和歌山県由良町|南紀白浜よりみち3〜由良の街へよりみち観光&グルメ

「白崎海洋公園」にもよりみちした後、白崎海岸の北側を海沿いに、「小引地区」「衣奈地区」とよりみちして回りました。衣奈の海が見えるお店でランチをいただきました。

地元の方にうかがったよりみちスポット「興国寺」にもよりみちしました。味噌を初めて作ったことや、天狗のお面で有名なお寺です。

【よりみちレポート】和歌山県由良町|南紀白浜よりみち3〜由良の街へよりみち観光&グルメ

日時:2019年12月
エリア:和歌山県(日高郡由良町)

和歌山県の「白崎海洋公園」と「白浜」をよりみちして回りました。

よりみちスポット

白崎海洋公園から、小引、戸津井、衣奈へ

「道の駅 白崎海洋公園」を出たところに「日本のエーゲ海 白崎海岸を望む道 ウォーキングマップ」の看板がありました。ちょうどこのウォーキングマップに沿って「白崎海洋公園」まできました。マップの中の折り返し地点の方に続く道をずっと進んでいきます。御坊由良線という県道24号線です。

ちなみに、こちら側の道も一応バスが走っていますが、「小引」というところまでです。白崎海洋公園からは歩いて30分ほどかかるところです。

相変わらず風が強く、波もかなり荒く打ち付けています。

この辺りの海岸沿いには、由良町の町花にもなっている野生種の八重咲きスイセンが冬の時期、12月から2月ごろまで見られるそうです。

坂を登って行った先にある「遠見番所跡」や「白崎青少年の家」のあたりで見られます。歩いて行った海沿いの県道にも、スイセンが植えられていました。訪れた頃は、蕾もまだ見つけられないくらいでした。年末頃になるとちらほら咲き始めるみたいです。

県道沿いで見かけた風景をご紹介。「和歌山断酒道場」。意外と、各地で見かけます。

山の斜面を利用した段々畑の風景もありました。

海岸沿いを歩いていくので、開けた海の景色を見ながら行けて、素敵です。

左に見える島は「十九島(つるしま)」。真ん中あたりに見える白い大きな橋が「戸津井大橋」です。これから歩いて目指すは「衣奈」という地区は、その「戸津井大橋」を越えた先にあります。

先ほどの風景から、どんどん坂を下ってきて海辺のすぐのところまできました。「小引漁港」のあたりにて。

「小引」地区まできました。白崎海洋公園からゆっくり歩いて30分ほどかかりました。ここから中紀バス小引線が走っています。1日4往復です。

先ほど見えていた白い橋が「戸津井大橋」と言いますが、その地名がついた「戸津井鍾乳洞」の看板が出ていました。

「小引海水浴場」。地元の方が清掃されているのか、とてもきれいな浜辺です。

小引地区から小引トンネルを抜けていくと、戸津井地区があります。小引トンネルは、明るくてきれいなトンネルでした。歩きやすくてありがたいです。

「戸津井大橋」まできました。白崎海洋公園から歩いて40分ほどです。

白い橋の手前から右の方へ入っていくと、「戸津井」の集落があります。ここから集落を抜けて山の方へ20分ほど歩いて行ったところに「戸津井鍾乳洞」があります。

「戸津井鍾乳洞」は全長100mと小規模ですが、年間を通して15℃に保たれており、快適な地底探索が楽しめる。土日祝日のほか、春・夏・冬休み(12月31日~1月3日を除く)のみ営業中。入場料は200円と破格です。

「戸津井大橋」から左を見ると海の風景と、十九島が見えます。

「戸津井」からトンネルをいくつか越えていくと、目的の「衣奈」に到着。衣奈漁港の風景。このまま向こうへ行けるかと思って進んでいくと、前田川が流れているので、「新美奈登橋」を渡らないと向こうには進めません。

衣奈漁港から「新美奈登橋」を渡ってもう少し海沿いに行くと、きれいな浜辺のビーチ「衣奈海水浴場」があります。遠浅でサラサラの砂浜が広がっています。シャワーの設備はなく、近隣の旅館や民宿に宿泊して海水浴を楽しまれるようです。こちらの浜辺は湾になっているので、波がとても穏やかです。

和歌山のビーチは、結構きれいに保たれているところが多いと感じます。定期的に漂着物などの清掃をされているんでしょうね。ありがたいです。

浜辺を越えた左側にある建物のところで食事ができるので、よりみちしてみました。

「白崎西バス停」から歩いて「白崎海洋公園」へ

「衣奈海水浴場」から海沿いに続く道を進んでいきます。「ボートカフェ 衣奈マリーナ(BOAT CAFE ENA MARINA)」によりみち。

建物は2階建てになっていて、一階は「BALORICCO(バロリッコ)」というピザ窯で焼く本格ピザのお店です。こちらも気になりますが、またの機会に。

店内はどっしりとしたソファー席があって、とても居心地がいいです。外にテラス席があるので、あったかい時期は外で海の風景を眺めながら、潮風を感じての食事というのもいいですね。

