沖縄県西表島|八重山よりみち旅11〜西表島から水牛車で渡る「由布島」へ
石垣島から離島によりみち。まずは西表島へ。西表島の有名な観光スポットは、牛車で渡る「由布島」があります。牛車に乗る時間によって、満潮や干潮の海を渡ることになり、それぞれ面白い風景が見られます。
日時:2017年1月
エリア:沖縄県(石垣市、八重山郡竹富町、西表島、由布島)
沖縄県に初よりみち。八重山諸島の、与那国島、石垣島、波照間島、西表島、小浜島、竹富島を巡りました。
よりみちスポット
石垣島離島ターミナルから高速船で西表島へ
波照間島での滞在を早めに切り上げたためにできた時間で、八重山諸島の他の島を巡ることにしました。まずは西表島によりみちしました。
波照間島の「民宿うりずん家」に泊まっているときに、この後の3日間の行程を急いで練り直しました。先に宿を押さえておきたいので、結構大変な作業でした。
前日に宿泊したキレイなカプセルホテル「ブルーキャビン石垣島」から離島ターミナルまでは歩いて1分ほどととても便利です。夜の飲食店街がある美崎町のすぐ南にあります。
思い返してみると、今回の旅でここにくるのは初めてです。波照間島への高速船はここから出ますが、今回は貨客カーフェリーだったので、別の場所から乗りました。
安栄観光の船で西表島の大原港へ。大原港は西表の南側にある港です。ちなみに、前日までにweb予約すると、5%だけ割引になります。
西表島の地形は、東海岸沿いに民家があります。西表島の西側のほとんどがジャングルのようになっていて、舗装された道はありません。西表島の東海岸沿いには2つの港があります。南側の「大原港」と、北側の「上原港」です。
大体みなさん訪れるのは南の「大原港」です。ここからマングローブの林を見て回る「仲間川クルーズ」の船が出ています。気軽に行きやすいところです。
北側の「上原港」は、船が外海を航海していくので、波が高く、欠航になる事が多い航路です。その場合は、比較的欠航しにくい南の「大原港」への船に乗って、とりあえず西表島にわたり、連絡バスで1時間ほどかけて「上原港」に向かう感じになります。「上原港」はマリンアクティビティを楽しむスポットが多いです。その他、浦内川ジャングルクルーズやトレッキングなど自然を思い切り体感したい人はこちらがオススメです。
石垣島離島ターミナルには、あの石垣の英雄「具志堅用高」の銅像が立ってます。
西表島に向けてレッツゴー!
空いてるなぁと思ったら、乗船時間ぎりぎりになって、団体旅行の方々が続々と乗り込んできて、ほぼ満席になりました。西表島の北側「上原港」への便は欠航してるので、そちらに向かう方も、この大原港行きに乗ったみたいです。
石垣島から大原港までは30分ほどかかります。上原港までは40分ほどかかります。
南の「大原港」から水牛車乗り場へ
石垣島から荒天のため少し遅れて40分ほどで西表島「大原港」へ。発着所の名前は「なかまりん」。マングローブクルーズで行くのが「仲間川」なので、「マリン」と合わせて「なかまりん」ですね。
相変わらずのどんより曇り空です。雨も降ったり止んだり。
バスに乗って行こうと思ってたんですが、たまたま船でお隣の席になった方が、「よかったらお送りしますよ」とのこと。車でご一緒させていただくことになりました。ありがとうございます。
西表で黒紫米という、黒いお米を作ってる方でした。ようかい手々てん発見。
ちなみに、こちらが西表島を走る路線バスです。「大原港」より南にある「豊原」から北の港「上原港」を越えたところにある「白浜」までを往復しています。1日4往復のみ。バスを利用していろいろ回ろうとすると、なかなか難しいです。
夏季のみ、由布島へ渡る水牛車乗り場までの往復便が増発されます。大原港から上原港までは1時間ほど。大原港から水牛車乗り場までは25分ほどかかります。
バスに「フリー乗降」とありますが、安全確保のため、フリー乗降は廃止されたみたいです。西表島の道がほとんど一本道なので、仕方のないことかもしれません。
道中、西表のことも色々と教えてもらいました。道路には、車が通るとわざと音が出るように、この赤いラインがあります。これは西表ヤマネコよけのためだそうです。
島の西の方はジャングルで、道は東側にしかないんだとか。大原港から上原港まで行こうと思うと、車で一時間くらいかかるんだとか。
そして、ほぼ一本道なので、信号機が西表島には、2個しかない。
一つは、さっき通ってきた大原港。もう一つは、上原にある小学校の近くだそうな。小学校の近くにあるということは、信号機の練習をするためにおいてあるわけですね。
由布島へ水牛車で渡る
大原港と上原港の真ん中くらいにある「旅人の駅」まで送っていただきました。こちらでチケットを購入して、「由布島」に渡ります。チケットには、入場料と水牛車での往復が含まれています。
由布島入り口。水牛の看板が立っています。
水牛たちが牛車の前に並んでます。
個人客の場合は、30分ごとに時間が決められていて、その時間になると出発します。団体客の場合は、その都度出発していきます。
団体客を乗せた牛車が先に行きます。あの牛車、水没してませんか?
ちょうど今が満潮の時。車のすれすれまで水がきてました。水が入ってくるんじゃないか・・・というギリギリのところを行きます。途中、牛を操っているおじさんが、三振を出して「安里屋ユンタ」などを弾き語りしてくれます。
のんびり10分ほど牛車に乗って由布島へ渡ります。
由布島の風景
由布島に着くと、まずは説明が入ります。そして、レイをかけられて写真撮影。後で記念写真を購入できます。沖縄の観光地って、このパターンのところが多いですね。
由布島は全体が亜熱帯植物園になってます。それほど広くないので、ぐるっと回ると30分ほどで回れます。
ブーゲンビリアのハウスがあります。晩秋から3月頃までが最盛期です。
由布島には入り口付近に食事処もありますが、「由布島茶屋」というカフェもあります。
黒紫米のチーズケーキもあったので一緒にいただきました。黒紫米は、先ほど車で送っていただいた方が作ってるのかな?チーズが結構濃厚で、お米のもっちり感も感じられます。
「由布島茶屋」の目の前は海が広がってます。海を眺めながら、珈琲時間っていいですね。
由布島ではちょっとしたハプニングがあって、予定していたバスを1本逃してしまいました。
西表島でバスを1本逃すというのは結構大変なことなのです。なにせ、西表を走るバスは1日4本。かなり時間が空いてしまいます。
とにかく、由布島から西表島に戻ります。帰りの牛車に乗る頃には、すっかり潮が引いていて、往復で違う風景が見れてよかったです。ハプニングがなかったら見れなかった光景ですね。
そして「旅人の駅」に戻る頃に、今回の旅で一番の土砂降りに。バスも小一時間は来ないことですし、ちょうど雨宿りにいいやと、のんびりしてました。
旅人の駅で佇んでると、「それなんですか?」と声をかけてくる方が。「車があるので、一緒に行きますか?」とのお誘いをいただきました。今回の旅では、一期一会の力をものすごく感じました。
米子の方と、愛知の方の2人で、農園のボランティアなどをされてるんだとか。こちらも面白いご縁ですね。
あのハプニングがなかったら出会えなかった縁です。車で大原港の方へとご一緒させていただきました。