岐阜県関市|福祉施設でよりみちコンサート、関市の美術館や資料館めぐり
岐阜県関市の障害者福祉施設「あしたのいえ」でピアノ演奏とトイピアノ演奏のよりみちコンサートをお届けしてきました。12月ということで、クリスマスコンサートとなりました。
演奏終了後、関市の街をよりみちして回りました。関市というと、刃物の街。各地に、刃物の資料館が点在しています。関鍛治伝承館ではアニメに出てくる刀を、実際に作ってしまった「二次元vs日本刀展」という特別展示が開催中でした。
そのほか、今回よりみちできなかった、気になる場所も紹介します。
日時:2020年12月
エリア:岐阜県(関市)
よりみちスポット
- 福祉施設「あしたのいえ」
- 三浦勝治美術館
- Cafe&Dining Acsh(アッシュ)
- 世界のナイフ資料館
- 春日神社
- 関鍛治伝承館
- 本町BASE
- 濃州関所茶屋
- 日本刀アイス
- フェザーミュージアム
- 刃物会館
- cafe mabiche
- 貴船神社
福祉施設「あしたのいえ」でピアノ&トイピアノ演奏
岐阜市から関市へは、岐阜バスで行けます。岐阜駅から1時間ほどの乗車で関市へ。今回の演奏会場「あしたのいえ」に一番近い「安桜山公園前」バス停にて下車。
安桜山は20分ほどで気軽に登れる山です。ウォーキングにちょうどいいかもしれませんね。山頂ある展望台が新しくなったみたいです。
バス停から南に向かい、長良川の支流、津保川を渡ります。川沿いにグランドなどもあり、広々としていて気持ちがいいです。川の真ん中に白鷺が悠然と立っていました。
10分ほど歩いて、本日の演奏会場「あしたのいえ」に到着。
「歓迎 ウーーノ様」と迎えていただきました。
館内はクリスマスの装いです。みんなでクリスマスの歌を歌ったり、雪になったつもりで、演奏に合わせて舞ってみたりと、音楽で遊びました。
お礼にと、お花や、こちらで製造されているうどんなどをいただきました。ありがとうございました。
私設の美術館「三浦勝治美術館」
「あしたのいえ」からバス停とは逆の南の方へ向かうと、「三浦勝治美術館」がありました。入場料500円。
三浦勝治氏は、岐阜県関市出身の洋画家です。こちらの「三浦勝治美術館」は、平成23年12月3日に開館しました。三浦勝治氏の熱烈のファンであり、長年の交流のあった平林銈一さんが独力で建設した私設の美術館なんだそうです。
シルクロードを描いた作品などが展示されています。
同じ敷地に「Cafe&Dining Acsh(アッシュ)」があります。よりみちしようと思ったら、モーニング、ランチ、ディナーの営業に分かれていて、ちょうどランチが終わった休憩時間で、営業してませんでした。
こちらで飲食されると、「三浦勝治美術館」が割引料金になります。
・・・2021年4月現在、ホームページには入場料が200円に変更されていました。割引券をもらわなくても、割引料金になったみたいです。
入場無料の「世界のナイフ資料館」
関市は「刃物の町」というだけあって、街のあちこちに刃物メーカーが点在しています。
津保川沿いを歩いていて、遠くから看板を見つけたのが「世界のナイフ資料館」。SETOカトラリーの敷地にあります。
こちらの資料館は無人になっていて、入り口を入ると、自分で電気をつけます。帰りはちゃんと電気を消していきます。
2階へ上がったところが資料館になっています。
世界各国から集められたナイフがところ狭しと並べられています。
こんなに大きな巨大ナイフも展示されていました。
能舞台のある「春日神社」
「安桜山公園前」バス停のすぐ近くに「春日神社」があります。奈良の春日大明神を勧請して関鍛冶の守護神としたのだそうです。
境内には能舞台があります。伊勢湾台風により倒壊して、現在の能舞台は従来の建物を再現したものです。
かつては、鍛冶の人々が能装束に身をつつみ面に隠して舞っていたそうです。関では、文化の一端を鍛治の方がになっていたんですね。
春日神社の神宝殿には能面と能装束が残っています。いずれも室町初期から桃山期にかけてのもので、中でも61点の能面には室町の名工赤鶴吉成や石川重政の作品もあり国の重要文化財になっています。さらに63点の能装束は国の重要文化財に指定されています。
毎年10月に開催される刃物まつりで、一般公開されるそうです。
本殿。ちらほら地元の方が参拝されていました。
「関鍛治伝承館」で特別展示「二次元vs日本刀展」
