北海道根室市|北海道よりみち旅2017夏9〜根室の街の風景と「根室カニ祭り」
別海町から根室交通バスで根室に向かいました。根室駅前の宿で一泊して、翌日根室にある日本最東端の駅「東根室駅」を目指しつつ根室の街をよりみちしてまわりました。
また偶然にも根室に宿泊した日が「根室かに祭り」の日でした。かに祭りの会場は花咲蟹がたくさん並び、花咲蟹の早食い大会などもありました。
かわいい形をしたサイロがある公園や、とてもお得な根室の民宿もご紹介します。
日時:2017年8月〜9月
エリア:北海道(根室市)
北海道の最東端「納沙布岬」と最北端「宗谷岬」をめざして11日間のよりみち旅。
よりみちスポット
夜の根室の街の風景
夕方の別海町からバスに乗って、根室駅に着いたのは夜19時半頃。1時間ほどの乗車でした。もう流石に真っ暗です。なぜか近くで花火が上がってました。
花火とともに、子供たちの歓声が聞こえます。すごく近くなんだけど、どこで上がってるかはわかりませんでした。何かあるのかと思っていると、ポスターが貼ってあって、ようやく理由がわかりました。
「根室かに祭り」というポスターが、町のあちこちに貼ってあります。到着した日が9月1日なので、開催は翌日から。ちょうど根室滞在の日に、かに祭りがあるということで納沙布岬によりみちしたあと、急遽よりみちすることにしました。
先ほど上がっていた花火は、カニ祭りの・・・ではなく、近所の人があげてたみたいです。街がウキウキしてる感じがしました。
駅から5分ほど少し北東へ行ったところあたりが歓楽街、繁華街があります。金曜の夜ということもあって、お店の中から賑やかな声が聞こえてきます。カラオケ店からも音漏れ全開で楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
町を歩いてて思ったのが、うねうねとした坂道が多いです。そういえば、函館も坂が多いですね。北海道は海から続く陸地がなだらかではなく、すぐにこんもりとしている地形が多いんでしょうね。
根室の最強のコスパ宿「えびすや」
根室での宿泊は、根室駅から一番近いということで、「えびすや」を利用しました。駅を出て少し左へ入るとほんとすぐのところにあります。徒歩1分くらいです。
楽天などの旅行サイトには予約できないので、直接電話で予約を取りました。一泊二食付きで6300円という価格でした。民宿って感じの佇まい。
6300円は2食付きだと結構安い方ですよね。食事など期待してなかったんですけど、これが凄かったんです!
部屋はシンプルな6畳の和室。洗面所やトイレは共同、ちょっと大きめの共同浴場もあります。
料理がすごいんです。夕食がこちら。お刺身や貝の酒蒸しサンマの塩焼きや、タコ、ホヤと海の幸が並んでいますが、左側の赤いものは・・・
花咲蟹が剥かれた状態で丸々一匹あります。多分冷凍ものなんでしょうけど、剥かれているので食べやすいです。花咲蟹というと、トゲがすごいので、剥くのが大変なんですよね。剥くのが面倒という人には、剥かれて出てくる方がいいですね。
何気に味噌汁にもカニが入ってます。ネットの口コミで「根室といえば、花咲蟹。夕食にカニが出てくるよ」とのことでしたが、ここまですごいとは思いませんでした。
しかも、6300円って・・・おそるべし、えびすや!
朝食はシンプルです。何気に鮭が美味い。
探すと素敵な宿っていっぱいありますね。
根室の街の風景
夜訪れた繁華街に再び昼間よりみちしてみました。イオンや、マルシェデキッチンなど、スーパーマーケットもいくつかあります。生活するにはよさそうです。
今日は街に人気がありません。そう、みなさん、お祭りに出かけています。会場は海辺にあるので、後ほどよりみちします。
建築中の建物を見てみると、この壁材を使って建てていました。こういった、木を寄せて作った壁材を利用して、防寒の対策になりそうですね。
昨晩も思いましたが、道がうねうねしています。道のセンターラインを見てみてもわかりますね。途中で分断されているように見えます。起伏が激しい地形です。
成央小学校。根室で見かける小学校はこの色合いのところが多いです。
根室の町を歩いてみると、平家の集まったところなども沢山あります。団地もありますけど、広々としたところに平家が建っているのも独特な風景です。
かわいい形のサイロがある明治公園
「明治公園」といっても、東京のではありません。根室にも「明治公園」があります。根室駅からは歩いて20分ほど。根室市役所からずっと東へ行ったつきあたりにあります。
この明治公園で有名なのが、サイロがある風景です。芝生広場のところに、3つのサイロが建っています。赤い帽子をかぶってちょこんと建っているみたいでかわいいですね!
