富山県高岡市|2019夏の北陸よりみち旅9〜美しい海岸と言われる「雨晴海岸」へ
黒部峡谷鉄道から富山市に戻り、翌日高岡市にある「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」によりみちしました。「雨晴海岸」は、能登半島国定公園内にあり、「日本の渚百選」「白砂青松百選」に選ばれ、「世界で最も美しい湾クラブ」にも加盟しているんだそうです。確かに、前に氷見を訪れた際、車窓から見た海岸の風景が気になって、よりみちしたくなったのを覚えています。
新しくできた「道の駅 雨晴」と共によりみちしてみました。
日時:2019年9月
エリア:富山県(黒部市、富山市、高岡市)
富山県舟橋村でトイピアノ演奏をしたのち、富山県の黒部や氷見をよりみちしました。観光列車「花嫁のれん」や黒部峡谷鉄道など、列車の旅も楽しみました。
よりみちスポット
「宇奈月温泉駅」から「富山駅」へ戻る
黒部峡谷鉄道を1日堪能して、日が傾いてきまいした。宇奈月温泉駅から富山駅に向かいます。このまま富山地方鉄道を乗っていけば富山駅まで一本でいくこともできますが、せっかくJR東海のフリーきっぷ「北陸観光フリーきっぷ」を購入したので、フリー区間の使えるところに乗車しました。
まずは宇奈月温泉駅から新黒部駅まで行きます。オレンジと緑というレトロな色合いの列車に乗ります。
25分ほどで新黒部駅に到着。ここから、北陸新幹線の「黒部宇奈月温泉駅」に乗り換えができます。
新黒部駅から通りを渡って黒部宇奈月温泉駅へ。
駅のホームに夕焼けの光が差し込んできて、とても綺麗でした。
夕焼けに染まる富山駅に戻ってきました。本日の宿は、富山地方鉄道の電鉄富山駅直結の「富山地鉄ホテル」です。駅から近いというのがとても便利です。下の階にはスーパーもあるので、富山の美味しいお寿司を買って部屋で食べたりもできます。駅があるフロアからエレベーターに乗って上階にあるロビーへ行きます。
コンパクトなシングルですが、テーブルのところにある椅子とは別に、足を乗せられるオットマン付きの椅子もあります。ちょっと広めの印象です。
フロント階にはコーヒーなどをいただける機械が設置されています。部屋への持ち帰りもできるのはありがたいサービスです。
朝食は、富山のご当地グルメも出てきます。イカの沖漬けや昆布蒲鉾などがいただけます。
富山駅からアニメキャラに溢れた「高岡駅」へ
翌朝、高岡市にある「雨晴海岸」に向かいました。富山駅からは、高岡駅で氷見線に乗り換えます。前に氷見を列車で訪れた時、氷見の少し手前にある「雨晴駅」のあたりで、車窓からの風景が素敵だなと思っていました。ようやくよりみちできる機会ができました。
もう一つしてみたかったことがあったのですが、こちらは叶いませんでした。雨晴海岸の辺りを走るに観光列車「べるもんた」というのがあるのですが、ちょうど乗れると思って予定を確認してみると、ちょうどウーーノが訪れた9月から、点検に入るため運休になるとのこと。残念ながら「べるもんた」には乗れませんでした。
正式名は「ベル・モンターニュ・エ・メール」で、愛称として「べるもんた」と言われています。「美しい山と海」をフランス語で表しています。高岡を起点に山側・海側の双方に路線が伸びる城端線・氷見線を走る観光列車です。全車指定の快速列車なので、指定券だけ購入すれば乗車できます。前に乗った観光特急「花嫁のれん」と同じく、事前予約しておけば、車内でお寿司などの食事を楽しむこともできます。
こちらはまたの機会に乗りたいと思います。
富山駅から高岡駅までは、あいの風とやま鉄道で20分ほどです。この路線もJR東海のフリーきっぷ「北陸観光フリーきっぷ」で乗車できます。ちなみに、新幹線の新高岡駅と、高岡駅は別の駅で、1駅離れています。
高岡駅へ。前に来た時よりも、ずいぶんきれいになった印象です。そして、空間が広い。
アニメのキャラクターが高岡をPRしています。アニメの「ゆるゆり」や「君の膵臓を食べたい」などで、高岡市が舞台になっているらしく、いろんなところで見かけます。
高岡市も路面電車が走っていますが、高岡市と射水市を結ぶ路面電車万葉線には、ドラえもんのキャラクターが描かれた「ドラえもんトラム」が走っています。高岡市出身のまんが家藤子・F・不二雄氏の代表的キャラクター「ドラえもん」の生誕100年前(2012年9月3日)を記念して登場しました。入り口がどこでもドアになっています。
