富山県黒部市|2019夏の北陸よりみち旅6〜宇奈月温泉によりみち観光
石川県を走る観光列車「花嫁のれん」の乗車した後、翌日黒部峡谷鉄道に乗車するため、富山県の宇奈月温泉によりみちしました。2011年以来、8年ぶりのよりみちです。前回のよりみちから、新しくできたよりみちスポットや、今も変わらずあるスポットなどをご紹介します。
【参考記事:】
日時:2019年9月
エリア:富山県(黒部市)
富山県舟橋村でトイピアノ演奏をしたのち、富山県の黒部や氷見をよりみちしました。観光列車「花嫁のれん」や黒部峡谷鉄道など、列車の旅も楽しみました。
よりみちスポット
- 黒部宇奈月温泉駅
- 新黒部駅
- 特急くろべ
- 宇奈月温泉駅
- 駅の足湯くろなぎ
- 黒部峡谷鉄道 宇奈月駅
- 黒部川電気記念館
- 黒部市宇奈月国際会館
- セレネ美術館
- 第9回 シアター・オリンピックス
- 低速電気バス EMU
- 湯めどころ宇奈月
- 宇奈月温泉総湯
- お湯掛け薬師
- 想影橋
- カフェ・モーツァルト
- 湯快リゾート 宇奈月グランドホテル
金沢から宇奈月温泉へ、北陸新幹線と特急「くろべ」に乗車
観光特急「花嫁のれん」で金沢駅に到着した後、宇奈月温泉に向かうため、新幹線で「黒部宇奈月温泉駅」まで行きました。この区間も、「北陸観光フリーきっぷ」を利用して新幹線自由席が乗車できます。新幹線で35分ほどの乗車です。
黒部宇奈月温泉駅に到着。この駅で、宇奈月温泉駅行きの富山地方鉄道線に乗り換えができます。東口を出て、右の方へ向かいます。
道を挟んだ向こう側に富山地方鉄道の「新黒部駅」があります。駅前の広場には、電気機関車と窓付のトロッコ車両2両が展示されています。線路の幅が762ミリと狭い、ナローゲージです。
北陸新幹線開業で新しく作られた富山地方鉄道の新黒部駅。駅前のロータリーからは、魚津市にある「金太郎温泉」など近隣の温泉地への送迎バスも出ていました。「金太郎温泉」は、泉質は食塩泉と硫黄泉が混合している全国でも珍しい「含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉〔硫化水素型〕(高張性・中性・ 高温泉)」です。「カルナの館」で日帰り温泉も楽しめます。
新黒部駅から宇奈月温泉駅までは、25分ほどの乗車です。休日を中心に1日数本しか走っていない特急「くろべ」に偶然乗車することができました。運賃以外に、特急券110円を購入して乗車します。特急だと宇奈月温泉駅まで停まらず行くので、17分ほどの乗車です。
特急「くろべ」が入線。見た目はかなりのレトロさです。
内装もレトロです。赤色が印象的な座席です。特急というイメージで乗ると・・・。自由席なので、好きなところに座ります。
宇奈月温泉の街の風景
宇奈月温泉駅を下りると、駅前には温泉を利用した噴水があります。宇奈月温泉の泉質は弱アルカリ性のお湯で、美人の湯と言われる泉質です。お湯の温度は80度を超える高温のお湯が噴出しています。
そして、駅前には富山地方鉄道の車両の形をしたベンチがあります。夜になると、ライトがついて、かわいい!
