沖縄県今帰仁村|沖縄本島よりみち旅7〜古宇利島を歩いて一周してみた
今帰仁村の今帰仁城跡や街によりみちした後、古宇利島に向かいました。今回は行きのアクセスは「やんばる急行バス」の無料バスを利用して古宇利大橋を渡りました。
古宇利大橋を渡ってすぐに古宇利ビーチがあり、「古宇利島物産センター」のところにバス停があります。そこから時計回りに古宇利島を歩いて回りました。観光スポットとして有名な「ハートロック」は古宇利大橋からすると、島のちょうど反対側にあります。「ハートロック」まで行き、最後は古宇利ビーチから坂を少し上がったところにある「古宇利オーシャンタワー」まで戻ってきました。
古宇利島のよりみち観光スポットやグルメ情報、宿泊情報をご紹介します。
日時:2020年1月〜2月
エリア:沖縄県(国頭村今帰仁村、古宇利島)
沖縄本島に初よりみち。主に北部の名護市、本部町、今帰仁村、国頭村をめぐり、那覇市に戻りました。
よりみちスポット
- やんばる急行バス四島線
- 古宇利大橋
- 古宇利島物産センター
- 古宇利ビーチ
- 与那嶺ストアー
- パーラー渡海原
- ハートロック
- ティーヌ浜
- カフェ古宇利屋
- 古宇利島パーラーくりやま家
- 古宇利オーシャンタワー
- シェルミュージアム
- お食事処島の駅
- 宇望庵
- ハンゼーの洞窟
- チグヌ浜
- 夜の古宇利島
今帰仁役場から古宇利島へ無料バスで渡る
古宇利島へのアクセスは、路線バスはありません。その代わり、那覇空港から美ら海水族館へ向かうときなどに利用するバスの、「やんばる急行バス」が、無料バスを走らせていてくれます。
訪れた2020年の初めの頃は「本部博物館」から「古宇利島」までを結んでいましたが、7月から、「瀬底島」と「古宇利島」を結ぶようになって「四島線」という路線になりました。さらに、フリー乗降区間もできて、便利になりました。
今帰仁村の町へよりみちした後、この無料バスを利用して、古宇利島を訪れました。一日数本しかありませんが、無料で利用できるのはありがたいです。白いバスで運行されていました。ナンバープレートを見ると「2」が並んでますね。
バスの車両は普通の路線バスの車両です。運転手のおじちゃんとお喋りしながら、古宇利島の情報などもいただきました。岐阜の羽島とか海津市の方へ行ってたことがあるんだそうです。
バスで古宇利大橋を渡っていきます。今日はスッキリしない天気で、バスに乗っている間、雨が降っていました。歩いているときじゃなくてよかった。
今帰仁村役場から20分ほどで古宇利大橋を渡ってすぐのバス停「古宇利島物産センター」に到着。そのあとバスは、古宇利島を時計回りに一周して再び「古宇利島物産センター」に戻ってきます。
この日は何回かバスのおじちゃんに会いました。すれ違うたびに、クラクションであいさつ。「乗ってく?」と声かけていただきました。歩くのが目的なので、バスにはもう乗りませんでしたが、会うたびにほっこりしました。
「古宇利島物産センター」から「ハートロック」へ
やんばる急行バスで「古宇利島物産センター」へ。飲食店などが並んでいる、道の駅のような感じです。
すぐ近くには「古宇利ビーチ」もあるので、シャワーの設備などもありました。シャワーは有料で100円です。
古宇利大橋の左右に古宇利ビーチがあります。きれいな砂浜が広がっていますが、観光客でいっぱいです。ただ、周辺の飲食店は夕方になるとほぼ閉まってしまいます。これは、観光客はほとんど日帰りで帰ってしまうからのようです。17時くらいになるとお店が閉まり始め、夕方18時くらいになると、開いている飲食店を探すのが大変です。
最近は飲食店もできたようですが、地元の方ではなく、東京などから出店しているお店ばかりなんだそうです。沖縄の雰囲気がせず、湘南のイメージしかしないのはそのせいかもしれません。
もし、古宇利島に宿泊しようとするなら、食事付きのプランにするか、早めに食べておくか、買い置きしておくことをお勧めします。
古宇利ビーチは昼間は人が多いですが、17時をすぎると途端に人がいなくなります。また、朝早くもほとんど人がいません。観光バスがきそうな時間を外せば、とても静かなビーチになります。
バスで渡ってきた古宇利大橋は、翌日歩いて渡りました。
【参考記事:】
2020年初めの古宇利島は、宿泊施設の建設ラッシュを迎えていました。あちこちに建築途中の工事現場がありました。特に、古宇利大橋のすぐのあたりの山の斜面にポンポンと新しい建物が建っています。
古宇利島を、古宇利ビーチから時計回りにぐるっと一周していきます。古宇利ビーチから海沿いに西の方へ伸びる道を行きます。
お気づきでしょうか。街灯が一つもないことを。古宇利島はほとんど街頭の設備がありません。夜になると真っ暗になります。しかも、古宇利島はハブの住んでいる島で、ハブは夜行性ですから、夜出歩くというのは結構危ないんです。