高岡の街を歩くと、ドラえもんにもたくさん出会えます。高岡はアニメの街のようです。
「雨晴駅」へ車窓から海の風景を楽しむ
高岡駅から氷見線に乗ります。この氷見線もアニメ「忍者ハットリくん」のラッピング列車が走っていたりします。
高岡を出ると、市街地を走っていきます。富山湾を目指して川沿いをまっすぐ進んでいきます。
「伏木駅」を過ぎたあたりから西の方へ方向を変えていきます。次の「越中国分駅」から車窓に海が見えてきます。
線路が通っている向こう側がすぐに海なので、車窓からは海だけが見える風景が「雨晴駅」を越えるあたりまで続きます。
高岡駅から20分ほどの乗車で「雨晴駅」に到着。のどかです。
駅の向こう側に緑があって、その向こうがすぐ海岸になってます。ただ、海岸まで出ようと思うとすぐにはいけず、数分西の方へ歩いて行ったところにある踏切を渡っていきます。
雨晴駅の駅舎の入り口のところに、海岸までの順路などを示した手書きの地図がありました。
駅のところに雨晴海岸の夕焼けの写真と、立山連峰を望む風景の写真がありました。確かに、きれいですね!
「道の駅 雨晴」へ
駅に掲示されていた地図の通り、海沿いを東の方へ進んでいきます。ずっと海が続いています。
右を見ても左を見ても海です。この柵の向こう側を氷見線の列車が走っています。
駅から5分ほど歩くと、「道の駅 雨晴」がありました。前に出川哲郎の充電バイクの旅番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」でもよりみちしていました。その時は、雨が降っていて、まさに雨晴らしを待っていました。
こちらの道の駅は結構新しく2018年にできたばかりでした。
道の駅の建物の2階と3階に展望デッキがあります。しかし夏だと流石に暑いので、屋根がないところにずっといるのは大変です。
屋根のある展望デッキもあるので、風景を楽しむにはとてもいいです。
2階にはお土産物の売店と、カフェがあります。「Cafe ISOMI TERRACE(カフェ イソミ テラス)」のカウンター席からも、一面に広がる海が見えて素敵です。海に合わせた青色のデザートや飲み物があります。
雨晴サンデーのブルーハワイ。ほのかにシュワッとした口当たりです。
道の向こうを列車が走っていきますが、電線がないので、線路があるのを忘れてしまいそうです。道の駅のテラスから列車が走るところも見えます。
「雨晴」の地名の由来になった「義経岩」
道の駅の向かい側に踏切があり、このあたりから海の方へいくことができます。
踏切を渡ると松が生えている小さな塚があります。ここが「雨晴」という名前の由来となっている「義経岩(雨晴岩)」です。
1187年、源 義経一行が山伏姿に身をかわし、奥州平泉へ落ち延びる中、弁慶の持ち上げた岩の陰で、にわか雨の晴れるのを待ったという伝説から「雨晴」という地名で呼ばれるようになったそうです。
雨上がりを待ったとされている石室も「義経岩」の下にあります。
「義経岩」の前には、穏やかな富山湾が広がっています。
インドネシアから来ていたようかい手々てんに遭遇。
「義経岩」から雨晴海岸を海沿いに行く
「義経岩」から海沿いに歩けそうなところがあったので雨晴駅のある西の方へ行ってみました。ちなみに、この道はgoogle mapには表示されません。
「義経岩」のあたりは、細かい砂利の浜辺でしたが、ここからは岩場が続きます。
しばらくはこの整備された岩場が続きます。そういえばすっかり忘れていましたが、この左の石垣の上には列車が走る線路があるんですよね。よくみてみると、左側に列車の信号機が見えています。
左の石垣が遠ざかって、舗装された道に出ました。もう少し行くと砂浜があります。
雨晴駅の裏あたりの砂浜です。
左に松林、右に海という風景がずっと続いています。砂浜が続くあたりに、シャワーやトイレの設備があったりします。
ゆっくり歩いて、隣の島尾駅まで歩こうかとも思いましたが、とてもいい天気だったので、この風景を楽しみました。
ちなみに、雨晴駅から島尾駅まで歩くと、30分ほどかかります。途中に、松太枝浜海水浴場や島尾海水浴場があります。