島根県海士町|隠岐へ行こう6〜海士町1日目、雨の「中ノ島」をよりみち観光&グルメ

2019年夏のよりみち旅は「そうだ、隠岐へ行こう!」ということで、島根県の隠岐の4つの島を巡りました。隠岐島前の「知夫里島」から内航船いそかぜで「中ノ島」に渡りました。「中ノ島」という島の名前よりも、海士(あま)町と町の名前で呼ぶことの方が多いようです。

知夫里島で降ってきた雨はこの日1日続きました。雨の中いけそうなところなどをよりみちしてまわりました。隠岐牛をいただける食事処や宿泊情報もあります。

【よりみちレポート】島根県海士町|隠岐へ行こう6〜雨の「中ノ島」をよりみち観光&グルメ

日時:2019年8月
エリア:島根県(隠岐郡海士町)

隠岐島4島(西ノ島、知夫里島、中ノ島、隠岐の島)をめぐりました。

よりみちスポット

海士町の中ノ島菱浦港「キンニャモニャセンター」

知夫島来居港から、内航船「いそかぜ」に乗って、20分ほどで中ノ島菱浦港に到着。屋根のある開放的な待合所があって、晴れた時は潮風を感じながら過ごすことができます。

菱浦港のフェリーターミナルは、木のぬくもりを感じられる素敵な建物です。「キンニャモニャセンター」と呼ばれています。ちょっと変わった名前ですが、隠岐民謡「キンニャモニャ」に由来して名づけられました。

フェリーのチケット売り場や観光案内所、コンビニの代わりになる売店、土産物屋、レストランなどがあります。ここの2階にある「レストラン船渡来流亭(せんとらるてい)」で食事をしたかったのですが、ちょうどリニューアル工事中で利用できませんでした。

土産物屋の名前が「島じゃ常識」と、海士町のネーミングはちょっと変わったものが多いです。

駐車場のところにキンニャモニャ踊りの像がありました。「キンニャモニャ」を踊るとき、しゃもじを持って踊ります。「キンニャモニャセンター」の中を見て回ると、大きなしゃもじを飾られていたり、しゃもじをモチーフにしたお土産物があったりします。

「キンニャモニャセンター」にも100円リターン式のコインロッカーがあります。

衝撃的だったポスターが「ないものはない 隠岐國海士町」。潔いというか、「ない」と言われると、それを探してしまいたくなる逆の心理をついてきます。

では、「ない」ところに「ある」ものをよりみちして探してみます。

幻の隠岐牛が食べられる「隠岐牛店」

ランチでよろうと思っていた「レストラン船渡来流亭(せんとらるてい)」がお休みだったので、近場で食べられるところを探してみると、「キンニャモニャセンター」のところにあった「キンニャモニャ踊りの像」からすぐのところに、隠岐牛をいただけるお店がありました。「島生まれ島育ち 隠岐牛店」。

ビン玉が吊り下げられてる向こうが入り口です。

ランチメニューは、お得な「隠岐牛の牛丼」の880円から、豪華な「隠岐牛極上ロース焼肉ランチ」3700円まであります。

ローストビーフの乗った丼も気になりましたが、シンプルに「隠岐牛三品盛焼肉ランチ」をいただきました。海士町で年間約1200頭の子牛が生まれますが、隠岐牛として市場に出回るのは、たった1割程度なんだそうです。その「幻の和牛」といわれる隠岐牛を食べさせてくれるのが、ここ隠岐牛店です。

きれいなサシの入った鮮やかな肉です。火を入れすぎないように焼いていただきます。口の中に入れると、肉汁があふれてきます。ワサビ醤油でさっぱりといただきます。

美味しすぎる・・・追加肉を頼んでもよかったかなと思いました。ランチだと、かなりお得になってます。

入り口のところで、お肉の販売もしていて、持ち帰ることができます。

雨の日のよりみちに「レインシューズカバー」を使ってみた

よりみちをしていると、雨の日というのもあります。靴が濡れてしまうなぁ・・・と思った時に見つけたのが「レインシューズカバー」でした。早速今回の旅で使ってみました。靴を履いたままでその上からシリコンのゴムを足ごとかぶせてしまいます。これで靴の底や表面から水が染み込むことがなくなります。

