静岡県富士宮市|富士宮よりみち観光
静岡県の富士宮市によりみちしました。富士宮というと、ご当地グルメ「富士宮やきそば」で有名です。町中に焼きそばの専門店があります。
また、「駿河国一之宮 富士山本宮浅間大社」があり、境内には「湧玉池」という湧水が出るところがあります。また、世界遺産富士山をPRする施設「静岡県富士山世界遺産センター」があります。富士山をイメージした建物はかなり独特なデザインです。
日時:2019年8月
エリア:静岡県(富士宮市)
よりみちスポット
- 西富士宮駅
- 神田商店街
- お宮横丁
- 駿河国一之宮 富士山本宮浅間大社
- 楼門
- 信玄桜
- 水屋神社
- 富士山御霊水
- 湧玉池
- 神田川ふれあい広場
- 静岡県富士山世界遺産センター
- 富士宮やきそば
- ひまわり
- Mt. Fuji Brewing
- 富士宮駅
岐阜から富士宮へのアクセス
岐阜駅から富士宮駅までは、富士駅で身延線に乗り換えます。
おすすめの行き方は、名古屋から静岡まで新幹線に乗って、そこから特急「ふじかわ」に乗り換えるルートです。新幹線と在来線特急を乗り継ぐと、在来線の特急が乗り継ぎ割引で特急料金が半額になります。このルートだと、2時間ほどで富士宮駅まで行けます。
新幹線を利用しないと、豊橋、浜松、静岡、富士あたりで在来線を乗り継いで、4時間30分ほどかかります。青春18切符が利用できる時期だと、このルートがかなりお得に行けます。
途中の富士市にもよりみちしました。12月によりみちする予定の幼稚園を訪れてみたり、岳南鉄道に初めて乗ったりしました。
【参考記事:】
今回は、富士宮駅の一つ先の西富士宮駅からよりみち開始しました。富士駅から出ているJR身延線の列車は、大体この西富士宮駅が行き先になっています。
「富士宮やきそば」など静岡グルメが楽しめる「お宮横丁」
西富士宮駅から5分ほど東に歩くと、アーケード街になっている神田商店街があります。
神田商店街に、オレンジ色の旗が目立つ「お宮横丁」がありました。「富士山本宮浅間大社」の門前にある屋外フードコートなので、「お宮横丁」です。富士宮焼きそばのお店などの飲食店がたくさん集まっています。静岡名物「静岡おでん」などもいただけます。
浅間大社にお参りしてからよりみちしてもいいですね。
「浅間大社」と「湧玉池」
「お宮横丁」から少し北へ行くと、「駿河国一之宮 富士山本宮浅間大社」の大きな鳥居が見えてきます。「浅間大社」は富士山をご神体として祀る神社です。晴れた日はここから富士山を眺められますげ、本日はかくれんぼ状態です。
浅間神社の楼門は1604(慶長9)年に徳川家康によって造営されたもので、静岡県指定有形文化財に指定されています。
楼門をくぐると、大きなしめ縄と丹塗りの拝殿が目に飛び込んできます。本殿・拝殿も、関ヶ原の戦いに勝利したお礼として徳川家康が寄進したそうです。戦国武将からの信仰が厚く、源頼朝、北条義時、武田信玄・勝頼親子も参拝に訪れていたのだとか。
拝殿横には、信玄桜と呼ばれる、武田信玄お手植えのしだれ桜の二世が植えられています。春はしだれ桜がきれいに咲きます。
東脇門を出て進むと、「富士山御霊水」と書かれた水屋神社の看板が見えてきます。湧玉池のほとりに鎮座していて、左手にある竹樋(たけどい)から富士山のご霊水を汲むことができます。有料のペットボトル容器(200円)に入れて持ち帰ることもできます。
この辺りはひんやりとしています。
この辺りの池の水は、湧水から来ていて、透明度がすごいんです。風がない日だと、池の水にあたりの風景が映り込んで、まるで鏡のように見えます。
水屋神社に面している「湧玉池(わくたまいけ)」は、富士山本宮浅間大社の中でも特別な雰囲気に包まれています。富士山に降り積もった雨や雪が地中に浸み込み長い年月をかけてろ過され集まり流れとなる「富士山の伏流水」が湧き出たものです。
「湧玉池」に差し込む光の具合によって、いろんな写真が取れます。水の中が透き通って見えたり、逆さまの世界が映し出されたり。心が洗われる感じがします。
その水量は1日約20万トンと非常に豊富で、どんどんと流れて行きます。湧玉池から流れていった先にある「神田川ふれあい広場」では、子供たちが水遊びしていました。曇っていましたが、暑い日だったので、絶対気持ちいいはずです!