夜外に出てみると、ホテルの明かりと、自動販売機の明かりくらいしか光がありませんでした。
古宇利島は、外周の低いところに大き目の道路が環状にあります。島の真ん中あたりは高台になっています。かなりの急勾配で、中へと続く道をみてみても、かなり急です。自転車などは押して登らないと行けないくらいです。
少し高台に登ったところに、島唯一の商店「与那嶺ストアー」があります。日用品や食品、お酒類も購入できるお店です。
この日宿泊した「宇望庵」の方に教えていただきました。
古宇利島の西側の道をハートロックの方へと進んでいきます。道沿いには新しい家が作られています。ところどころカフェなどお店もあります。かなり地価が高騰しているらしく、別荘地や移住組のカフェなどが多くあるエリアです。まとまって家が立っているというよりは、点々と建物がある感じです。どんどんと開発が進んできている感じがします。
北の方へ行くにつれて、道沿いにも緑が増えてきます。対面通行がギリギリできるくらいの細い道路ですが、ハートロックへと行く観光客の車で結構交通量があります。
沖縄の離島でよく見かける舗装されていない道路のある風景もありました。ここまで来ないと、「沖縄の島にきた」という感じがしませんでした。
観光客でごった返す「ハートロック」
「ハート」の形に見える岩があるという「ハートロック」。みんな「ハート」好きですね。
「ハートロック」へと降りていく道は、観光バスや車がひっきりなしに通っていきます。ここまでゆっくり歩いて40分ほどかかりました。
この先に見える建物のあたりに駐車場があります。「ハートロック」にいく場合は、この辺りの駐車場に車を停めて、そこから歩いていきます。
駐車場の前には「パーラー渡海原」があって、アイスクリームなどがいただけます。前は駐車料金をとっていたそうですが、訪れた2020年2月の時には無料駐車場となっていました。地元の方もそのことを知らなかったです。
もっと近くまでいける駐車場は有料でした。
これがハートロックかぁ・・・小さなハートロックの方を本物より先に見てしまいました。
柵の横の道を奥へと進みます。この柵のところが、「ハートロック」に一番近い有料駐車場です。
草に囲まれた砂の道を進んでいきます。結構滑りやすいので、気をつけて通ってくださいね。
岩と砂の道を下に降りていくと、ハートロックが見えてきました。かなり滑りやすいので、手すりをうまく利用して降りていきます。
「ハートロック」のある「ティーヌ浜」はそれほど大きくないですが、きれいな砂浜です。ここに、「ハート」見たさにたくさんの人が押し寄せています。写真はなるべく人が入らないように撮っていますが、物凄い人がいます。
その証拠に、浜辺をみてみてください。砂浜には無数の足跡が残されています。風紋ができる暇がないほど砂浜が足で埋まっていっています。そのくらい人が多いです。手前の岩場の向こうが崖になっていますが、その下に人が並んで写真をとっています。
手すりのない岩場をトイピアノを持ちながら降りていくのは、かなり至難の技でした。時間かけてゆっくりティーヌ浜に降りていきました。ハートロックは2つの岩があります。どちらも、波で削られて根元の部分が細くなっています。この形が、ハートの形に似せてくれています。そして、奥の岩が奇跡的に2つのコブがあります。これでハートの形に見えるんですね。
2つの岩が1つになる角度で撮ってみました。結構ハートっぽいですね。下の部分がキュッとなっているところが、ポイントですね。確かに、ここまで根元がえぐられても立っている岩というのは珍しいかもしれません。
ハートロック近くのカフェ「古宇利屋」で珈琲時間
「ハートロック」の駐車場へと入っていくところの近くにあるカフェ「古宇利屋」で珈琲時間にしました。夜はお酒も飲めるバーを営業している曜日もあります。ランチの時間帯にはカレーなどのフードメニューもあります。
スタンダードにホットコーヒーをいただきました。プレッツェルとともに。ホッと一息つけました。
「ハートロック」から「古宇利オーシャンタワー」へ
「ハートロック」のあたりでちょうど古宇利島を半分歩きました。ここから古宇利島の東側へと進んでいきます。こちら側の方が幾分か、道幅が広いような感じがします。
古宇利島の北側の辺りはあまり建物がありません。さとうきび畑などが広がっていました。自然を多く感じられるエリアです。
道端に急に階段があって、入れなくなっているところなどがあります。神聖な場所なんでしょうね。
美ら海水族館のあたりでも見かけた「ハブとマングースショー」の看板を古宇利島でも見かけました。いこいの駅いずみ
タピオカよりも、ピンクの情報量が多くて、気になるお店「古宇利島パーラーくりやま家」。
