鳥取県境港市|隠岐へ行こう1〜楽しい仕掛けがいっぱいな夜の水木しげるロード
2019年夏のよりみち旅は「そうだ、隠岐へ行こう!」ということで、島根県の隠岐の4つの島を巡りました。東にある丸い形の島が「島後」で隠岐の島町があります。こちらが隠岐のイメージかもしれません。西に3つ大きめの島がまとまっているのが「島前」です。国賀海岸や摩天崖がある「西ノ島」、赤壁がある「知夫里島」、後鳥羽上皇にゆかりのある隠岐神社がある海士町の「中ノ島」の3島からなります。
隠岐島へは、「出雲縁結び空港」や「伊丹空港」から出ている飛行機便で「隠岐世界ジオパーク空港」に向かうか、島根県「七類港」か鳥取県「境港」から出ているフェリーや高速船で訪れることができます。
今回は島根県の「七類港」からフェリーで隠岐へ渡りました。船に乗るために、初日はまず鳥取県の「境港」に向かいました。「境港」いうと、日本有数の水揚げ量を誇る漁業の街です。その他にも、「水木しげるロード」があり、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪のキャラクターが街を占拠しています。以前昼間に訪れたことがありました。
【参考記事:】
今回は、初めて夜の「水木しげるロード」によりみちしました。妖怪といえば、イメージは夜活動しますよね。境港の妖怪たちも、夜いろいろと活動していました。昼間とは違う風景が見られて面白かったです。夜の「水木しげるロード」はかなりおすすめです。
日時:2019年8月
エリア:岐阜県(岐阜市)、大阪府(大阪市)、鳥取県(米子市、境港市)
隠岐島4島(西ノ島、知夫里島、中ノ島、隠岐の島)をめぐりました。
よりみちスポット
岐阜から境港へのアクセス
翌日朝に「七類港」から出航する、隠岐行きのフェリーに乗るために、まずは岐阜から境港へ向かいました。
岐阜から境港へのアクセスは、主に2つの路線があります。一つは「県営名古屋空港」からフジドリームエアラインの飛行機で「出雲縁結び空港」まで行き、バスや列車で境港に向かう方法。この方法だと、「出雲縁結び空港」から「隠岐世界ジオパーク空港」への飛行機もあるので、そのまま乗り継いで隠岐に向かう方法もあります。
もう一つは、新幹線で岡山まで行き、特急「やくも」で米子駅へ。境港線で乗り換えて終点の「境港駅」まで行く方法です。今回は列車を利用して境港へ向かいました。
普段だと新幹線で岡山駅に向かう場合は、一度名古屋駅に行って、のぞみに乗っていくことが多いです。今回はJR東海道本線の在来線を利用して、まずは新大阪に向かいました。なぜかというと・・・JR西日本に、超お得な切符がありからです。
それは・・・「新幹線&やくもスーパー早特きっぷ」です。
期間限定ですが、新大阪から岡山までの新幹線指定席と、岡山から米子や松江、出雲までの特急「やくも」の指定席がついて、ほぼ半額以下になるという切符です。使用できる期間なら使わないと損です!
「早特」ということで、14日前までの購入です。しかも、取り扱いがJR西日本管内のみ。発券は新大阪などJR西日本の券売機などでしかできません。JR西日本以外の地域に住んでいる人は買えないのか・・・というと買えます。
JR西日本ネット予約「e5489」で予約購入することができます。オンラインで予約、決済しておくと、JR西日本の駅の券売機などで発券することができます。予約さえしてしまえば、使用する当日でも発券はできます。
ということで、岐阜から在来線を利用して新大阪へまずは向かいました。大垣駅と米原駅で乗り換えをして、2時間20分ほどで新大阪駅へ到着。ちなみに、名古屋まわりだと1時間20分ほどです。ただ料金が5000円くらい違います。
新大阪駅で無事「新幹線&やくもスーパー早特きっぷ」を発券できました。予約した新幹線で岡山駅へ向かいます。新大阪駅から岡山駅までは、新幹線のぞみで45分ほどです。
岡山駅で特急「やくも」に乗り換えます。いつも思うのですが、渋い色合いですね。
岡山駅から米子駅までは2時間20分ほどの乗車です。中国山地を抜けていきますが、途中よりみちしてみたいところがたくさんある地域です。そのうち、よりみちをする機会を作りたいなと思っています。
米子駅に到着。ホームに降りた時から、妖怪たちに囲まれています。境港行きの列車は0番線。鬼太郎が案内してくれます。0番線ホームは、先のほうにあるので、意外と見つけにくかったりします。
