指が「ころぶ」というのは、指がちゃんと〇〇〇〇ないとき
今回のテーマ
の答えは・・・
指が転んでいる時というのは、指がちゃんと「あがって(上がって)」いない時なんです。
人も、歩いていてころぶ時というのは、足が上がっていない時に、ちょっとした段差につまずいてしまうんですよね。ピアノを弾くときの指も、この状況と全く同じで、指がうまく上がっていないんです。
いい動き方は、指が「ちょうど交代」すること。イメージするなら遊具の「シーソー」です。片方が上がると、片方が下がります。絶対に、両端が下で出会うことはありません。もしシーソーの両端が下に降りているならば、その時は、シーソーの板がボキッと折れている時です。そうならないよう、「ちょうど交代」を目指してみてくださいね。
指を上げるということに興味を持って、指の交代がうまくいっていたら、弾いていて結構気持ちい指運びになっていると思います。
もう少し気をつけることができるなら、指を上げるときに、鍵盤が戻る速さを感じるとよりいいです。ちょうど鍵盤が戻ってくる速さと同じスピードで指を上げます。そして、鍵盤から指が離れないようにして、鍵盤が上がって止まるときのブレを、指で触れて収めてあげるようにするととてもいいです。イメージするなら、バスケットボールのドリブルです。跳ね返ってくるボールを手で受け止めるように、戻ってくる鍵盤を、指で受け止めてあげてください。
ここまで気をつけるのは大変なので、「ちょうど交代」だけでも気にしてみてくださいね。
前に
という記事で、ハノンの練習をする際、先に「ノンレガート」からはじめた方がいいという話題がありましたが、その理由は・・・
ノンレガートは、絶対指を「上げて」からしか次の音を弾くことができないので、「指を上げる」ということができているかを確認しやすいんです。それに、レガートよりも動作が一つ多いので、速く弾くのが難しく、テンポ設定がしやすいです。まず、ノンレガートが弾ける速さを練習して、ノンレガートのテンポを上げていけば、動作の少ないレガートの方が速く弾けるのは必然なんです。
「ノンレガート」・・・1.指を下ろす、2. 指を上げる、3. 次の指を下ろす
「レガート」・・・1. 指を下ろす、2. 指を交代させる
ちゃんと指が鍵盤の高さまで上がっているか、指の様子を観察してみてくださいね。
これにて今日のレッスンを終わります。 キーンコーンカーンコーン♪