鹿児島県|遠い遠いセントレア第2ターミナルから鹿児島のストリートピアノよりみち
セントレア(中部国際空港)にLCC向けの第2ターミナルが新しくでき、そこから出ているジェットスターに乗って、鹿児島に向かいました。名鉄の駅から遠いとは聞いていましたが、乗車までの体験をご報告。
ストリートピアノを目指して行ったわけではないのですが、鹿児島をよりみちした先々でストリートピアノに出会いました。さすが日本でのストリートピアノ発祥の地と言われるだけあります。
日時:2019年9月
エリア:愛知県(常滑市)、鹿児島県(霧島市、薩摩川内市、阿久根市、鹿児島市)
新しくできたセントレアのLCC専用ターミナルを初体験。鹿児島の行く先々で出会ったストリートピアノをご紹介。
よりみちスポット
- セントレア(中部国際空港)第2ターミナル
- フライト・オブ・ドリーム
- 鹿児島空港のストリートピアノ
- ラッキーピアノ
- 新幹線「川内駅」構内のストリートピアノ
- 川内駅
- 阿久根駅
- 阿久根駅のストリートピアノ
- ら・ぼんじょるね
- 肥薩おれんじ鉄道 くまモン列車
- 鹿児島中央駅
- 一番街商店街のストリートピアノ
セントレア第2ターミナルから飛行機に乗ってみた
セントレア(中部国際空港)からLCCのジェットスターに乗って、鹿児島によりみちしました。
今回は2019年9月20日に新しくできたという「第2ターミナル」からの搭乗となりました。できてすぐだったのですが、「遠い」という噂を聞いていて、その搭乗までの体験をご紹介したいと思います。
今までのセントレアは、LCCの飛行機も、格安ではない航空会社と同じところの受付カウンターを利用していました。そこで、格安航空と区別するために第2ターミナルができたわけです。他の空港でも、LCC専用のターミナルができてきています。
名鉄の中部国際空港駅を降りると、新しくできてすぐだったのもあり、第2ターミナルの案内をする人が立っていました。
右の方へ行くと、上の階へと通じる坂を登っていく動く歩道があります。こちらが第1ターミナル方面。第2ターミナルは左の方へ行きます。
名鉄の駅を出て左へ行くと、外に出ます。案内表示には「Flight of Dream(フライトオブドリーム)」の表示もあり、そちらの方に第2ターミナル(T2)もあります。
「フライトオブドリーム」はボーイング787初号機の展示をメインとした新感覚飛行機テーマパークです。こちらも新しくできたのは知っていましたが、どこにあるのかも知りませんでした。こんな形で知ることになりました。
外へ出て右の方へ進みます。
ここからは、果てしなく続く動く歩道を進んでいきます。動く歩道は普通より狭いので、2人並んで乗ることはできません。急いでいるときに、立ち止まる人が前にいると、追い越しは難しいくらいの幅です。所々で動く歩道の切れ目があるので、そこで抜かしていくしかありません。
動く歩道の切れ目のところには、ホテルの入り口や、駐車場の入り口があります。ですから、車できて駐車場に車を停めた方は、もしかしたら第2ターミナルの方が近く感じるかもしれません。
ようやく「フライトオブドリーム」の建物が見えてきました。振り返ってみると、はるか向こうに第1ターミナルがあります。動く歩道で移動してきた通路が、ずっと続いているのが見えました。
駅の改札を出て、ここまでで8分ほどかかりました。動く歩道を使ってもだらだらと歩いて8分かかります。
「フライトオブドリーム」のある建物を抜けていきます。飲食店やトイレの設備が充実しているので、ここでトイレを済ませておいた方がいいです。
「フライトオブドリーム」の建物を通り抜けた先にようやく「第2ターミナル」の入り口があります。エアアジアやジェットスターの搭乗手続きカウンターがあります。
ウェブチェックインをしてあるので、保安検査場で荷物の検査をして、奥へ進みます。はじめのところに「470m」とあります。もうこの時点で乗り場のところまで5分かかるのは決定です。
商業ビルの裏通路のようなところをどんどん進みます。白と青で統一されています。
9kcal消費しました、っていらんお世話や・・・という人もいそうです。
ようやく乗り場の前まで来ました。駅改札を出てから、保安検査もあり、ここまで20分かかりました。人でごった返しています。