境港線の各駅には、妖怪にちなんだ別名もつけられています。米子駅は「ねずみ男駅」。
境港を走る列車は鬼太郎のキャラクターが描かれたラッピングトレインになってます。今回は初めて鬼太郎の絵の斜体でした。いつも大体目玉の親父に当たっていました。
【参考記事:】
岐阜をお昼に出発して、境港駅に到着した頃には、あたりが暗くなっていました。7時間ほどの電車旅でした。
妖怪たちに出会える 夜の「水木しげるロード」
境港駅前には「水木しげる」さんの銅像があります。駅の待合室も、鬼太郎たちであふれています。
鬼太郎の絵が大きく書いてある建物が、隠岐汽船の境港フェリーターミナルです。この建物の裏あたりから、隠岐へ向かう船が出ています。翌日の朝便は、隠岐へ向かう船が出るもう一つの港、「七類港」から乗ります。境港からはバスが出ています。境港以外からもフェリへの接続バスが出ています。松江駅や米子駅から直接「境港」と「七類港」へのバスがあります。
建物の中には、観光案内所や、回転寿司のお店もあります。回転寿司はすでに終了してました。
境港駅前の街灯をよく見てみると、目玉になっています。かなり不気味です。
しばらく見ていると、パカパカと電気がついたり消えたりします。多分妖怪の仕業です。昼間だと、こういう演出は見られませんが、夜になると、妖怪たちも本領を発揮してきます。境港や水木しげるロードを夜歩いてみると、妖怪たちが色々とびっくりさせる仕掛けを出してきました。
境港駅前には、「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などからの絵があります。写真を撮るのにちょうど良さそうです。
「境港駅」から西の方面へ伸びる道は「水木しげるロード」と言われていて、沿道には妖怪の銅像が100体以上も飾られています。昼間は賑やかな観光地なのですが、夜になると雰囲気が一変していました。
照明が少し不気味な感じになっています。子供たちが泣く声が聞こえたりしていました。ちょっと怖いですね。
「妖怪お休み処 砂かけ屋」。あんまりお休みしたくないですね。奥で何かうごめいています。
証明をうまく利用して、地面に妖怪たちの姿が浮かび上がります。
この道を通っていると、急に風の音が聞こえてきました。それとともに、街灯が暗くなります。暗い場所が移動しているので、まるで妖怪が通って行ったみたいに見えます。動画を撮影しておけばよかったです。
唯一動画を撮影したところがあるので、載せておきます。街灯がパカパカと点滅したりします。
あと、お分かりいただけたでしょうか?動画を撮った時は分からなかったのですが、後で見返してみると、青白い人魂のようなものが飛んでいるように見えます。
昼間とは違う、夜の「水木しげるロード」を、ぜひ体感していただきたいなと思います。
境港の海の幸を味わう「碧と風」
「水木しげるロード」から海辺の道の方へ少し入ったところにある「居酒屋 碧(そら)と風」で夕食をいただきました。
刺身の盛り合わせ。金目鯛や、サザエなどがあります。そりゃ、美味しいに決まってますね。
その中でもすごかったのが、「自家製カニクリームコロッケ」です。
コロッケの中には、これでもかというくらい蟹の身が詰まってます。口の中が幸せで満たされます。贅沢な一品ですが、680円と結構リーズナブル。おすすめです。
定食もあるので、ご飯を食べに行くのでも良さそうです。
境港駅前の「御宿 野乃」に宿泊
境港駅のロータリーすぐのところにある「天然温泉 夕凪の湯 御宿 野乃」に宿泊しました。このまままっすぐ行くと「水木しげるロード」があります。
こちらのホテルは、ドーミーインの系列です。ドーミーインというと、ビジネスホテルですが「〇〇の湯」というように、温泉がついているのが特徴です。こちらも、上階に露天のある温泉があります。泉質は単純温泉(低張性 アルカリ性 低温泉)。日帰り温泉でも利用できるそうです。境港の街が一望できる展望露天風呂です。
2016年にできた比較的新しいホテルです。客室は畳の上にベットがある部屋でした。
ドーミーイン系の特徴は、夜に「夜鳴きそば」というラーメンを無料でいただけること。22時〜23時に食堂でいただけます。開始時間は結構並びます。遅めに行った方がすぐ入店できました。