富士山の形をイメージした「静岡県富士山世界遺産センター」
「お宮横丁」から北へ行くと「浅間神社」があります。反対の南へ向かうと、「静岡県富士山世界遺産センター」が新しくできました。富士山の形を逆さまにしたような形が特徴です。
「静岡県富士山世界遺産センター」は、2013(平成25)年6月にユネスコの世界遺産に登録された「富士山─信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点施設です。2017年の年末に作られました。
ちなみに、「山梨県立富士山世界遺産センター」も2016年6月に作られました。こちらは富士急ハイランドの近くにあります。
トイピアノを持ち込んでの来館は断られました。館内が、ガラスのところが多いので、大きな荷物も断られます。ロッカーなどに荷物を入れて、身軽になってようやく入館ができます。
中は、表参道ヒルズのように、周りをグルグル回りながら上へと登っていく、形になっています。建物の上が展望台になっていて、天気がいいと、上から富士山を眺めることもできます。
風が吹いてきたので、水に波がたってました。風がない時だと、きれいに逆さ富士のように移ります。
「ひまわり」で念願の「富士宮やきそば」
やっぱり、富士宮やきそばが食べたい!富士宮市内には、「富士宮やきそば学会」がまとめた団体として、100軒以上の富士宮やきそばが食べられるところがあるそうです。「富士宮やきそば」には、12の特徴があるそうです。
1.市内にある4つの製麺業者の富士宮やきそば蒸し麺を使用している。
2.炒めるための油としては、ラードを用いる。(天然素材の植物油を使う店もある)
3.やきそばに加えるのが、ラードを絞った後の「肉かす」
4.ふりかけるのは、イワシの「削り粉(だし粉)」
5.キャベツは、富士宮の高原キャベツ。それも、水分が少なく
歯ごたえのよい「秋キャベツ」が良とされる。
(キャベツ以外にネギやもやしを入れる店もある。
ネギが入っているのは、昔風)
6.ソースの味や量については、各店でのこだわりがある。辛口ウスターソースの店が多い。
(数種類をブレンドして独自の味を出している店が多く、その内容は企業秘密)
7.添えるものは、紅ショウガが多いが、これも店それぞれ
8.トッピングは、イカ、タコ、エビ、卵、肉、ホルモンなど各店で工夫しており、
好みに応じて対応
9.水は、富士山の湧水を用いる。調理の際の水加減が、
コシの強さの重要なポイントである。
10.厚くて大きい鉄板を用い、火力が強くなければおいしくない。
11.焼き方は、店の主人が焼いて出す店、客が焼く店、
どちらも可というところがある。 初めての人は、焼いてもらうことをおすすめ。
12.食べ方は、鉄板で焼いたやきそばを皿に盛って出すところや、熱い鉄板で
温めながら直接食べるところがあり、これは好き好き!
先ほど見かけた「お宮横丁」でもよかったのですが、少し中心地から遠目のところに行ってみました。
富士宮の中心にある神田商店街からは少し離れたところにある「ひまわり」へ。浅間大社の湧玉池の脇にある通りをそのまま北へ登っていくと5分くらいのところにあります。
ちょうどお昼時を過ぎて、お客さんがはけた時間帯だったんで、さささっと出てきました。「ミックスそば」600円。
見た目にも太い麺が特徴的ですが、出てきたときは、「普通の焼きそばだなぁ〜」と思ってました。一口食べてみて、思いました。「これは、まさしく富士宮やきそばだなぁ」と。普通の焼きそばとは、全く別の食べ物と言ってもいいと思いました。
まず、麺の食感が違います。一般的な焼きそば麺の製造工程では蒸した後に一度茹でますが、富士宮やきそばの麺は茹でずに急速に冷やし、油で表面をコーティングします。そのため他の麺に比べ水分が少なく、独特のコシが生まれました。この弾力がなかなかいい食感です。
そして、上から振りかけられているイワシの削り粉(だし粉)が、旨味を倍増させてくれます。ソース焼きそばのイメージかと思いましたが、旨味が先行してくる焼きそばです。
何気ない食べ物なんだけど、これは、また食べたくなる味だと思いました。あぁ、また食べたいな。
富士山の湧き水を使用したクラフトビールがいただける「Mt. Fuji Brewing」
浅間大社の湧玉池の向かい側くらいに新しくできたお店があり、気になってよりみちしました。本当は、この写真の建物のお隣にある屋台のような「モウデルコーヒー」のかき氷が気になっていたんですが・・・
ついでにと見たこちらの建物は、富士山の湧き水を使用して醸造された、ここでしか味わえないクラフトビールをいただける、「Mt. Fuji Brewing」というレストランでした。
レストランでは、ラインナップの中より3〜4種の自家醸造クラフトビールを季節ごとに変えて提供されます。ランチタイムが終わった後の、カフェタイムの時間帯に寄り道しました。カフェタイムは、店内レストランは使用できず、テイクアウトや、外のテラスでいただきます。
この日のラインナップは「柑子富士」「支子富士」「藤黄富士」「黒鳶富士」の4種類でした。「柑子富士」をいただきました。夏にはいい、爽やかな口当たりのビールでした。
今度はゆっくりレストランでクラフトビールと料理を味わいによりみちしたいです。
車窓から見る富士山の風景
富士宮駅へ。駅には、大きな荷物を持った、東南アジアの旅行者の方々が多く見えました。団体でこられているみたいでした。これから富士山に登るんでしょうか。JRの列車は旅行者の方でいっぱいでした。
この後、岳南鉄道に乗りたくて、吉原駅を目指しました。富士宮駅を出てからの車窓は、富士山を眺められる絶好のポイントが続きます。さっきまで空が真っ暗でしたが、富士山の頭が少し見えてきていました。