ようやく出発点の古宇利大橋が見えてきました。「古宇利オーシャンタワー」ももうすぐです。
「古宇利オーシャンタワー」からの絶景
古宇利島の東側の高台にある「古宇利オーシャンタワー」に到着。ハートロックから45分ほど歩きました。
「古宇利オーシャンタワー」は、古宇利大橋の対岸からでも見える位置にあるタワーです。ですから、高台から見下ろす海の風景はなかなかの絶景です。こちらも「asoview(アソビュー)」などで入場料の割引がありました。
チケットを購入して通路を進んでいくと、自動運転のカートが走っていました。高台にある展望タワーのあるところまでは、このカートに乗っていきます。
どこかで似たのに乗ったことがあるなぁ・・・と思っていたら、名護にある「パイナップルパーク」に同じものがありました。「古宇利オーシャンタワー」と「パイナップルパーク」は系列の施設なんだそうです。ですから、こちらでもパイナップルのお土産を購入することができます。
カートに乗っていると、観光のアナウンスもしてくれます。ここが絶景ですよと教えてくれるので、写真を撮るタイミングを逃しません。
カートに乗って、オーシャンタワーの下まで行けます。カートを降りたあたりには、飲食店や、「シェルミュージアム」があります。大きい巻貝から、きれいな色の貝まで、たくさん展示されています。
オーシャンタワーの展望フロアまでは、エレベーターで上がることができます。オーシャンタワーは、2階、3階に屋内展望フロアと、屋上にオーシャンデッキがあります。2階にはカフェもあります。
オーシャンデッキでは潮風に包まれながら開放感たっぷりの眺望が楽しめます。「幸せの鐘」を鳴らしてみたり。この日は強風が吹いていたので、紐で飛ばされないように固定してありました。
海抜82mのオーシャンタワーの展望フロアから、光が差してくる古宇利大橋が見えました。変な天気だったけど、素敵な風景がみれました。
かなり冷たい風が強く吹き付けていたので、みなさん早々に展望デッキから退散されていました。下の屋内展望フロアからも、同じように海の風景が楽しめます。暑すぎたり寒かったりすると、こちらから楽しむのもアリかもしれません。
オーシャンタワーからの帰り道は、カートを利用することもできますし、歩いて降りることもできます。歩いて戻ってきたところで見つけた風景。
「お食事処島の駅」でアグー豚ラーメン
ハートロックに近い古宇利島の北側のところに、夜19時までやっている食事処がありました。海の見える食堂「お食事処島の駅」。
簡素な造りのお店ですが、島の感じはします。マグロやウニの海鮮メニューや沖縄料理もあります。アグー豚を使用した「スタミナアグーそば」をいただきました。
アグー豚の肉のほか、軟骨ソーキも入った、贅沢な沖縄そばです。分厚い豚肉で、ガッツリいただきました。
1日1組限定の「宇望庵」に宿泊
古宇利大橋から西の方へ10分ほど歩いたところにある「宇望庵」に宿泊しました。いってみると、普通に沖縄的な民家があります。民泊のような感じで、建物の2階部分の1室が宿泊できるようになっています。宿主の方に電話をかけて、チェックインをしました。
キッチンとベッドルームが続きである間取り。キッチン道具はいろいろ揃っていて、別荘にきた感じです。用意されているお水は、湧き水をわざわざ汲んできたそうです。昆布茶やコーヒーも用意されていました。
お菓子もチョコレートコーティングされたちんすこうなど、いろいろ用意していただけていました。
洗濯機もあって、自由に使っていいですよとのことでした。ドラム式の洗濯機で、乾燥までやってくれます。
ベランダに出てみると、古宇利大橋が見えました。テーブルセットも用意されているので、外でゆっくりするというのもできます。至れり尽くせりです。
夕飯はついていないので、どこかで食べるか買っておくかしないといけません。「宇望庵」の方は、時間がある時は、古宇利島を車で案内していただけます。夕食どきに先ほどご紹介した「お食事処島の駅」まで送迎していただきました。そして、お酒を購入できる「与那嶺ストア」も紹介していただけました。
「宇望庵」からすぐのところに、海辺に下りられる階段がありました。そこに、洞窟のような穴が開いている岩場がありました。この場所が「はじまりの洞穴(ハンゼーの洞窟)」と言って、人類発祥の地「沖縄版アダムとイブ伝説」が残る伝説の場所です。チグヌ浜という浜辺もあります。
夜、ベランダからの風景。かすかに古宇利大橋のあたりと、その向こう岸に明かりが見えます。
外に出てみましたが、街灯が全くなくて、本当に真っ暗です。向こうに自販機の明かりが見えるくらいしかありませんでした。歩くときは、携帯などのライト機能などを利用して照らさないと、側溝に落ちゃいます。
その代わり、満点の星空が見えました。