ずっと「怒ってる人」っていますよね
たまに「ずっと怒り続けてる人」っていますよね。「怒る」ってとてもエネルギーを使うので、「怒り続けられる人」ってすごいと思います。その反面、そのエネルギーをもっと別のところに使えばいいな、とも思います。
だって、「怒ること」は過去を向いているだけだから。何ひとつ未来のことを語りません。怒っているうちは、「解決」することを望んでいないのでしょうね。「怒っている人」と「交渉」ができないのは当たり前のことなんですね。「怒っている人」は「過去」を見ている。「交渉する人」は未来を見ている。全く見ている方向が違います。そういう例ってニュースでもよく見かけますし、クレーム対応の電話を取る時の対処方法に生かされていたりするんでしょうね。
「怒る」ことをするのは悪くないと思うんですけど、「過去」に引きずり込む力があります。そのエネルギーを「未来」にはばたく「解決」の力に使えると、こんなに素晴らしいことはないと思います。
「勉強してないから怒った」「ピアノ練習しないから怒った」。よくあることだと思います。でも、よく考えてみてください。これって「勉強してないじゃん」「ピアノ練習してないじゃん」って事実を確認しただけなんです。それに、自分の感情を乗せたのです。
この「過去」に引きずり込む力は、自分に影響するだけではありません。周りをも巻き込みます。だから、自分の子に対して「怒った」としたら、その怒った時間が長ければ長いほど、その子の「未来」の時間がどんどん短くなります。「過去」に引きずり込めば引きずり込むほど、戻ってくるのにも多大なエネルギーを必要とします。トラウマっていうやつですね。
さて、「怒る」ことで過去に起きた事実を確認することができました。
で!? どうしましょう?
ここからが大切なところですね。起こってしまったことはもう覆すことができない事実。その確認が終わって、ようやく未来の予定を立てることができます。ウーーノはここで大切なのが、「言葉遊び」なんじゃないかなと思います。それは、思い浮かぶことすべて「未来」へ通じる言葉に変換してみるということ。全部「これから〜」など今よりも後に起こる未来のこととして語ってみます。
「言葉遊び」なので、正解はありません。たくさん遊んでみましょう。
「言葉遊び」を考えているときにふと思った素敵な言葉が「魔法」と言う言葉。「魔法」は「不思議なこと、よく知らないこと」に対してあこがれるときに使う気がします。「国語」っていう勉強は、「言葉を使って人を動かす魔法」を習うこと。「算数」っていう勉強は、「数を使って何でも説明してしまえる魔法」を習うこと。「ピアノを弾く」ってことは、「ピアノの音で人を動かす魔法」を習うこと。 などなど
皆さんも「怒っている人」の足の引っ張り合いに引きずられないよう、未来へ通じる言葉に変換する遊びをしてみてはいかがでしょうか。