「紀の国みかんどり(紀州みかんどり)」という地鶏を使用した「モチコチキンターター」。しば漬けを使用した赤いタルタルがいいアクセントになっていて、美味しいです。

ランチは、ロコモコ、タコライス、ガーリックシュリンプやシラスランチなどがあります。

「ボートカフェ 衣奈マリーナ」でプチよりみちコンサート開催。音大出身のようかい手々てん発見しました。

天狗と金山寺味噌で有名な「興国寺」

「大井酒店」前にある「衣奈バス停」からバスに乗りました。次によりみちする「興国寺」までバスで1区間なのですが、峠越えのような道になるので、バスに乗れたのは、とてもありがたかったです。

バスの車体には「湯浅まちごと醤油博物館 日本遺産 醤油発祥の町湯浅町×マンガジャパンプロジェクト」とあって、キャラクターが描かれていました。

「湯浅まちごと醤油博物館」は、由良町の北側にある湯浅町に新しくできた施設です。醤油醸造の発祥の地「湯浅」のPRで、2018年オープンしました。由良町からは、中紀バス湯浅線に乗って行く事ができます。

「衣奈バス停」から「開山バス停」まで1区間6分ほどの乗車です。バス停を降りると、すぐのところに「興国寺」があります。もともと行く予定ではありませんでしたが、「道の駅 白崎海洋公園」の方によりみちスポットを尋ねてみると、この「興国寺」をオススメしていただいたので、よりみちしてみることにしました。

「興国寺」は心地覚心(法燈国師)が宗旨を禅宗に改め「関南第一禅林」として栄えたお寺。醤油、径山時味噌(金山寺味噌)や尺八の日本発祥の地とされています。毎年1月の成人の日には「天狗祭」が行われています。

かなり敷地の広いお寺で、色づいた木々の間をどんどん奥へ進んでいきます。

本堂まで、木々の間を5分くらい歩いて行きました。

さらに奥へと境内を進むと、天狗堂があります。

天正13年(1585年) に羽柴秀吉(豊臣秀吉) による紀州征伐の際に、弟子達や末寺などの建物の大半が襲撃され破壊消失したが、慶長6年(西暦1601年)にその当時紀州を治めていた浅野幸長により、法堂・伽藍・鐘楼・書院などが平和の願いをこめて再度建立され、現在に至ります。浅野幸長により再建された時、当時の村人達には天狗により寺が建てられたと信じられ、以来『天狗の寺』としても有名となります。昭和48年には天狗堂が建立されました。

中には、大きな天狗が祀られています。

本堂から振り返ると紅葉がきれいに見えました。

右手の建物が売店なのですが、閉まっていました。この「興国寺」は金山寺味噌の発祥の地と言われていて、おみやげで購入することもできます。

信州の禅僧であった法燈国師は1249年(建長元年)中国・宋に渡ります。宋で禅を極めた後、(建長6年)1254年に帰国。宋で習得した径山時味噌(金山寺味噌)の醸造方法を持ちかえり、その製造過程から醤油を生み出したとされています。金山寺味噌とは炒った大豆を引き割り、麦こうじと塩を合わせ、ウリ、ナス、ショウガなどを混ぜ、さらにウイキョウ、サンショウ、シソなどを加えたおかず味噌。その製造過程で桶の中で分離した液が溜まり、その「溜」で食べ物を煮るとおいしい、ということを発見したことがきっかけとなり、現在では醤油発祥の有力な説となっています。

お寺や神社の風景って、いく時よりも、帰りの風景の方が素敵に見える事が多いですね。色づいた木々の中を戻りました。

「興国寺」から「紀伊由良駅」へ

「興国寺」から「紀伊由良駅」へ歩いて戻ります。歩いて10分ほどの道のりです。緩やかな下り坂をいくので、歩きやすいです。

道沿いにはこれぞ和歌山という感じで、みかんの無人販売所がところどころありました。由良産の早生みかんが売られています。一袋200円。みかんがいっぱい入ってます。

紀伊由良駅前の通りまで下ってきた角に「天狗しょうゆ」のお店「檜屋」がありました。「天狗」と「しょうゆ」が合体しました。通販でも購入できます。

かける用と煮る用があります。

紀伊由良駅に来たときはすぐにバスに乗らなくてはいけなかったので、素通りする感じで駅を通過しましたが、なかなかのノスタルジックな雰囲気です。

駅の周りには田んぼが広がっていました。

紀伊由良駅から列車に乗って、白浜駅へ向かいます。

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