愛媛県宇和島市|遊子の段々畑
愛媛県宇和島の港からは、離島へ渡るフェリーが出ています。その寄港地は、離島だけでなく、宇和島の市街地から陸続きだけど、海を隔てて向こう側にあるところまでショートカットができる航路などもあります。その一つ「遊子」によりみちしました。
「遊子」では山の斜面を利用した段々畑の光景が見られます。ここでは素敵な出会いもありました。
日時:2018年3月
エリア:愛媛県(宇和島市)
桜の風景の今治、菜の花の風景の大洲、段々畑の風景の宇和島と、愛媛県をよりみちしました。
よりみちスポット
「宇和島新内港駅」からフェリーで対岸の「遊子」へ
宇和島駅から駅前の道をまっすぐ西へ進むと、「道の駅みなとオアシスうわじま きさいや広場」などがある「宇和島新内港駅」へいけます。
「宇和島新内港駅」からはフェリーが出ていて、宇和島近辺の離島へと渡る船があります。
「盛運汽船」がフェリーを運航していて、宇和島新内港駅と宇和海の離島(日振島、戸島、嘉島)・半島部(蒋淵地区、遊子地区)を結んでいます。
今回は、宇和島から陸続きである半島部の遊子(ゆす)地区に向かいます。フェリーの寄港地は「水ヶ浦」です。片道運賃は1100円(2020年現在1130円)でした。
船で対岸の「遊子」へ30分ほどの乗船です。バスでも「遊子」までいけますが、1時間ほどかかります。
高速船の「あさかぜ」で「遊子」に向かいます。80人乗りの船でしたが、乗客はパラパラというくらいでした。
あっという間に「遊子」の「水ヶ浦」に到着。宇和島の市街地は、向こうに見える山々のさらに向こうにあります。ここまでバスでこようと思うと、ぐるっと回ってくる感じになるので、船だとかなりショートカットです。
「遊子水荷浦の段々畑」の風景
船から下船したあたりに漁港もあります。そこから山の方を見てみると、横線がずらっと並んでいるデザインが見えてきます。これが全部段々畑です。かなり急な斜面を切り開いて、段々畑にしてあります。
四国といえば、水を貯蔵することが難しい地域であるため、水が豊富に必要な稲作の棚田ではなく、段々畑で水をあまり使用しない作物を育てているようです。
段々畑の麓に駐車スペースやトイレなどの設備があります。そこに「だんだん屋」というお店がありました。ちょっとした食べ物やお土産品が売られていました。だんだん屋のお隣には「だんだん茶屋」というカフェがあるようですが、週末限定での開店らしいです。
「だんだん屋」の方のご厚意で、重そうな荷物置いていっていいよ・・・ということで、甘えさせていただきました。
「だんだん屋」の裏あたりの階段から登って行きます。登り口はいくつかあります。この細い路地から段々畑へ登って行きました。
段々畑の合間に細い通路がいくつかあります。こうやって見ると、かなり急な斜面に段々畑があります。
資材の運搬用のモノレールもありました。
トイピアノがちゃんと写ってますけど見付けられますか?
上から眺めると、綺麗な模様が並んでいます。
この段々畑の絶景の上で、お昼をいただきました。宇和島で何度もよりみちした惣菜屋「築地魚河岸 ニュー兵頭」で購入したものです。
【参考記事:】
じゃこ天に、ゼンゴという魚の刺身に、マグロに、ふくめんという郷土料理。これだけ買っても、1000円しません。さらに風景が最高の味付けをしてくれます。
「ふくめん」というのは、麺のかわりに、こんにゃくがあります。なので、とってもヘルシー!
【宇和島遊子水荷浦段々畑】「さんぽ」をトイピアノ弾いてきた
宇和島遊子水荷浦段々畑の中にて、「となりのトトロ」の「さんぽ」をトイピアノで演奏してきました。
遊子で岐阜に出会う
贅沢な時間を素敵な風景とともに堪能して、下に戻ってみると、
「ちょっとこっちに寄ってって」
とだんだん屋のお店の方が僕を呼びます。
なんと、そこでは、漁師さんたちが、お客さんを交えて、宴会の真っ最中でした。トイピアノでプチよりみちコンサートを開催した後、宴会にお呼ばれしました。アジのなめろうなど、美味しい海の幸が並んでました。
ここで出会った方の中に、たまたま岐阜の方もみえました。「岐阜県森林文化アカデミー」関係の方で、毎年漁師体験にこられているんだとか。遠い土地で出会う、ふとした岐阜。なんか嬉しいですね。
とって天日干ししたワカメをそのまま使った味噌汁も美味しかったです。磯の味がダイレクトにきます。
演奏終了後にようかい手々てん発見。いろんな日焼け具合の手がありますね。
宇和島までの帰りはバスを利用する予定でしたが、岐阜の方と一緒に車に乗せていただきました。これにて愛媛県へのよりみちは終了です。出会えた皆様ありがとうございました。