いろんな色がありましたが、スタンダードな黒を選びました。そのほかの色は透けて中の靴の色が見えます。この黒色と迷彩色あたりは透けないようでした。

滑るかどうか気になりましたが、マンホールなどの鉄のところはちょっと滑りやすいので気を付けた方がいいです。あとは、普通のスニーカーと同じくらいの感覚です。

靴はすっぽり覆うことができますが、足首の辺りは絞ることができないので、少し隙間があいています。ちょっとの雨だと気になりませんが、ザーザーぶりで地面からの跳ね返りが多いと、足を伝って中に水が入ってしまいます。

結構ザーザーぶりでしたが、中の靴は思ったほどは濡れてませんでした。多分「レインシューズカバー」をつけて無かったら、靴を履いたまま海に入った時くらいの濡れ方になってたと思うので、ある程度は使えるかなと思います。

薄くて持ち運びが便利なので、旅先で急な雨の時に使えます。

「レインシューズカバー」

旅のお供におすすめです。

宿泊する「B&Bあとど」までで気になった よりみちスポット紹介

菱浦港から歩いて5分ほどのところにある宿泊施設「B&Bあとど」に向かいます。海沿いに歩いていきます。菱浦港が向こう側に見えます。宿までの道で気になったお店がいくつかあったのでご紹介します。

隠岐牛のお店「隠岐牛店」から道を挟んですぐのところにある「しま弁」と書かれたお店。ライバルは愛妻弁当(笑)。お弁当や惣菜を売っているお店のようです。

「B&Bあとど」の近くに、レトロな雰囲気のする一角がありました。

このあたりに昔、怪談話で有名な小泉八雲の滞在した岡崎旅館があり、菱浦湾に「鏡浦」と名付けたといわれています。現在、岡崎旅館の跡地は「八雲広場(佐渡公園)」という名の公園となっています。ラフカディオハーン来島100年記念碑などがあります。その公園の前にこのベンチがあります。タイムスリップしたような雰囲気があります。

島根県松江市にも、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の住んだ家が記念館として残されています。島根にゆかりのある人物です。

「B&Bあとど」を少し超えたところにあるイタリア料理のお店「ラディーチェ Cafe Radice」。夜にパスタだけ食べたくてよりみちしてみましたが、平日の夜はコース料理のみの提供でした。

「ラディーチェ」の向かい側に「ファミリーショップくわもと」があります。夜19時まで営業しているスーパーマーケットです。食事なしのプランで宿泊しても、食べ物や飲み物はこちらで購入できます。「B&Bあとど」から1、2分でいけます。

「B&Bあとど」に宿泊

菱浦港から徒歩5分ほどで「B&Bあとど」に到着。古民家を改修したモダンな内装とシャワー・トイレ完備の個室が特徴の宿泊施設です。

名前の「B&B」というのは、Bed & Breakfastという意味で、宿泊と朝食がセットになったプランを提供してくれる宿泊施設です。

外観からは想像できないモダンなお部屋です。お風呂はなく、シャワーブースがついています。部屋からぼけっと外の風景を眺めているだけでも過ごせそうです。

もうすぐ隠岐島で合唱祭があるらしく、お隣の公民館で夜9時くらいまで練習していました。島で聞く歌声ってどことなく情緒があります。街中で歌われると、「うるさい」とすぐ苦情が来そうです。心のゆとりでしょうか。

夜外に出てみると、海の向こうに、菱浦港の明かりが見えて、いい雰囲気でした。

「B&Bあとど」の朝ごはんは、島でとれた特産品を使っています。昨日パスタを食べられなかった「ラディーチェ Cafe Radice」のパン。島の北側を開拓して農業をしている「Muller’s Farm(ムラーズファーム)」の野菜や卵。その土地を感じられる朝ごはんをいただきました。

