高知県室戸市|四国よりみち旅6〜ジオパーク室戸岬へよりみち観光

高知県の先端、室戸岬は2011年に、ユネスコの「世界ジオパーク」に認定されました。室戸岬では、地震によってできた、自然の雄大さを感じる風景を見ることができます。また、南の方へと岬があるため、水平線から昇る朝日と、水平線へと沈む夕日の両方を見ることができます。

【よりみちレポート】高知県室戸市|四国よりみち旅6〜ジオパーク室戸岬へよりみち観光

日時:2016年3月
エリア:高知県(室戸市)

香川県の琴平から始まり、高知県の高知市と室戸岬を回って、徳島県へ。牟岐の出羽島でアートに触れて、徳島市までよりみちして回りました。

よりみちスポット

室戸世界ジオパーク「室戸岬遊歩道」をいく

吉良川、室戸市役所周辺をよりみちして、ようやく室戸岬に到着。室戸岬には砂浜はありません。地震によって隆起した土地が多く、岩場の海岸です。隆起して地表に出た地層が、何万年という歴史を感じさせます。そういったことから、2011年にユネスコの「世界ジオパーク」に認定されました。

海岸沿いにある「室戸岬遊歩道」を歩くと、地層や、亜熱帯性樹林を見ることができます。

ゴツゴツした岩場の間を縫って、海岸線の遊歩道を行きます。

結構波が荒く、しぶきが上がってます。

室戸の海岸でよく見かけるシマシマの岩。このシマシマの岩は、砂と泥が交互のたまってできたものだそうです。元々は海底にあったものが、地震によって、隆起して地上に出てきています。自然の力を感じられる風景です。

岩場だけでなく、草木も生い茂ってます。まるで熱帯雨林のようです。

亜熱帯性の樹木アコウの木が、岩体にしがみつくように根をめぐらせていたりします。

高台にある四国八十八箇所霊場「最御崎寺」と室戸岬灯台へ

室戸岬の高台に、四国八十八箇所霊場の24番札所「最御崎寺」と室戸岬灯台があります。西側からだと車用の室戸スカイラインを登ります。東側からだと、遍路道を通っていきます。今回は、東側の遍路道を通って登り、室戸スカイラインを降りるルートで行きました。

登り口の近くには、東京大学の地震研究所「室戸地殻変動観測所」なんかもありました。ここで地震の研究もしているんですね。

遍路道を行きます。要するに修行ですね。ずっと登りの階段が続きます。

階段を20分ほど登っていくと、ようやく最御崎寺(ほつみさきじ)の門が見えてきました。

四国八十八箇所霊場の24番札所「最御崎寺」。このお寺には平安時代後期に作られた日本でも珍しい大理石で造られた石像があります。この他にも国指定の重要文化財の木像が2体あります。弘法大師空海が、食べれない芋にしたという伝説のある「くわずいも」や、石で叩くとその音が冥土まで届くと言われている鐘のような音が出る鐘石も。空海の七不思議を体験できます。

お寺の壁に虫食いの穴のようなものがあります。これは、銃弾のあとだそうです。戦争の爪痕が残っています、

お寺の近くに室戸岬灯台があります。こちらのレンズも戦争時に銃弾を受けて破損した過去があるそうです。1899年に初点灯しその後100 年以上の歴史がある灯台です。

帰りは室戸スカイラインでスルスルっと下りていきます。こうやってみてみると、大地がこんもりしてますね。盛り上がってできた土地だというのがわかります。

登るのは大変でしたが、降りるのは楽チン。室戸スカイラインを降りたあたりが、夕陽をみるスポットでもあります。

家屋が見えないほどの高い塀がある「高岡集落」

室戸岬から東の海岸沿いを室戸世界ジオパークセンターの方へ向かうとあるのが「高岡集落」です。こちらの家の特徴が、屋根よりも高くなるほどの塀に囲まれた家々の風景です。

もちろんこれは、台風の影響を受けやすい地域だからこその工夫ですね。生垣→石垣→コンクリートと時代によって変遷してきたそうです。

空海が見た風景が見られる「御厨人窟」は現在立ち入り禁止

室戸岬と高岡集落の間に「御厨人窟(みくろど)」があります。空海さんが修行したと言われている場所の一つです。昔は、この中に入って、中から空海が見た風景と同じ風景を見ることができましたが、現在は、落石があったために、立ち入り禁止となっています。外からの風景のみです。カラーコーンが立っているので、ちょっと残念な風景となってしまいました。

当時、この洞窟から外を見たとき、空と海しか見えなかったので、「空海」と名前がついたという説があるそうです。

塩二郎の塩バニラアイス

室戸岬の先端あたりに入っていく道沿いにある、「室戸岬観光案内所」で、「塩二郎の塩バニラアイス」を購入。「この男の塩、ハンパね〜!」のキャッチフレーズで有名な田野屋塩二郎を使ったアイス。高知県安芸郡田野町で塩を作ってます。

「室戸岬観光案内所」の脇に展望台があったので、展望台の上で、潮風に吹かれながら塩バニラいただきました。

適度な塩と甘さが疲れた体にはとても良かったです。さっぱりといただけました。

室戸岬から見る夕日と朝日

夕陽は室戸スカイラインを降りたあたりの西側の海岸沿いで見ました。あいにくの曇り空。夕日は沈む姿は見えませんでした。

翌日、この日の日の出は6時11分。「室戸岬遊歩道」でちゃんと朝日を見ることができました。

こちらの風景が、【ウノゾーン通信2019年1月2月号】の表紙の「ここどこ?」写真でした。

静けさの中、波の音だけが聞こえてました。

室戸岬に泊まる「岬観光ホテル」

今日のお宿は【岬観光ホテル】。味のある佇まいです。

内装もなかなかの雰囲気。レトロという言葉は、この宿のためにあるように感じました。

夕陽を見て戻ってくると、電気のつき方がまたなんとも言えない雰囲気。素敵です。朝日を見にいった室戸岬遊歩道までもすぐいけます。

お手頃な価格でしたが、夕食は、刺身や天ぷらや焼き物などいろいろついてきました。

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