困ったのは、椅子が少ないこと。一気に集まるので、満席近い便の場合はこの椅子はすぐ埋まってしまうくらいです。そして、もう一つ困ったことは、トイレが小さいこと。規模が小さいので、すぐに待つ人の列ができます。だから、先ほど通ってきた「フライトオブドリーム」のトイレを利用しておいた方がいいです。
かなり余裕を持っていかないといけなさそうです。
搭乗手続きをした後のタラップを行くのも結構長い通路を通っていきます。
「遠い」とは聞いていましたが、本当に遠かったです。ちなみに、セントレアのラウンジは第1ターミナルにしかありません。ですから、第2ターミナルに乗る際はラウンジ利用は使い勝手悪そうです。
無事鹿児島へと到着しました。
鹿児島ストリートピアノ1:鹿児島空港
鹿児島は、日本のストリートピアノ発祥の地とも言われています。2011年頃、鹿児島中央駅近くの一番街商店街に1台目のストリートピアノが設置されて以来、鹿児島各地にストリートピアノが置かれるようになりました。今回よりみちして出会ったストリートピアノをご紹介します。
鹿児島空港の3階にあるストリートピアノ。3階は飲食店街になっています。エスカレーターを登ったところに置かれています。2階から吹き抜けになっているので、2階にも演奏が聞こえます。
演奏するときは、一階の空港案内所の方に一言声をかけてから演奏します。ピアノの周りに赤い囲いがされているので、それを自分でどけます。
名前は「ラッキーピアノ」と言います。蓋を開けると、中には鹿児島名物の絵が描かれています。黒豚、知覧茶、シロクマ、桜島大根、さつま揚げなどなど・・・
鍵盤がパコパコするので、速い動きの曲はちょっと弾きにくいと思います。
2階が保安検査場のあたりで、待っている方が多いので、結構聞いてもらえます。
鹿児島ストリートピアノ2:新幹線「川内駅」構内
阿久根の方面へよりみちしようと思って、新幹線で薩摩川内市にある「川内駅」からオレンジ鉄道に乗り換えをしました。そのとき見つけたのが、こちらのストリートピアノ。
新幹線の「川内駅」の改札の中にあります。
「Fujii Piano Service(藤井ピアノサービス)」が提供している、「Granfeel(グランフィール)」という独自機種のピアノです。「形はアップライトピアノ 機能はグランドピアノ」というふれこみのピアノです。
グランフィール開発者は藤井ピアノサービスの藤井幸光さんという方で、薩摩川内市でピアノの調律や修理などもされています。
アップライトピアノの特徴としては、重力を利用していないので、ハンマーと鍵盤の戻りが遅いことと、それに伴って連打がしにくいということがあります。アップライトピアノだと、エスケープメント機能も弱く、こちらも連打をしにくくしている理由です。そのアップライトピアノでも、グランドピアノと同じように連打をしやすく開発されたのが、この「グランフィール」という機種です。
確かに、触ってみると、連打は幾分かしやすかったと思います。
また、このピアノが設置してあるところは、天井が高くて広いです。ですから、ピアノの音が響いて、弾いていて気持ちいいです。改札の外で聞かれている方も見えて、遠くから拍手をいただきました。
「川内駅」周辺の風景
川内は「せんだい」と読みます。パッと見ただけだとなかなか読めない地名です。名探偵コナンでも電話で「せんだい」と言っているのが聞こえて、「仙台」ではなく「川内」だったというトリックがありました。
駅の改札を出ると、木で組まれた小さな小部屋スペースがいくつも並んでいました。それぞれ、観光案内所だったり、品物をPRするところだったりで貸し出されているようです。
毎年9月秋分の日の前日に薩摩川内市の市街地で開催される「川内大綱引き」で使用される大きな綱が展示されていました。に使用される綱で、「川内大綱引き」は、鹿児島県無形民俗文化財に指定されている420年以上続く伝統行事です。
約1500人の市民が一丸となって、長さ365m、重さ約7トンを誇る日本一の大綱を引き合います。
鹿児島ストリートピアノ3:阿久根駅
肥薩おれんじ鉄道で川内駅から30分ほどのところにある「阿久根駅」へ。阿久根市にある脇本海水浴場がとても綺麗な浜で素敵なのですが、またの機会にご紹介します。