ちなみに、納沙布岬を巡る観光バスの「のさっぷ号」も根室駅を出発してすぐにこちらに寄ってくれます。
芝生広場では、向こうのほうで親子がピクニックを楽しんでました。遠足気分で芝生の上でご飯っていうのも気持ちいいですね。
日本最東端の駅「東根室駅」
日本で最東端の駅は終点の「根室駅」ではなく、その一つ手前の「東根室駅」になります。明治公園から南の方に行ったあたりにあります。
駅の前には「日本最東端の駅 ひがしねむろ」という標識が建ってました。
「東根室駅」からの風景は、なんとも寂しい感じです。周りは住宅街になっていますが、駅前は舗装されてません。
東根室駅は無人駅で待合所などの建物もありませんでした。単線の線路が延びてます。一日に5往復程度しか鉄道は通りません。
だいたい、日本の端にある駅は、記念切符や、到達証明書などが購入できることが多いのです。東根室駅は無人駅なので、記念切符や最近発売を開始した「JR北海道わがまちご当地入場券」はここでは購入できません。
こちらの記念切符は、一つ先の終着駅「根室駅」で購入することができます。ご当地入場券は170円です。
花咲蟹が並ぶ「根室かに祭り」へ
根室の町のあちこちにかに祭りの看板が立っています。会場は根室駅から北の海の方へ10分ちょっと歩いたところにある、「根室港市場」です。
会場のある根室港に行ってみると、自衛隊の船も停泊していました。中を見学することもできます。
青空がなくなって来ましたが、この日は台風が近づいてきていた日でした。まだ雨は降っていませんが、風はビュービュー吹いてました。
特設会場の前に立て看板があって、「根室かに祭り会場は第1上屋内に変更しました」とのこと。外には特設ステージが組んでありましたが、強風の影響を考えて、屋内に変更となっていました。
賑やかな声が聞こえて来ました。根室港市場に向けて、屋台が並んでいます。普通にフランクフルトから、わたあめから、ベビーカステラ。もちろん、ほっき貝やカニなどもいっぱい並びます。
ほっき貝を焼いてもらいました。大きいし安い!
かに祭りですから、花咲蟹が山のように積まれています。
屋外では、花咲蟹が炭焼きされていて、あたりが磯の香りに包まれています。もう我慢できません!
焼きガニを一皿いただきました。これだけ盛られていて、一皿1000円です。カラには切り込みが入っているので、パカっと剥けます。
ジューシー!旨味がすごい!
幸せなひと時でした。
蟹の形をしたかまぼこなどもありました。建物の中では振る舞い酒で根室の日本酒「北の勝」の樽酒がいただけました。
屋内に入ると、イベントをしています。それを見ているみんなの手元にはかに、カニ、蟹。かに祭りですから当たり前です。
ステージでは、「花咲蟹の早食い大会」をしています。茹でただけの花咲蟹を制限時間内に何グラム食べれるかというのを競います。
これ、とっても大変な早食い大会です。花咲蟹を想像してみてください。花咲蟹の特徴といえば、花が咲いたみたいな棘がいっぱいの甲羅です。それを、剥いて早食いをするんです。毎回、流血必至なんだそうです(笑)
最後に司会の方が一言いわれていました。
「花咲蟹はぜひゆっくり味わって食べてくださいね! 他のみなさまは!」
早食いの挑戦者の方は、参加賞として、食べ残った花咲蟹をお持ち帰りできて、上位に入賞すると、さらに花咲蟹をいただけるという感じのご褒美でした。
カニ祭りの会場で出会ったようかい手々てん。ほのかに、カニになってる手もいますね(笑)