春日神社の裏くらいにある「関鍛治伝承館」へよりみち。よりみちで訪れたこの時は、ちょうど特別展示「二次元vs日本刀展」が開催中でしたので、常設店に合わせて特別展もよりみちしました。常設展示の入場料は300円。
関鍛冶の匠の技を、映像・資料・展示により紹介しています。入口を入るとすぐ、鍛治の様子を展示した人形がお出迎えしてくれます。
関を代表する刀剣の数々を実物展示。製作された方の写真やプロフィール紹介とともに展示されています。一本ずつ見てみると、それぞれ個性がありますね。一刀入魂。惚れ惚れします。
関市は、市政70周年・合併15周年を記念し、関鍛冶伝承館にて、2020年12月4日(金)から2021年2月1日(月)までの期間、漫画やアニメ等の人気クリエイター達が考えた日本刀を展示する「2次元VS日本刀展」を開催していました。
関鍛冶伝承館では、若者への普及や認知度アップを目指して、こういったアニメとのコラボ展示もよく開催しているようです。
人気アニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」「バケモノの子」「壬生義士伝」と初コラボした日本刀などが展示されていました。以前、愛知県犬山市の明治村でも展示されていたことがあるそうですが、その時は写真撮影がNG。今回は写真撮影OKでした。
こちらは夢路キリコさん「唯一無ニノ力」のイラストをもとに製作された刀。刀身は二十五代藤原兼房・二十六代藤原兼房合作「那由他拵」。絶対作るの大変ですよね。
商店街に新しくできた「本町BASE」
関市には、長良川鉄道が走っていて、関駅の南には、東西にアーケードもある商店街があります。本町商店街。昔ながらの商店街という感じの通りです。
商店街を歩いていて見つけたのが、「本町BASE」という新しい建物でした。訪れた1ヶ月前の、2020年11月1日にできたばかりで、2024年までの期間限定のにぎわい横丁なんだそうです。空き地を利用した、チャレンジショップのような役割です。こちらでイベントが開催されたりします。
入り口には、最近どこにでも見かけるようになった、自転車を停められるサイクルステーションが設置してあります。
期間限定の施設ということもあり、簡単なつくりになっています。窓は全開放できるようになっていて、暖かい時期には、外と一体になった感じにもできます。
喫茶コーナーもあり、オリジナル珈琲が、100円!!!
上之保ゆずスカッシュも100円です。
ドリップで丁寧に入れていただけます。「Cafe&Dining Acsh(アッシュ)」で珈琲時間にしようと思っててできなかったのが、こちらで珈琲時間をとることができました。
なんだか落ち着く空間です。
関商工高校の総合ビジネス科3年生とコーヒー豆販売の「開化珈琲」がコラボしたオリジナルブレンドコーヒー『SEKI SHOKO COFFEE』なども購入することができます。
帰る頃には、日が暮れてきていて、ガラス張りと半透明の建物が綺麗に灯で照らされていました。なんかいい!
関の街で気になるお店などをご紹介
関鍛治伝承館の隣にある建物が、売店や喫茶となっている「濃州関所茶屋」です。残念ながらよりみちした時には、すでに閉店。ここで気になるのぼりを見つけました。
「日本刀アイス」
調べてみると、本当に、日本刀の形をしたアイスなんだそうです。実物を見てみたかった・・・
ここ以外にも、関市内のいくつかのお店で手に入るみたいです。アニメとコラボした「日本刀アイス」や、T字カミソリの形をした、「カミソリアイス」なんかもあるみたいです。
関市にはカミソリで有名な「フェザー」の工場もあります。その敷地内には無料で見学できる「フェザーミュージアム」が併設されています。「切る」ということをテーマにした展示があるそうです。
16時までの開館ということで、この日は間に合いませんでした。建物もキレッキレな感じでかっこいいですね。
フェザーミュージアムの向かいには刃物の即売所などがある「刃物会館」の建物があります。その前あたりがちょうど工事の真っ最中でした。2021年に、岐阜関刃物会館「関の刃物」直売所がここでリニューアルオープンしたようです。実際に刃物に触れて、研ぎ体験、刃付け体験などもできるようになったみたいです。
長良川鉄道の関駅から南へすぐのところにある「cafe mabiche」。ラストオーダーから2分の差で入ることができませんでした。キッシュが美味しいみたいです。
夜の明かりがついた本町商店街をいきます。少し脇道に入ったところにある貴船神社へ。夜の神社はちょっと怖いかも。
気になるところへ、ぜひよりみちしてみてくださいね。