画像に写っている、駅からの階段右手奥へと続く道を行くと、トロッコ列車の黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」があります。
富山地方鉄道の「宇奈月温泉駅」から、トロッコ列車の黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」までは、3分ほど歩きます。途中には、宇奈月温泉のお湯を使った足湯「駅の足湯くろなぎ」があります。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。ちょうど夏の暑さが緩んできた観光シーズンになってきたので、駅前の駐車場には、観光バスなどがたくさんとまっていました。黒部峡谷鉄道の宇奈月駅から欅平駅へ向かう列車は、朝8時前が始発で、終電が15時頃です。翌日始発のトロッコ列車に乗りました。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅の向かい側には「黒部川電気記念館」があります。黒部峡谷鉄道は、元々、発電にも利用されている黒部ダムを建設するために作られた鉄道です。それを観光利用に残しました。黒部川の電源開発の歴史や黒部峡谷の自然と水力発電所を紹介する記念館です。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅の前の坂道を登っていくと、丸みを帯びた形が特徴的な建物の「黒部市宇奈月国際会館」の中に、「セレネ美術館」があります。黒部峡谷の大自然をテーマとした絵画美術館です。平山郁夫、塩出英雄といった著名日本画家により創出された、黒部を題材として描かれた作品などが展示されています。
訪れた時は「第9回 シアター・オリンピックス」というイベントが開催中でした。鈴木忠志、テオドロス・テルゾプロス、ロバート・ウィルソン、ユーリ・リュビーモフ、ハイナー・ミュラーら、世界各国で活躍する演出家・劇作家により、1994年にギリシアのアテネにおいて創設された国際的な舞台芸術の祭典です。
宇奈月の街を歩いていると、タイヤがたくさんついた小さなバスが走っていました。黄色と赤色と青色の3色のバスがあります。「EMU(エミュー)」という低速電気バスで、無料で乗車ができます。週末を中心に運行されています。バスの色によって走るルートが変わる・・・と思ったら、そうでもないみたいでした。そのあたりがちょっとややこしかったです。
2つのルートがあって、宇奈月温泉街を1周20分ほどで周回するコースと、歩いていくにはちょっと遠い観光スポットの「宇奈月ダム」や「とちの湯」と「足湯おもかげ・うなジオ」をめぐるコース1往復1時間15分というコースがありました。
坂道が多いところや、遠いところまで行くのには、ありがたいサービスです。
「低速」とあるように、結構ゆっくり走ります。人が走るくらいのスピードまでしか出しません。乗り遅れても、走って行けば次の停車場で乗れそうです。
10人乗りの車内はベンチ椅子になっていました。結構頻繁に走っていたので、ちょっとした移動にも使えそうです。
宇奈月温泉駅の踏切を越えると、温泉街があります。それほど大きくはないので、ぶらぶらと歩いて30分ほどで回れます。
観光案内所や日帰り温泉ができる「宇奈月温泉総湯」が入った施設「湯めどころ宇奈月」が2016年に新しくできていました。「桃の湯」と「月美の湯」のお風呂の他に無料開放された足湯もあります。また、温泉を飲用利用もできます。
「宇奈月温泉総湯」の入浴料は510円です。通常の浴槽とは別に、屋根が吹き抜けになっている外の湯があります。空を眺めながら入る感じです。
足湯おもかげがある、宇奈月公園前の桃原山薬師寺の門前にお祀つりされている宇奈月温泉の守り本尊、薬師如来像。「お湯掛け薬師」と言われていて、患ったところに流れるお湯をかけるとご利益があると言い伝えられています。
変わった形の「想影展望台」
宇奈月公園の前のおもかげ通りを進んでいくと、黒部川にかかる「想影橋」があります。ここもEMUが走っています。橋を超えて右へ川沿いにずっといくと「宇奈月ダム」があります。
想影橋からの風景。右手に曲がっていく川の先に「宇奈月ダム」があります。想影橋の渡ったあたりに、奇妙な形をしたものが見えます。
スペインの建築家、エンリック・ミラーレスが設計した「想影展望台」という展望台です。大空に鳥が飛び立つ雄姿を造形したそうです。1993年に完成しました。
眼下に流れる黒部川風景を楽しむことができます。ところどころが網になっていて、ちょっと怖いかも。ほとんど訪れる人は少ないので、穴場と言えるよりみちスポットです。
昔と変わらない「カフェ・モーツァルト」で珈琲時間
前回訪れた際にもよりみちした「カフェ・モーツァルト」は健在でした。富山地方鉄道の宇奈月温泉駅すぐの踏切を超えたところにあります。
店内には、やはりクラシック曲が流れています。アイスコーヒーとレアチーズをいただきました。いい具合にさっぱり爽やか。暑い日にはちょうどいい甘さと酸味でした。
「湯快リゾート 宇奈月グランドホテル」に宿泊
宇奈月温泉駅から歩いて5分ほどのところにある「湯快リゾート 黒部・宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル」に宿泊しました。前に訪れた際も同じ建物のホテルに泊まりましたが、湯快リゾートの系列になっていました。
宇奈月公園の向かい側あたりにあって、想影橋や、想影展望台へもすぐ行けるところです。
湯快リゾートは、週末でも価格がそれほど変わらないところがありがたいです。サービスも大体一定しているので、泊まる前から想像しやすいです。逆にいうと、どこへ行ってもそれほど変わらないというのが、利点でもあり、欠点でもあるかなと思います。
それぞれの温泉地の違いというと、料理はバイキングになりますが、新しい料理が出された時、従業員のかたが、その地方の言葉で掛け声をかけるところです。「◯◯ができました。さぁ、さぁ、食べられ〜」という感じで、富山弁の方言を使用します。
部屋は和室タイプと、ベットのツインタイプがあります。今回はツインの部屋です。2つのベット意外に、ソファーがあって、広々しています。
あとありがたいのが、フロントで荷物の預かりをお願いしたりもできますが、ロビーを少し進んだところに、無料で使えるロッカーがあるのが便利です。
お風呂には、露天風呂がありますが、それほど大きくなく、横長のお風呂です。川のせせらぎが聞こえてきます。