駅舎のたたずまいを見て、どこかで見たことのあるような雰囲気を感じます。そうです。九州の鉄道デザインといえば、あの方の作品です。水戸岡鋭治さんのデザインで、平成26年5月3日にオープンしました。「にぎわい交流館 阿久根駅」。
木をふんだんに使用した落ち着いた雰囲気の館内には、多目的に利用できる待合室や、図書コーナー、キッズコーナー、カフェ、食堂、売店などが整備されています。
改札前の待合室スペースの奥にアップライトピアノが置いてありました。ストリートピアノという感じでの表記はありませんが、駅の方に聞いてみると、弾いてもいいとのことでしたので、弾かせてもらいました。
こちらのピアノは、中古のピアノという感じではなく、新しく購入したものを設置したという感じのヤマハのアップライトピアノです。ですから、普通に弾きやすいです。何にも染まっていない純な音がしました。慣れているので、やっぱりこれが一番弾きやすかったです。
阿久根駅周辺グルメ「ら・ぼんじょるね」のランチ
阿久根駅から南の方へ10分ほど歩いた海沿いにある「ら・ぼんじょるね」というお店でランチをいただきました。地元では結構有名なお店らしく、ひっきりなしに車がやってきます。ランチメニューは「本日のランチ」のみで、メイン料理を魚か肉かで選べます。1000円ですが、今回はプラス500円で魚介のカルパッチョを付けました。
何種類か魚の種類が入ったカルパッチョは、セットにするとお得な値段になります。これは、絶対付けた方がいいです。
メインの白身魚のフリッターの他には、シーフードが入った一口パスタ、卵サラダ、コーンスープ、ご飯がついてきます。ちょっとずついろいろいただけるという感じです。
デザートは何種類かの中から好きなだけ選べます。マンゴー杏仁と生クリームたっぷりロールケーキをいただきました。コーヒー紅茶もついてます。
自宅を改装したような感じの店内ですが、窓からは海が見えます。
外に「いせえび祭り」という赤い旗が立っていましたが、夏から秋にかけての時期、阿久根では「いせえび祭り」があるそうです。それぞれの飲食店で伊勢海老を使用した料理を提供します。「祭り」と言っても、1日だけではなく、「春のパン祭り」のような期間限定のイベントという感じです。
「ら・ぼんじょるの」でも、伊勢海老を使ったコース料理をいただけるようです。伊勢海老も試してみたかったです。
肥薩おれんじ鉄道のくまモン列車
阿久根駅で次の列車を待っていると、黒い車体に、見たことのあるえが書かれた列車がやってきました。これだけみただけでも「くまモン」ってわかりますね。丸しか書いてありませんが。
鹿児島にいるのにくまモン?と思われるかもしれませんが、「肥薩おれんじ鉄道」は鹿児島県薩摩川内市の「川内駅」から熊本県八代市の「八代駅」を結ぶ列車です。鹿児島と熊本を結んでいるので、くまモンというのもありですね。
くまモンラッピング列車は、3両あります。ブルーの車体の1号、オレンジ色の2号に加え、2018年3月には黒と赤を基調にした3号がデビューしました。一番新しい3号に出会えました。
車体にはいろんなくまモンがいっぱい描かれています。
車内も至る所にくまモンがいます。こうなると、1号、2号にも乗ってみたくなりますね。
鹿児島ストリートピアノ4:一番街商店街
夕暮れの鹿児島中央駅に来ました。駅に向かって左側(南)あたりにある商店街が「一番街商店街」です。こちらに鹿児島県で日本で初めて置かれたストリートピアノがあります。
アーケード街の中をいくと、ビルの一階の外階段の下にアップライトピアノが置いてありました。
弾こうと思って近づいてみると、鍵がかかっていました。演奏できる時間が10時から17時までとなっていました。鹿児島中央駅に着いたのが18時だったので、本日の営業は終了していました。
昔、このストリートピアノを弾いた事がありますが、古いピアノ独特の、こもった音のピアノです。商店街では音楽が流れていますので、商店街を歩いていても、弾いているのはあまりわからないかもしれません。
鹿児島には、他にも、霧島市、鹿屋市、枕崎市、指宿市、志布志市などにストリートピアノ(ラッキーピアノ)があるそうです。よりみちする際は、ぜひ弾いてあげてくださいね。