和歌山県高野町|高野山によりみち観光
難波から南海電鉄で高野山によりみちしました。そこからケーブルカーとバスでさらに山奥へと入っていきます。半日で東の端は「金剛峯寺奥の院」から西の端の「金剛峯寺大門」までざっとよりみちして回りましたが、ゆっくりみて回るなら、宿泊するかして、2日以上かけて巡る方がよさそうです。
日時:2015年10月
エリア:大阪府(大阪市中央区)、和歌山県(伊都郡高野町)
岐阜県の白川郷をよりみちした後、関西の大阪、高野山、橿原神宮をよりみちして回りました。
よりみちスポット
大阪難波から高野山へアクセス
高野山によりみちするには、南海電鉄の特急「こうや3号」で難波から極楽橋へ向かいます。そこからケーブルカーで「高野山」へ。バスに乗り換えて、高野山の各お寺へと向かいます。
難波から極楽橋まで特急で1時間30分ほど。高野山ケーブルカーは5分ほどの乗車です。
難波から往復するなら、「高野山・世界遺産きっぷ」がお得。往復の南海電鉄乗車券と、南海りんかんバス2日フリー券、拝観料割引が付いていて、2900円。結構お得になります。片道特急券付きもあります。
高野山での南海りんかんバスのみの1日フリーきっぷ(840円)もあります。
まずは南海電鉄難波駅から、特急こうやで、極楽寺駅まで行きます。
特急こうやは、漆塗りの蒔絵のように、黒と金で彩られた豪華な列車です。
橋本駅を越えたあたりから、どんどんと山の風景になっていきます。電車が坂を登っていくのが分かるくらいの角度になります。
極楽寺に到着。ほぼ満席状態のままなので、その全員がケーブルカーにそのまま乗り換えていきます。乗り換え4分程度なので、みんな急ぎ足。
ケーブルカーの写真を撮る間も無く乗車。
乗ってみて、「おや?」っと感じます。床が傾いているんです。ケーブルカーなので、傾いているのは当たり前だと思うんですが、思っているよりも傾いています。乗車中に流れてくるアナウンスを聞いて納得しました。
このケーブルカーは、2段階の角度があるんだとか。頂上に行くほど上る角度が急になります。なので、頂上に着くと、ちょうどいい角度に車内の床が作られているんですね。
中腹に、「スカイツリー634m地点」の看板がありました。まだまだ登っていきます。
頂上の高野山駅に到着。この階段を見るだけで、どのくらいの角度のところを登ってきたのかわかりますね。写真撮ってて、ちょっと怖かった!
高野山駅にて。「こうやくん」がお出迎え(笑)
高野山駅からお寺がある街までは意外と距離があるので、みなさんほとんど全員バスに乗ります。満員のケーブルカーのままバスにも乗車するので、臨時便がでてました。
東の端にある「金剛峯寺奥の院」からよりみちしていきます。高野山駅から奥の院前までは15分ほどの乗車です。「奥の院前」行きバスの終点からよりみち開始です。
木々の間を行くと、ランタンが印象的な金剛峯寺奥の院へ
バスを降りるとそこから木々の間を抜けていく道をいきます。お墓や灯籠のある林の中をひたすら進んでいきます。
いろんな有名人の方の名前のものもあったりしますので、探しながらいってもいいかもしれません。また、会社でもっているお墓もあるので、それぞれ特徴的な形をしてます。それをいちいち突っ込みをいれながら行くのも楽しみかもしれません。
バス停から20分ほど歩くと、奥の院に到着。内部は撮影禁止です。天井から吊り下がっているランタンがとっても幻想的です。
少しだけ紅葉が感じられる場所がありました。赤い橋の向こう側にも道があり、そちらを進むと、駐車場へと続く別の道となっています。こちらは、企業のお墓が多くありました。
奥の院から通りまで戻ってきて、金剛峰寺の方へとよりみちしていきます。
高野山の街の風景
高野山のメインストリート、小田原通りを行きます。高野山は、アジアの方はあまりみえず、欧米の方に人気なようです。金剛峰寺に近づくにつれて、人が多くなってきました。みなさん、観光バスでこられてるようで、金剛峯寺前の駐車場がバスで埋まってました。
街にある自販機も、主張控えめのデザインです。
高野山は世界遺産に登録されていますが、登録されているお寺の他にも、たくさんお寺があります。
赤色が印象的な苅萱堂(かるかやどう)。
宿坊体験もできる不動院。
こちらも宿坊体験ができる西門院。
世界遺産に登録されている「金剛三昧院」
メイン通り「小田原通り」から少し外れたところにある、「金剛三昧院」。こちらは「金剛峯寺」などとともに世界遺産に登録されているお寺です。金剛三昧院は、尼将軍 北条政子が、夫・源頼朝と息子・実朝の菩提を弔うために建立したお寺です。
こちらのお寺も、宿坊体験や、精進料理をいただくことができます。
本堂。
多宝塔。建立は貞応2(1223)年、高野山で現在残っている、もっとも古い建立物なんだそうです。また、多宝塔としても、滋賀県大津市の石山寺に次いで二番目に古いものなんだとか。
山の中とは思えない広い敷地にある世界遺産「金剛峯寺」
金剛峰寺へ。観光バスもたくさん停まっていて、人で溢れかえっています。
弘法大師が開いた真言宗の総本山、金剛峯寺。お寺の内部も見ることができます。
大広間でお茶とお菓子をいただけます。湯呑みには「金剛峰寺」の文字が入ってます。
ちょうど訪れた時に、金剛峰寺では普段入れない場所を利用してのアートイベントが開催中でした。「いのちの交響 空海の地で会う 日韓現代美術」
木を使った作品、鉄を使った作品、素材を感じる作品が多くありました。
普段は入れない場所からお庭が眺められます。トイピアノのある風景。
別の敷地にある、高野山中門。この奥に壇上伽藍があり、金堂や根本大塔が立ち並びます。
高野山は「一山境内地」だと言います。総本山金剛峯寺という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指します。普通、お寺といえば一つの建造物を思い浮かべ、その敷地内を境内といいますが、高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なんだそうです。高野山の本堂は、大伽藍にそびえる「金堂」が一山の総本堂になります。
高野山金堂。
壇上伽藍にある「根本大塔」。迫力あります。よりみちした日は、なぜか無料開放されていました。
とにかく境内が広いので、迷ってしまいそうです。それに、見て回るのも大変。半日で見て回ろうと思うと、かなり駆け足になります。
御影堂。このお堂は高野山で最重要の聖域であり、もともと限られた方しか堂内に入ることは許されませんでした。近年になって旧暦3月21日に執行される「旧正御影供」の前夜、御逮夜法会(おたいやほうえ)の後に外陣への一般参拝が許されるようになりました。
壇上伽藍からさらに西へといくと、一番西側にある「大門」へ。山火事や落雷等で焼失し、現在の建物は1705年に再建されました。
12時から16時までの4時間ほどの滞在でしたが、ゆっくり回ってたら、あっという間に時間がすぎてました。もう帰りの電車の時間です。お昼も食べる暇ありませんでした。ちゃんと回ろうと思うと、1日では足りませんね。ゆっくりとまたこよう。
帰りのバスと電車は大変でした。夕方のバス便は、ほぼみなさん同じ考えなので、かなり混み合います。海外から見えてる方々は、大きなスーツケースを持って乗車しますので、荷物でもバスがいっぱいになります。
そして、帰りの列車ですが、帰りの時間がどのくらいになるのか見当がつかなかったので、駅に着いてから指定券を購入しましたが、ほぼ満席状態で、なんとか最後の1席確保できました。