雨の「隠岐神社」へ

雨の中、隠岐神社へもよりみちしました。「菱浦入り口バス停」からバスに乗りました。菱浦港から海士町の北の端の豊田までを結ぶ「豊田線」という路線です。1日8往復程度しか走っていないので、計画的をねって利用してくださいね。

10分ほどの乗車で「隠岐神社バス停」に到着。昭和14年(1939)、後鳥羽天皇の700年祭の年に、御神徳をひろめるために創建されました。

境内に入るとすぐ左手に、土俵と講堂があります。隠岐と言えば、やっぱり相撲ですね。

この講堂は現在「離島キッチン」というお店があります。普段は予約制の食事どころです。「離島キッチン」は全国に5店舗あります。札幌、神楽坂、日本橋、福岡とここの海士町です。海士町以外は普通に営業している店舗です。日本各地の離島の食材を集めた料理がいただけます。

緑の中を進んでいった先に隠岐神社の本殿があります。訪れる人はまばらで、一人だけすれ違った程度でした。雨の音だけが聞こえます。

広い敷地にウーーノひとり。なんだか、雨とともにパワーが降り注いでくるような気がします。

こちらの隠岐神社では「夜の隠岐神社まいり」という企画もあります。2人以上の予約で、夜この隠岐神社で祈祷をしてくれます。タクシーでの送迎や、お守り、お茶菓子などがついています。

竹灯篭の明かりに包まれた夜の隠岐神社の風景は、想像しただけでも素敵なこと間違いありません。

紫外線の強さで色が変わるというお守りを購入。白いので紫外線は少ないです。

隠岐神社の入り口まで戻ってきました。道を挟んで向かい側に「海士町後鳥羽院資料館」があります。入館料300円。承久の乱の後、同地に配流された後鳥羽院に関する資料を中心として展示しています。となりにお土産物屋があります。

また、この向かい側は「後鳥羽天皇御火葬塚(隠岐海士町陵)」があります。

承久の乱により隠岐へ配流になった後鳥羽天皇は、在島19年後の延応元年(1240年)2月、60歳で崩御しました。遺骨の大部分は今の御火葬塚に納められましたが、明治6年、明治天皇の思し召しにより、大阪の水無瀬神宮に合祀されました。翌7年、祠殿は取り壊され山陵はその後、第82代後鳥羽天皇御火葬塚として、宮内庁で管理されています。

「マリンポートホテル海士」で日帰り温泉

海士町にも温泉があるかどうかを調べてみると、菱浦港近くのホテルにあるのを発見しました。「マリンポートホテル海士」に立ち寄り湯でよりみちしました。菱浦港からは坂を4分ほど登って行った高台にあります。

高台にあるので、ロビーからの眺めは、海を見渡せる風景でした。露天風呂はありませんが、展望風呂からはここと同じような風景が見られます。海を見ながら温泉に入っていると、時間がゆっくりとすぎていきます。入浴料500円。

温泉の成分はナトリウム・カルシウム-塩化物泉 (低張性弱アルカリ性温泉)です。さらっとしたお湯でした。

「海鮮処 味蔵」で夕食

隠岐神社へもよりみちする時にバスに乗った「菱浦入り口バス停」からすぐのところにある「海鮮処 味蔵」で夕食をいただきました。

海鮮定食をいただきました。1300円お刺身、海鮮サラダ、煮物、揚げて酢でしめた魚、あら汁がついてきました。内容はその日水揚げされた魚で変わります。

定食のメニューは、「海鮮定食」の他にも、天ぷら、唐揚げ、日替わり、とんかつなどがあります。海鮮丼や、生ビールがついてくるお得な「松花堂弁当(1500円)」もあります。

後から入ってきたお客さんは、「おまかせで」と頼んでいました。定食の欄に気を取られていて「おまかせセット」を見過ごしてました。2500円で、定食の料理プラスアルファーで、酒のつまみという感じのものが出てくるみたいです。そちらも試してみたかったです。

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