿鷹墳上:20世紀的回想】。グランドピアノの上に船の帆がたっていて、ゆったりとした音楽が流れてきます。物悲しく、過ぎ去った日という感じがします。なんだかそこだけがどんどんと古びていくよう。

風に吹かれて、ほとんど音が聞こえてきません。全てが「風化」していっている、そんな雰囲気がしました。

女木島で佇む場所がここに

女木島のなかでたたずんでしまう場所。MEGI HOUSE【愛知県立芸術大学アートプロジェクトチーム:愛知芸大・瀬戸内アートプロジェクト】。一軒の家と庭を造ってしまった。 ここにはグランドピアノも置いてあって、コンサートもひらかれています。

ウーーノも「MEGI HOUSE」でトイピアノのよりみちコンサート開催。「となりのトトロ」の「さんぽ」をトイピアノで演奏しました。

細い路地を抜けると

細い路地がいっぱい。曲がりくねっていて、先が見通せません。この道を抜けるとどこにでるのだろうか。人生みたい。

【福武ハウス2010】いろいろなアート作品、映像作品がいっぱい。個人的には【ショウゴアーツ 森村泰昌:動く電気服2010(田中敦子のために)】がツボでした。クソ真面目にやるからこそ、面白い!

今はもう無いようです。

島を眺めながらの船旅

痛恨の極み。フェリーの時間を間違える!

幸か不幸か、IARA女木島のカフェでゆっくりする時間ができました。

足跡が現れたり消えたりする石庭『見えないもの』や、斜めになった不思議な茶室がある【レアンドロ・エルリッヒ:不在の存在】で、瀬戸内豊島のレモンスカッシュをいただきました。 石庭のほうは写真NGということで、レストラン側だけとりました。この方は、金沢21世紀美術館で、みんなの印象に一番残っているであろう作品、上からも下からも見られるプールを作られた方です。 この浮かんでは消える足跡は、ずっとみていても飽きませんね。

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