岐阜県高山市|飛騨一ノ宮駅から臥龍桜と飛騨国一之宮水無神社へ
岐阜県高山市でカワイ楽器の「音楽教室シンポジウム中部大会」に出演したあと、高山駅の一つ隣の駅「飛騨一ノ宮駅」周辺によりみちしました。
駅の近くには「臥龍桜」と「飛騨国一之宮水無神社」があります。夏に白い小さな花が咲く梅花藻のある川辺や、カフェなどよりみちスポットもご紹介します。
日時:2017年10月
エリア:岐阜県(高山市)
カワイ楽器の音楽教室シンポジウム中部大会で講演&演奏したあと、飛騨一ノ宮駅周辺によりみち。
よりみちスポット
「臥龍桜」で有名な「飛騨一ノ宮駅」へ
演奏の出演が終わって、トイピアノ以外の荷物は段ボールに詰めて送りました。軽くなって、高山をよりみちしてまわります。
今回は、高山駅から岐阜方面に一駅行った「飛騨一ノ宮駅」によりみちしました。「飛騨一ノ宮駅」へは、JRでもいけますが、特急が停まらず、普通の本数も少ないです。
高山と下呂を結ぶ濃飛バスの方が、1時間に1本程度走っているので便利です。今回は、バスでよりみちしました。
濃飛バスは国道沿いを行くので、「飛騨一ノ宮駅」は通りません。駅近くの国道沿いにバス停があります。国道から脇道に逸れると、のどかな風景が広がります。
朝方に雨が降っていたので、山に霧がかかっていて幻想的です。なんだか癒されます。
宮川にかかっている、味のある石造りの橋「一ノ宮橋」を渡って、「飛騨一ノ宮駅」に向かいます。宮川と言うと、高山で有名な朝市があるのが、「宮川朝市」です。この川を登っていくと、上流にあります。
「飛騨一ノ宮駅」へ到着。イメージの中の、田舎の駅という感じがします。
駅の構内を通って、向こう側へ渡れます。歩道橋のところに「臥龍桜」と書かれた看板があります。
駅の歩道橋を渡って階段を降りたところに、「臥龍桜」がある「臥龍公園」があります。
こちらが「臥龍桜」。10月なので、さすがに花は咲いていません。
樹齢は1000年を超えると言われています。元は大幢寺境内にあって以前は「大幢寺の大桜」と言われていたそうです。龍が体をくねらせるように大枝が横に伸びた樹形を見て、「臥龍桜」と後に名付けられました。
春になって、桜が咲く頃に、またよりみちしてみたいです。
飛騨一ノ宮の街の風景
「熊出没注意」のポスターが貼ってあります。黄色いくまだけ見かけました。
「臥龍公園」をスタートにして、「飛騨一ノ宮ふるさと散策コース」という町歩きコースがあったので、歩いてみることにしました。まずは宮川沿いを西の下流の方へ向かいます。
「御旅山」という山があるという看板があって、よりみちしてみました。山というより、小さな丘という感じです。神体山・位山の遙拝所とされ、古墳状の人工丘をなしている丘陵です。
御旅山には「白山神社」があって、山自体が白山神社になっている感じでした。
川辺のまっすぐな道。清々しいです。散策コースという感じです。
とっても気持ちがいい風景なので、外でお昼にいただいた弁当を食べようかなと思っていると、雨が降り出してきました。
渡瀬橋を渡って、急いで近くの高山市役所一之宮支所へ向かいました。こちらのロビーをお借りしてお弁当をいただきました。
シンポジウムでいただいたさるぼぼの形をした「さるぼぼ弁当」。牛肉がいい味出してました。弁当の蓋のところに、小さなさるぼぼのストラップもついていました。
市役所の隣に「飛騨位山文化交流館」があります。民俗文化資料展示室や、図書館、会議室などがある施設です。木の温もりを生かした造りになってます。
道すがら、素敵な風景に出会いました。自然の美しさってすごいですね!
「茶房もく」で珈琲時間
そろそろどこかでコーヒーをいただきたいなと思って、市役所の方にお聞きして、「茶房もく」を紹介していただきました。
市役所のある通りを東に少しいくとありました。外の看板が「春夏冬中」とあります。
???
あっ、そういうことね!わかりました? よくなぞなぞで出てくる問題です。
店内には薪ストーブがあったり、落ち着ける空間になってます。
珈琲を頼むと、小さなシフォンケーキが付いて来ました。
お店の方と「どこかよりみちした方がいいところありますか」などとお話をして「水無神社がいいよ」ということで、水無神社によりみちすることにしました。
お店を出ると、ちょうど雨が止んでいたので、ラッキーでした。
「梅花藻の散歩みち」常泉寺川
2017年の夏頃に、滋賀県の醒ヶ井で、梅花藻の風景をみました。
【参考記事:】
「茶房もく」から、「水無神社」に向かっていると、「水無神社」の少し手前の川辺に「梅花藻の散歩みち」と書かれた看板を見つけました。こちらの常泉寺川でも梅花藻の風景が楽しめるようです。
醒ヶ井の梅花藻は、細い川のところに咲いていましたが、こちらは、川幅が広いです。向こうのほうまで川の中に梅花藻が育っているのが見えます。
これだけ全部に白い花が咲いたら、圧巻の風景になりそうです。夏の時期にまたよりみちしてみます。
常泉寺川をこのままくだると、宮川に合流します。
広い空間にある「飛騨国一之宮水無神社」
梅花藻のある川を渡って少しいくと、「飛騨国一之宮水無神社」があります。
飛騨の一ノ宮というだけあって、敷地も広く立派です。
飛驒一宮水無神社(ひだいちのみや みなしじんじゃ)では、主祭神の御歳大神(御年大神、みとしのおおかみ)と十四柱の相殿神を、「水無大神(みなしのおおかみ)」として奉祀しています。水無神(みなしのかみ)の名は平安時代中期に編纂された格式「延喜式(えんぎしき)」に記載され、飛騨国の一宮と称されて飛騨国中の宗祀として現在に至るまで篤い信仰を受けています。社名の水無は諸説あり「水主(川の水源をつかさどる神)」の意味であり、『みなし』(水成)または、『みずなし』とも読み、俗に『すいむ』と音読することもあります。
http://minashijinjya.or.jp/
また、社前を流れる宮川の川床があがり、流れが伏流して水無川となることから、水無(みなし)川、水無瀬(みなせ)川原、鬼川原(覆ヶ川原)などの地名となりました。
古来、水無神(みなしのかみ)は、神通川(宮川)と飛騨川の分水嶺、水源である位山に鎮座する水主神として水徳を仰がれ、生命、特に農作物に実りをもたらす「作神(さくがみ)様」として信仰されてきました。ゆえに農耕の祖神、養蚕・畜産の守護神、延命長寿(健康長寿)の守護神として御神威が高いとされています。
また、分水嶺に鎮座する水分神として子授け、安産、育成を、交通の要衝に鎮座する交通神として交通安全、旅行安全を、主祭神が年神であることから年始(正月、節分)には家内安全、商売繁盛、開運厄除を、毎年四月三日に行われる「生きびな祭」には女性幸福(良縁など)を願って、飛騨の内外から多くの参拝者が訪れています。
「ねじの木」という変わった木があります。本当にねじれているように見えます。
「飛騨国一之宮水無神社」の奥宮は「位山」にあるそうです。市役所の近くにあった施設の名前にも「飛騨位山文化交流館」と「位山」が入っていました。
飛騨一ノ宮駅周辺には、季節ごとに楽しめるスポットがありました。また、季節を改めてよりみちしたいと思います。